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コラム・特集

ZIMAプロデュースのロボットバンドがデビュー

ZIMAプロデュースのロボットバンドがデビュー

原宿系バンドAMOYAMOとセッションし、ZIMAの魅力を世界へ発信

「Welcome to Future Party」――スクリーンに字幕が流れ、グルービーなサウンドとともに登場したのは、メタリックな光沢を放つロボットバンド。ギターロボット「MACH(マッハ)」が78本の指で2体のスタインバーガーを早弾きすれば、22個のドラムでエクストリーム・ダンス・ビートを奏でるのはドラムロボット「ASHURA(アシュラ)」。その隣でキーボードロボット「COSMO(コスモ)」がネオンカラーのビームを放ち、会場を未来空間に染め上げる。
6月24日、渋谷のライブハウス LIQUIDROOMは、アルコール飲料「ZIMA」がプロデュースしたロボットバンド「Z-MACHINES」のデビューライブで大盛り上がり。3体のロボットはセクシーなZIMA-ANGELSのダンスや原宿系バンドAMOYAMOとのコラボレーションでも華麗なテクニックを見せつけ、“未来のパーティー体験”を全世界へ向けて発信した。

人類未経験の新しいパーティーを提案

ZIMAプロデュースのロボットバンドがデビュー

ネオンカラーのビームを発射する魚系ロボット「COSMO」

前代未聞のロボットバンドは、ZIMAが展開するキャンペーン“FUN FORCE”の一環。モルソン・クアーズ・ジャパンの大河内加代子氏(マーケティング本部 ブランド・マネージャー、以下同)は、ロボットを登場させた狙いをこう話す。
「ZIMAは主に20代前半の人たちが仲間と一緒に楽しむ飲料。“FUN FORCE”はそんな飲みの場を楽しくしようというキャンペーンです。ZIMAの売上は好調なものの、今は若い人があまりお酒を飲まないし、外へ遊びに行かない。飲みの場を盛り上げるために、今まで誰も体験したことがないパーティーを提案しようと生まれたのが、ロボットバンドというアイデアでした。しかも、ボーカロイドにもなかった“生音”でできたら、すごく新しいのではないかと。こんなものを作ってしまうZIMAってカッコいい、面白いと思っていただくことが狙いです」
ZIMAは昨年、“FUN FORCE”キャンペーンで六本木-渋谷間にバーチャルな仕掛けを施した「ZIMA パーティーシャトル」を運行させ、クラブファンらの話題をさらったばかり。それまでも、シリコン製のクチビルをボトルにつけてZIMAを楽しむ「KissA-ZIMA」など、ターゲット層を意識した遊び心のあるキャンペーンを展開してきた。「もともと、他社がやらないユニークなことでみんなを驚かせたいというのが弊社の方針」。今回のロボットキャンペーンもその延長線上にあるというわけだ。

日本を代表するクリエイターたちが集結

いまだかつてないプロジェクトに、日本を代表するクリエイター、アーティストが集結した。スーパーバイザーは、東京・渋谷のライブストリーミングチャンネル/スタジオ「DOMMUNE」を主宰する宇川直宏氏と世界的CGアーティストの河口洋一郎氏(COSMOのデザインも担当)。MACHとASHURAはスペシャルメイクアップアーティスト/メカニカルクリエーターの米塚尚史氏が設計・デザインし、デビュー曲「POST PEOPLE,POST PARTY」は国内外のクラブシーンで活躍するDJ TASAKA氏が手掛けた。
速弾きが得意なMACHは、スライド奏法やミュート奏法までも正確にコントロール。6本腕のASHURAは、21本のドラムスティックを自在に操る。「魚系の5億年の未来」(河口氏)をコンセプトにデザインされたCOSMOは、螺旋が渦巻くボディとともに自由に動くフリームービングアームが異彩を放っている。「ロボットを使うからには、人間ができることをやってもつまらない。制作にあたっては人間に不可能なことをできるようにとお願いしましたところ、クリエイターの方たちが自発的に作り込んでくださいました。これからも日々進化していくと思います」

ソーシャル機能を搭載。一般公募曲の自動演奏も

ZIMAプロデュースのロボットバンドがデビュー

セクシーなZIMA-ANGELSのダンスともコラボレーション

オーディエンスの一体感を生み出すインタラクティブな仕掛けも注目だ。「ZIMA パーティーシャトル」ではセンサーを内蔵したZIMAボトルで乗客の分身を車内に映し出したが、今回も客席のボルテージに呼応して、演奏が早くなったり、レーザーの照射が激しくなるという演出で会場を盛り上げる。
さらに、ネットユーザーをパーティーに巻き込むソーシャル機能も搭載した。ライブ中、ユーザーが公式サイトにヘッドバンギング映像を投稿すると、MACHがその動きに合わせてヘッドバンギング。頭部のモニターはメッセージを発信するだけでなく、ヘッドバンギングするユーザーの顔を映し出すことも可能だ。また、指定のボタンをクリックすれば、COSMOの目からビームが発射される。
最大の特徴は、ウエブに投稿された楽曲をアレンジして再生する自動演奏機能。ユーザーは自宅のPCやiPhoneアプリから簡単に投稿でき、デビューライブでもさっそく一般公募曲がお披露目された。「今は世界中がネットでボーダレスにつながっている時代。どこにいてもZIMAで楽しめるという一体感を作り出したかった」。「Z-MACHINES」のライブは、公式サイトやYoutubeで動画配信される予定で、ユーザーにとっては自身の楽曲が世界中に流れるチャンス。キャンペーンへの注目度が高まるとともに、拡散が期待できる。

夏のミュージックフェスやライブに出演

LANケーブルでできたMACHの長髪はいかにもロッカー風だが、「Z-MACHINES」はロックからポップス、クラブミュージックまで何でもござれ。一般公募曲からプロのアーティストまで多様なジャンルの楽曲とコラボすることで、活動の機会を増やしていくという。デビューライブ当日の夜は公式サイトから公募したZIMAファン1,000人を招待しての無料ライブも開かれ、世界的に有名なDJ TASAKAとコラボした曲で、会場を熱狂の渦に巻き込んだ。
「ZIMA パーティーシャトル」は需要がピークを迎える夏の3カ月間に亘って実施され、売上が約15%アップした。「Z-MACHINES」も夏のミュージックフェスやライブに出演し、ZIMAの楽しさを伝えていく。この夏、オーディエンスとユーザーの垣根を超えたボーダレスな体験が、パーティー・シーンを熱く盛り上げそうだ。

(2013年6月24日(月) 安江めぐみ)

Z-MACHINES DEBUT LIVE -ZIMA presents Future Party-
名称:ソーシャル・パーティー・ロボット・バンド「Z-MACHINES」デビュー・ライブ
会期:2013年6月24日(月) 15:00~15:50
会場:リキッドルーム
開催地:東京都渋谷区
主催:モルソン・クアーズ・ジャパン株式会社
URL:
http://zmachines.jp/(「Z-MACHINES」プロジェクト)
http://youtu.be/xCf5O4QMty0(「Z-MACHINES」YouTube)
取材媒体数:46媒体
ロボットのサイズ(高さ):MACH2・2m、ASHURA2m、COSMO2・8m