企業ブランドの価値を構成する重要な要素に“商品ブランド”があります。企業は時間と労力をかけ開発した一つひとつの商品がやがてその企業を代表するブランドに育ってくれることを願っています。2006年以降インターネットユーザーを対象とした「ブランドなんでもランキング」調査を続けている日本ブランド戦略研究所では、今年2月にキリンビール＋ビバレッジ、日清食品、ソニー、花王、ホンダについてそれぞれ任意の10製品の中から企業を代表する製品（各企業3製品ずつ）と思われるものを答えてもらうアンケートを実施しました。その調査結果を紹介します。まずは日本で初めて作られたビールを起源にもつキリン。グループを代表する商品は第一にビール、そしてビールの中でも特に「一番搾り」。ソフトドリンクでは茶系飲料、「午後の紅茶」が最も代表的なブランドです。「一番搾り」は75％と非常に多くの方が代表する商品に上げています。また、2位の「午後の紅茶」（53％）は、日本初のペットボトル入り紅茶として1986年に発売されて以来のロングヒット商品です。3位はキリンの基幹商品である「ラガービール」（49％）でした。続いては1948年に創業、インスタントラーメンを開発した日清食品。日清食品ブランドのピラミッドは基幹商品である「カップヌードル」を頂点として「どん兵衛」「チキンラーメン」「焼きそばU.F.O.」といった第二層、そしてそれ以外の商品の三層で構成されているようです。頂点の「カップヌードル」は実に9割の方が代表する商品として答えています。2位は「どん兵衛」で47％。そして、3位は世界初のインスタントラーメンの「チキンラーメン」（45％）という結果でした。次はソニー。ソニーは特に4つのブランドがそれぞれ存在感ある強いブランドとして確立されています。最も多かったのはポータブルオーディオプレイヤーの「WALKMAN（67％）」。次いで多かったのは「PlayStation（65％）」。3位はテレビの「BRAVIA」（59％）でした。続いてはトイレタリーの最大手の花王です。84％の方が衣料用洗剤の「アタック」を代表する商品として回答しました。次いでスキンケア洗顔料の「ビオレ」（46％）、住居用クリーナーの「マジックリン」（43％）と続きます。最後は、ホンダです。最も多かったのは発売開始10周年を迎えた乗用車「フィット」（70％）。続いて2009年にフルモデルチェンジ、2010年累計販売台数でミニバン１位を獲得した「ステップワゴン」（46％）。そして3位がハイブリッドカー「インサイト」（39％）でした。
日本ブランド戦略研究所「ブランドなんでもランキング～第52回 企業を代表するブランド」
■三菱電機「三菱ジャー炊飯器40周年プロジェクト」
企業を代表する商品はいずれも粘り強い開発、地道なマーケティングなど関係者の努力によって支えられブランドとして確立されてきました。ところで、いまではごはんを“炊いて”、そして“保温”するのが常識になっていますが、ごはんを炊くだけの「電気炊飯器」と保温専用の「電子ジャー」を融合した“ジャー炊飯器”は、40年前に三菱電機が初めて発売しました。その三菱電機では、発売40周年を記念したプロジェクトを今年3月12日から実施しています。
「40周年記念プロジェクト」では、プロジェクトの一環として、オリジナル・プレミアム米を栽培しプレゼントするほか、スペシャルサイトのオープン、40周年記念モデルの「蒸気レスIH ジャー炊飯器」を発売。その他、サイト内ではムービーを見てクイズに答えるプレゼントキャンペーンを実施。全問正解した人に抽選で「ひとめぼれ」などの米セット合計4.0kgや、 石川県の名店・金澤烏鶏庵(うけいあん)の「烏骨鶏煮こごり茶漬け」、QUOカードが当たります。
その他の「企業を代表するブランド」1位製品のキャンペーン情報
■キリンビール 一番搾り「ドイツ・ビールの旅プレゼント!!」キャンペーン
期間中、クイズに答え正解した方から抽選で15組30名に「ドイツ産一番搾り工場見学＆オクトーバーフェストの旅（5泊7日）」をプレゼント！
■花王 アタック25周年「Love Woman’s Project」プレゼントキャンペーン
3月1日～4月30日の期間中、アタック対象商品を購入して応募すると、抽選で100名様に「アタックBOX」をプレゼント！
■ソニー WALKMAN「西野カナ セレクトスペシャルグッズ プレゼントキャンペーン」
期間中に対象商品を購入し、製品登録すると、西野カナのスペシャルグッズが抽選で当たる！
（2012/4/2）
