和歌山県観光連盟と白浜温泉旅館協同組合(白浜町)、和歌山県は、「アドベンチャーワールド」で飼育しているパンダを観光資源としてPRするため、観光シンボルキャラクター「わかぱん」をあしらったチョコレート菓子「わかぱんポッキー」を江崎グリコの協力で作りました。パッケージの表面に「わかぱん」の絵柄をあしらい、裏面には「アドベンチャーワールド」や白浜温泉の観光案内を掲載しています。「わかぱん」は、2011年度に登場した、“ご当地ゆるキャラ”。そして、江崎グリコのチョコレート菓子「ポッキー〈ぱんだ〉」は、クッキーとクリームの配色でパンダに見立てたお菓子で、江崎グリコが昨年発売した新商品。全国展開している企業と“ご当地ゆるキャラ”の「わかぱん」の連携を検討していた県観光連盟の担当者が江崎グリコに連携PRを提案して実現。連携PRでは店頭に置く商品の広告に、白浜町の「アドベンチャーワールド」で飼育しているパンダの写真や「ポッキー〈パンダ〉は和歌山県のパンダを応援しています」などのメッセージを掲載。広告は大阪など関西圏のスーパーマーケット約30店に置いており、今後拡大する予定だそうです。また、店頭PRの他に、江崎グリコのホームページからダウンロードできるパンダの紙工作コーナーに「わかぱん」のデザインを追加しています。今後「わかぱん」の着ぐるみが登場する店頭PRなどの取り組みも検討しており、さらなる連携事業の強化を図っていく予定です。
■和歌山県観光連盟 江崎グリコ(株)「ポッキー〈パンダ〉」と「わかぱん」がタイアップ!
さて、「ゆるキャラ」とは、「ゆるいマスコットキャラクター」を略したもので、イベントや各種キャンペーン、地域おこし、名産品の紹介などのような地域全般の情報PR、企業・団体のコーポレートアイデンティティなどに使用するマスコットキャラクターのこと。提唱者である漫画家・エッセイストであるみうらじゅん氏は、あるキャラクターが「ゆるキャラ」として認められるための条件として、次の3条件を挙げています。①郷土愛に満ち溢れた強いメッセージ性があること。②立ち居振る舞いが不安定かつユニークであること。③愛すべき、ゆるさ、を持ち合わせていること。
そんな全国の「ゆるキャラ」やヒーローなどを対象とした「ご当地キャラ総選挙」が実施されます。仕掛けたのは、日本百貨店協会。8月に行われる決勝大会で「Top of ご当地キャラ」を発表し、上位のご当地キャラは10月上旬から全国の百貨店で凱旋キャラバンを実施。プロジェクトを通じて、家族連れや若年層の集客につなげることが狙い。テーマは「日本を元気に」。ショッピングセンターやネット通販などの成長で、特に地方の百貨店を取り巻く環境は厳しさを増しており、イベントを通じて集客を狙います。
全国各地の百貨店が舞台になる「ご当地キャラ総選挙」は、キャラクターの訴求力を活かして地域の活性化や百貨店への来店意欲・売上の向上を図ることを目的に日本百貨店協会が初開催するプロジェクト。3月20日から4月21日まで、一般からのインターネット投票で全国7地区の上位合計24キャラが選ばれ、5月から各地の百貨店を訪問して投票を呼びかけ、地区代表を決めます。そして、8月の決勝大会で決まった1位~3位のキャラがキャラバンを組み、全国の百貨店を回ってPRする計画です。ご当地の“顔”として、百貨店の人気イベントである物産展を盛り上げていく予定です。同協会の小林泰行販売促進委員長は「キャラを通じて地域の隠れた魅力を紹介し、気軽に百貨店に足を運んでもらうことで、日本を元気にしたい」と、イベントの盛り上がりに期待を寄せています。
(2013/3/18)