緑茶でもない、烏龍茶でもない、ブレンド茶でもない大型新製品「太陽のマテ茶」が3月19日(月)、日本コカ・コーラから新発売。その発売を記念したサンプリングイベントが、発売日当日に渋谷パルコ(パート1)の屋外イベントスペースで開催された。
マテ茶は南米で古くから親しまれているお茶で、日本ではまだまだなじみが薄い。そのめずらしさはもちろん、「太陽のマテ茶」の持つ製品イメージもまた、従来の日本のお茶製品とは一線を画しているのが特徴だ。というのも通常、お茶といえば「癒し」「リラックス」「くつろぎ」など穏やかなイメージがつきものだが、太陽のマテ茶は「その真逆をいく、明るさ、元気、活力などがテーマになっています」(日本コカ・コーラ株式会社 マーケティング本部 高木直樹氏)とのこと。今回のイベントでもその世界観を表現し、派手な衣装のサンバ隊、ジーンズやショートパンツなどのオリジナルウェアに身を包んだ“マテガール&マテボーイ”が音楽に合わせて陽気に踊り、イベントを盛り上げた。
マテ茶が愛飲されている南米諸国は、肉料理が中心で、野菜類をあまり摂らない。そんな食生活に適したものとして愛飲されてきた「マテ茶」を日本人の味覚に合う味に仕上げたのが「太陽のマテ茶」。肉食化が進む日本人の食生活を考えたのはもちろん、南米の人々の明るく前向きな気質にも焦点をあて、元気や自信の回復を求める日本の現状にマッチする製品として開発が進められたということだ。気になる味は香ばしくスッキリ、確かに飲みやすい。
日本コカ・コーラでは、この1年を通して、「太陽のマテ茶」を知ってもらい、飲んでもらうためのコミュニケーションを展開していく予定。今回のようなサンプリングイベントはもちろん、地域イベントへの協賛という形のタイアップも積極的に行なう方針だ。高木氏によると、タイアップするイベントは商品テーマである「タベル、アソブ、マテ茶 “ラテンバイオリズムでいこう!”」の世界観に合うものが中心。現在は全国各地の地域イベント5~6件と調整が進んでおり、その種類もサンバ関連のイベント、ブラジル関連のイベント、ダンス関連のイベント等々と幅広くなっている。
また、外食産業との大々的なコラボレーションも話題だ。肉料理にぴったりな商品特性を活かし、焼肉チェーンの「牛角」とコラボ。発売と同時に牛角の全店(620店舗)で無料サンプリングを開始するほか、4月末からは同じく全店舗のドリンクメニューに本品が登場する。また、消費者にむけたオープンプロモーションの景品も「松坂牛ステーキ肉」「牛角カルビ1年分」とするなど、さまざまな形で“肉食オケージョン”を訴求していく。
<当日レポート>
サンプリング会場にはボックス型のステージが設けられ、14時のスタートと同時に、衣装で着飾ったサンバ隊が陽気に登場。続いてマテガールとマテボーイが、袋に入った缶入り185g「太陽のマテ茶」を道行く人にサンプリングした。司会の女性による商品説明が終わると、中南米でおなじみの“リンボーダンス”の参加型ゲームがスタート。まずはマテボーイがお手本を見せ、その後に見物客がチャレンジをする。見事バーに触れずにくぐりぬけると、マテガールやマテボーイからハグが贈られ、「太陽のマテ茶」サンプル缶がプレゼントされた。この回では男の子、若い女性、お父さん、外国人の青年など5人ほどの観客(通行人)が飛び入り参加して会場を盛り上げていた。1時間後にまた行なわれるとのアナウンスがあってこの回は終了、ここまでで約10~15分。なお、ステージブースの片隅に設けられた“ラテンのノリで写真が撮れる”撮影コーナーはイベントの合間にもオープンしており、スタッフに勧められるままにポーズをとって撮影すると、その場で写真と「太陽のマテ茶」がもらえる。写真は製品のキービジュアルを合成したもので、被写体の隣には美味しそうにお肉を頬張るマテガールが写り込む。
リンボーダンスという誰でも盛り上がれる体を使ったゲームに加え、ご褒美のハグや陽気なサンバビートなど、非常にわかりやすい形で明るい“ラテンなノリ”を体現していた今回のサンプリングイベント。タベル、アソブといったキーワードは、夏季イベントとの相性もよさそうだ。今後のタイアップ情報に注目したい。
(2012年3月19日(木)大塚泰子)
<マテ茶>
ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイを中心に、広く一般的な家庭飲料。南米大陸南東部地域で生育するモチノキ科の常緑樹「ジェルバ・マテ」の葉や枝を乾燥、粉砕、精製したものに熱湯を加えて飲用する。今回の「太陽のマテ茶」に使用されるマテ茶葉には、レタスの約25倍の食物繊維やカルシウムが含まれる。
日本マテ茶協会
<太陽のマテ茶>
コカ・コーラシステムが新発売するマテ茶の新製品。日本の茶系飲料市場における新カテゴリーの創出と、市場の牽引を目指す大型新製品として導入される。なお、本製品はマテ茶場の安定供給を実現しマテ茶の啓発普及活動を展開する「日本マテ茶協会」の推奨を受けている。
・メーカー希望小売価格:500mlペットボトル147円(税込)ほか
・販売地域:全国 ・発売日:2012年3月19日(月)
太陽のマテ茶 公式サイト