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キャンペーン情報

観光キャンペーン 広島県とJTB

広島県「おしい!広島県」
広島県が3月から始めた観光キャンペーン「おしい!広島県」が反響を呼んでいます。豊富な観光資源と知名度の低さというミスマッチを逆手に取った自虐的な戦略が的中。プロモーション動画のある専用サイトのアクセスは、開設3週間で県観光サイトの月平均の1.5倍に上りました。
このプロモーション動画は約4分半あり、3月27日から公開されました。毒舌が売りの同県出身タレント、有吉弘行さんが県観光大使に就任し、記者会見で「おしい!広島県」を発表。これが報道陣に批判され、街頭では市民が反対のデモ行進を展開します。しかし県出身の歌手、西城秀樹さんが「『おしい』は『おいしい』の一歩手前」と語って理解が広がり、「おしい」ブームが巻き起こる、というストーリーです。

PR動画では、広島県のおしい所をノリノリで紹介しています。「広島『風』って呼ばれてる お好み焼き」「日本一って知らなんだ 広島レモン」「優勝させたいなあ 広島カープ」「最後の最後で源氏に敗れた 平清盛」「旬は短い年中食べれん 広島カキ」「同じタコでも占いできない 三原タコ」と高らかに歌っており、これだけ聞くとちょっぴり残念感が漂う……。しかし、広島県はめげません!「そうさ広島はちょっとだけおしい」と開き直り、「けどあんたが来ればきっと変わる。おしいはおいしいの一歩手前♪」と前向きにアピールしていきます。うどん県副知事の要潤さんも「一緒に瀬戸内を盛り上げましょう」と動画に登場。同県出身の西城秀樹さん、前大阪市長の平松邦夫さんなど、動画の出演者は、かなりの豪華メンバーです。

また、キャンペーンサイトには、同県の観光資源を紹介する「広島県おしい名鑑」があり、それぞれにいいね!ボタンならぬ「おしいね」ボタンが付いています。「おしいね」が一定数たまると「おいしい!認定」マークが付く仕組みです。さらに、毎月4日を「お(0)しい(4)日」と設定。募集した身の回りの「おしい」エピソードから有吉さんが選考した「マンスリーベストおしい!」を専用サイトで発表するなど、多くの人の参加を煽っています。

このキャンペーンはネットを中心に大きな話題となりました。動画は公開翌日には Yahoo! の動画ランキングで閲覧数1位になるなど、公開1週間で38万回の再生を記録。また、Facebook、Twitter、ブログなどでもこの話題を取り上げる人が大勢いました。今まで知らなかった「広島の観光資源」の認知度は、このプロモーションで大きく上がったと言っていいかもしれません。

JTB「経県地で決める、初体県の旅」
さて。もうひとつ「観光」というテーマで注目のプロモーションを紹介します。旅行会社のJTBが4月27日から、公式Facebookページにおいて、おすすめ旅行先を診断する「初体県の旅」を提供しています。これは、国内旅行の活性化策として、未開地域への旅行を提案するプロモーションです。

JTB公式Facebookページ上で提供されるこのサービスは、「修学旅行で行った場所は?」「家族旅行で行った場所は?」など、旅行先の記憶をたどる10の質問に対して「行ったことのある場所(=経県)」を入力すると、これまで訪れた地域から導き出された旅行タイプと、まだ訪れていない今後のおすすめ旅行先(=初体県)が診断結果として表示されます。旅行タイプとしては、訪問地域が少ない東京出身の女性には「関東の箱入り娘」、東北方面の旅行が多い男性には「みちのくの放浪侍」、沖縄などが多い女性には「南国が似合うビーチ姫」など、訪問地、性別、出身地などをもとにした称号が用意されていて、おすすめ旅行先と組み合わせたパターンは2000以上にもなります。また、結果は自分のFacebookページに投稿できます。アプリは無料。交流サイトを利用してもらうことで、クチコミを通じた話題づくりにもつなげていこう、ということです。

(2012/5/13)