昨年9月に増床オープンした銀座三越で、今年のGW期間中に開催される企画展「メアリー・ブレア ~人生の選択、母のしごと。~」のプレスプレビューが開催された。
メアリーブレアは、世界中のアニメーション作家が尊敬するという女性アーティスト。生前ウォルト・ディズニー社で仕事をしていたことから、「ディズニ-・アート展」(2006年に東京都現代美術館で開催、以降各地を巡回)の一角で紹介され、グッズも含めて大きな注目を集めたという。それを受けて2009年、同じく東京都現代美術館で「メアリー・ブレア展」を開催。今回はメアリーブレアの生誕100周年を記念して、新たな内容で企画展「メアリー・ブレア ~人生の選択、母のしごと。~」が開催される。4月28日(木)からの銀座三越での開催のあと、各地を巡回。現段階では、札幌、大阪、新潟、名古屋、長崎への巡回が内定している。プレビュー会場では実物の作品や絵本作品のほか、作品やポートレート写真のイメージボード、オリジナルグッズの一部、会場の模型などが展示され、関係各社の担当者がそれぞれ説明を行なっていた。
企画展スタートの2ヶ月前という異例のタイミングで開かれたプレスプレビューだが、これにはスタジオジブリの強い意気込みが現れている。スタジオジブリとしては、百貨店で美術展を行なうのはこれが初。同社イベント事業室の担当者も、「いつもの枠組みではない新たなチャレンジ」と語っている。プレビュー冒頭で同展の紹介を行なった同社社長の星野康二氏によると、2009年の「メアリー・ブレア展」のあと、遺族との交流を重ねる中で、コレクションの保全と“もっと多くの人に紹介してほしい”という願いから、スタジオジブリが作品を譲り受けることになった。今回の企画展では、それらの作品を通して、メアリー・ブレアの魅力を日本で紹介していくという。
プレビュー会場では、今回と「メアリー・ブレア展」との違いについて聞く声が多かったが、それに対しては「前回は作品を時系列でたんねんに追った内容、今回は仕事のブロックで分けた内容という違いがあります」との答え。(株)ニュートラルコーポレーションの担当者によると、今回、ディズニー作品はあえて少なめに抑えられており、一方で彼女の母としてのプライベートな面が垣間見れるような構成になっているという。前回と比べると会場の規模は小さくなるが、メアリー・ブレアを尊敬するアーティスト4名以上によるトリビュート作品の展示、今回のために作られた300~500種のオリジナルグッズ販売等の企画が展開する。
作品に見られる豊かな色彩、イマジネーションを誘う世界観は、多くの来場者、とくに女性の心を惹きつけることを予感させる。ポストカードだけでも100種以上という豊富なオリジナルグッズの展開も、来場者の注目を集めそうだ。同企画展は銀座三越で4月28日(木)~5月9日(月)まで開催、ゴールデンウィーク中の目玉企画となるのではないだろうか。
「メアリー・ブレア ~人生の選択、母のしごと。~」企画展 概要
会期 | 2011年4月28日(木)~5月9日(月) 12日間 |
会場 | 銀座三越 8階 催物会場 |
主催 | 「メアリー・ブレア Mary Blair ~人生の選択、母のしごと。~」制作委員会 |
協力 | スタジオジブリ |
ARL(ウォルト・ディズニー・アニメーション・リサーチライブラリー) | |
ニュートラルコーポレーション | |
講談社 | |
うさぎ出版 | |
企画制作 | 吉田企画 |
プレスプレビュー開催情報
日程 | 2011年2月9日(水)~10日(木) |
会場 | 銀座三越9階 銀座テラス内 テラスルーム |