2011年11月5日(土)、ニコファーレにて「ニコニコ寄席 〜第二幕〜」が開催された。8月6日(土)の第一幕からほぼ3か月ぶりとなる。ニコファーレ流の“寄席”は、ジャンルレスな演目満載。ニコニコ動画(http://www.nicovideo.jp/)における人気のパフォーマーが多数出演するため、ユーザーの注目度も高い。
会場内約100席分の入場券(リアルチケット)は完売し、予定どおり18:30からの開演となった。入場にかかる料金は、リアルチケット1,000円のほか、1ドリンク代別途500円と、リーズナブルな設定。インターネットにおける視聴も、3時間弱の生放送が無料である(月額525円のプレミアム会員に登録すると、11月19日迄ならばタイムシフト視聴をすることが可能)。
ステージは、寄席の伝統演芸テイストに、ニコファーレの真骨頂的な映像演出とパフォーマーによるエンターテインメントが融合し、笑いあり、歓声あり、静観あり、の自由な雰囲気。客層も男女半々くらいに見受けられ、ファミリーから友達、カップルとさまざまだった。
演目も、「弾いてみた」、「声真似」、「ipadマジック」、「ヲタク落語」、「ヲタク講談」、「生生大喜利」とユニークな部門が並ぶ。ipadを用いて最新のマジックを披露した内田伸哉氏は、ニコファーレの特徴である360度LEDを最大限に活用したダイナミックなパフォーマンスで、書き込みでも、“ニコファーレの使い方うまい”などと感嘆の声が多かった。また、講談や落語を披露した正統派パフォーマンスも好評。中には“講談”を初めて知ったという書き込みもあったが、講談師・神田陽司氏の「小惑星探査機・はやぶさの帰還」に感動したという意見が多く、世代やジャンルの垣根を超えた交流がパフォーマー・観客・ユーザーの間でリアルタイムにできるところがニコファーレの醍醐味でもあると思われた。そのほか、ハウルの動く城の魔女の声など、ジブリキャラクターを真似たいずみ包氏や、シンセサイザー演奏にてファミコンソフトのBGMに使われていた8bit音(※)を、後ろ手で弾くというパフォーマンスを魅せたサカモト教授などなど、それぞれに“道”を極めた演目が拍手喝采。生放送終了後の来場者数(生放送アクセス数)72,231人、コメント数101,923人という大きな成果をたたき出した。今後も継続予定だという。ユーザーとともに創り上げていくスタンスで、ニコファーレの進化はますます加速しそうだ。
※8bit音・・・任天堂のファミリーコンピューターに代表される80年代のテレビゲーム音を再現することができる
(2011年11月5日(土)小松静)
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参考
ニコファーレ追跡 【1】 「NICO NICO D@NCE M@STER 3」ネットとイベントの融合を探る
ニコニコ動画の新境地 六本木ヴェルファーレ跡地に、次世代ライブハウス “ニコファーレ(nicofarre)”オープン