日本コカ・コーラ「思い出のそばにはコカ・コーラと歌がある Share a Coke and a Song」
コカ・コーラの売り上げが快進撃～立役者は1本1本、異なる“西暦”を印刷したラベルを巻いた容器「イヤーボトル」です。バリエーションは1957年から2013年までの57パターン。3月4日から日本コカ・コーラが開始、専用サイトに消費者を誘導し、リピート買いにつなげています。これは、「思い出のそばにはコカ・コーラと歌がある Share a Coke and a Song」というキャンペーンで、コカ・コーラとコカ・コーラゼロのペットボトルが対象。キャンペーンの概要は、店頭で自分が気になる“西暦”が印刷されたボトルを購入。自分が生まれた年や高校や大学に入った年、結婚した年など、とにかく気になる年が印刷されたボトルを買って、スマートフォン（スマホ）やパソコンから専用サイトにアクセス。ラベルの“西暦”の下に印刷されたローマ字と数字9ケタからなるコードを入力します。すると、ソニーの定額制音楽サービス「ミュージックアンリミテッド」が提供するストリーミング（逐次再生）で、ボトルの年にヒットした曲、合計10曲からなるプレイリストが無料で手に入る仕組みになっています。1度入手した曲は8月末まで、専用サイトで何度でも聞くことができます。例えば、1957年分のすべてのボトルを集めたら10曲×57＝570曲が聴き放題になります。プレイリストの構成は洋楽と邦楽が半々。さらに、オンライン上にも仕掛けを施しています。フェイスブックやツイッター、ミクシィへのログイン機能をページ上に置いて、SNSを活用して自分が聴いた曲を友人とシェアすることも可能です。実際に「生まれた年のボトルを入手した」とかの報告や聴いた音楽の共有など、フェイスブック、ツイッター上で購入者の声が拡がっています。
コカ・コーラが日本に登場したのが1957年。以来、コカ・コーラのCMには音楽を効果的に使った映像が流れ、青春の思い出にもなっています。事実、コカ・コーラのCMだけを集めたDVDも登場しています。コカ・コーラにとって音楽は単なるマーケティングツールではなく、お客さんへの“メッセージ”であり、コカ・コーラにとって、音楽はコカ・コーラブランドの“DNA”ともいえるものです。この「思い出のそばにはコカ・コーラと歌がある Share a Coke and a Song」というキャンペーンは、いままでコカ・コーラを愛してきたすべての世代に向けた、コカ・コーラの古き良き歴史を語る販促活動といえるかもしれません。
（参考記事） 日経MJ 2013年3月29日「Web MARKETING 戦略020 コカ・コーラ、ヒット曲聴けるボトル」
（その他、飲料メーカーの販促キャンペーン）
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（2013/4/22）
