2011年10月8日(土)、9日(日)、被災地支援および、東北のこどもたちの健やかな成長と笑顔の広がりを願い、それを実現するという趣旨のもと、仙台大学キャンパスにて、「東北こども博」が開催された。
主催は仙台大学(朴澤泰治学長)、(社)日本玩具協会(髙須武男会長)、宮城県柴田郡柴田町(滝口茂町長)などで構成される、東北こども博実行委員会。後援は宮城県、(社)日本プロゴルフ協会、(社)日本女子プロゴルフ協会、JR東日本仙台支社。
こどもたちの生活に密接に関わっている玩具業界が中心となって、その成長に不可欠な遊びと運動を存分に提供するべく、玩具とスポーツをキーワードにしたさまざまなエンターテインメントを考案。仙台大学のほぼ全域をつかって、トイホビーエリア・スポーツエリア・お祭りエリアといった3つのエリアで構成する内容となった。同大学は、体育・スポーツ・健康にかかわる分野に強く、震災被害の大きかった福島市と仙台市の中間地点にあることから会場として白羽の矢がたち、快諾が得られたという。
大きく分けた3つのエリアの主な内容は以下の通り。
- トイホビーエリア・・・日本を代表する玩具メーカー各社によるタッチ&トライイベント
- スポーツエリア・・・仙台大学の各学科と研究室による小中学生向けのスポーツイベント各種
- お祭りエリア・・・柴田町・商工会、仙台大学学友会等による模擬店・物販と、こども向けスポーツ体験コーナー
各コーナーそれぞれ独立したコンテンツだが、基本的には子どもたちに人気がある参加型の遊びをメインとしており、特に、仙台大学の有志によって企画されたスポーツイベントや、玩具メーカー各社の人気玩具やキャラクターなどが来場者に大好評だったそう。
なお、イベントには、石巻市をはじめ、東日本大震災の被害が大きかった宮城県、福島県、岩手県から子どもたちを招待したほか、一般へも無料開放。両日とも、朝に1便ずつ、JR仙台駅と福島駅からそれぞれ会場の最寄り駅であるJR船岡駅まで、臨時列車「東北こども博号」が運行された(仙台駅9:31発〜船岡駅10:02着便と、福島駅8:52発〜船岡駅9:37着便)。
主な告知媒体は、仙台市内、会場近隣でのポスター掲示ほか、TV・新聞におけるパブリシティ、公式ホームページなどで、総入場者数は13,800名(1日目6,200名/2日目7,600名)を記録した。当日の運営スタッフ人数は、学生ボランティア(350名)と、主催・メーカー(250名)合わせて、550名ほど。今回の好評を得て、今後も年に1度のペースで開催していくという。
(2011年10月9日 小松静)
開催概要
名称 | 東北こども博 |
日程 | 2011年10月8日(土)、9日(日) |
主催 | 東北こども博実行委員会 |
後援 | 宮城県、(社)日本プロゴルフ協会、(社)日本女子プロゴルフ協会、JR東日本仙台支社 |
告知宣伝 | 仙台市内、会場近隣でのポスター掲示ほか、TV・新聞におけるパブリシティ、公式ホームページなど |
運営スタッフ人数 | 550名<学生ボランティア(350名)、主催・メーカー(250名)> |
総入場者数 | 13,800名(1日目6,200名/2日目7,600名) |