米国では、例年「サイバー・マンデー（感謝祭休暇明けの月曜日）」にオンライン・ショップの売上げが急増しますが、今年は「ブラック・フライデー（感謝祭翌日）」に、1日当たりのオンライン小売売上げが早くも今年最高を記録しました。感謝祭（Thanksgiving Day）は米国では11月の第4木曜日で、今年は11月22日でした。「ブラック・フライデー」は、感謝祭の翌日、11月第4金曜日を指す通称。米国における年末商戦の初日であり、かつ最大の山場とされています。米国では、感謝祭を終えた「ブラック・フライデー」から本格的な“クリスマスシーズン”へ突入し、同時に、いわゆる“年末商戦”が始まります。小売業界では各店舗で盛大なセールが開始されます。感謝祭は祝日で、祝日と土曜日・日曜日に挟まれた「ブラック・フライデー」は休日とされる場合も多く、例年、多くのお客が買物のために店頭に並びます。「ブラック・フライデー」は店頭販売における山場ですが、その翌週月曜日にオンラインショッピングで商品を購入する人も多く、こちらは「サイバー・マンデー」と呼ばれています。しかし、今年の「ブラック・フライデー」（11月23日）のオンライン小売売上高が10億4,200万ドルと初めて10億ドルを突破したと、調査会社の米国comScoreが11月25日に報告しています。またcomScoreは、「ブラック・フライデー」にオンライン・ストアを訪問した米国在住者は5,730万人で、前年同日比で18％増えたとも報告しています。「ブラック・フライデー」に最も訪問者が多かったWebサイトは米国Amazon.comで、以下、米国Walmart、米国BestBuy、米国Target、米国Appleのサイトが続いています。
(参考記事)
エンタープライズITの総合ニュースサイト「COMPUTERWORLD」 （2012年11月27日「米国ブラック・フライデーのオンライン小売売上高が10億ドルを突破」）
さて、日本でも“クリスマス商戦”は11月から始まっています。日本では明治時代に銀座に進出した明治屋が、日本で初めて“クリスマス商戦”を展開したという歴史があります。それでは、今年の“クリスマス商戦”時期に注目したいクリスマスキャンペーンをご紹介します。
■日本コカ・コーラ「みんなスマイル、みんなハッピー」
まずは、日本コカ・コーラです。12月1日からテレビCM「コカ・コーラ スマイルクリスマス with AI」篇」がオンエアされています。このクリスマスキャンペーンソングはAIが、一般公募などで集まった1000人“プラス・アルファ”と一緒になって歌い上げたもの。日本コカ・コーラの2012年のクリスマスキャンペーンテーマは「みんなスマイル、みんなハッピー。」。クリスマスシーズンにコカ・コーラとともにたくさんの笑顔を共有し、その笑顔でさらに大きなハッピーにつなげていくべく、さまざまな取り組みを展開。そのひとつがクリスマスキャンペーン期間中、全国のイベント会場に設置されたコカ・コーラオリジナルの写真撮影機材スマイルフォトマシンやソーシャルメディアからの投稿を通じて、たくさんの笑顔（コーク・スマイル）を集めています。さらに、2013年元旦からは、集まった笑顔の数だけ全国各地でコカ・コーラを無料で配布する「コーク・スマイルギフト」を実施する予定です。
■丸の内×劇団四季「Marunouchi Bright Christmas 2012 〜劇団四季、丸の内をジャック。〜」
そして、次の注目したいクリスマスキャンペーンが東京・丸の内地区のクリスマス期間限定のスペシャルイベント「Marunouchi Bright Christmas 2012 〜劇団四季、丸の内をジャック。〜」です。丸ビル開業10周年を迎えた「丸の内」が劇団四季とタイアップして展開するクリスマスイベント。東京・丸の内ビルディング（丸ビル）など地区内各所で、創立60周年を20131年に迎える「劇団四季」の展示や特別ステージが披露されるなど、丸の内エリアを“ジャック”。丸ビル、新丸の内ビルディング（新丸ビル）、丸の内オアゾ、東京ビルTOKIA、丸の内ブリックスクエアの5会場で、 「CATS」「ライオンキング」など大ヒットミュージカルの華やかな世界が楽しめる展示やイベントを実施。舞台模型や衣装、小道具などを展示するほか、週末を中心に人気演目のキャストらによるトーク＆ライブなどさまざまなステージを開催します。さらに、丸の内エリアの約50の飲食店では、劇団四季の人気ミュージカルをモチーフにしたクリスマス期間限定の特別メニューを提供しています。
(2012/12/07)
