2015年(平成27年)になりました。
今年は、どんな年になるのでしょうか。今年の出来事色々ある中から、今回は外交関係についてご紹介します。
2015年は、外務所のホームページによれば「日ブラジル外交関係樹立120周年」「2015年 日・中米交流年」「日・サウジアラビア外交関係樹立60周年記念」の年でもあります。
■「日ブラジル外交関係樹立120周年」とは・・・
1895年(明治28年)11月5日、パリにおいて「日伯修好通商公開条約(日本国及伯刺西爾合衆国間修好通商航海条約)が調印され、この条約をもって正式に国交樹立となりました。
なぜ、このような条約がなされたのでしょうか。
実は、当時ブラジル合衆国は、移民を積極的に受け入れており、日本からの移民の受け入れ態勢も整ってはいたのですが、正式な国交が無いことから、日本はブラジルからの移民送出要請に応えることが出来ませんでした。
この条約によって、1897年8月、初代公使が着任。ブラジルが日本移民送出に適するかどうかの調査が始まりました。当時は、コーヒー価格暴落による恐慌があり、当初は移民送出には慎重だったそうです。
しかし、1905年3代目の公使が着任すると、見方は大きく変わりました。
北米やハワイで排斥されていた日本移民にとって、サンパウロ州が新たな移住地として「天与の楽郷福土」になるとの期待を寄せ、そのことは新聞にも報じられたため多大な反響を呼びました。
そして1908年、最初の移民船「笠戸丸」がサントス港に到着、以来約25万人の日本人がブラジルに移住し、今では6世も誕生し、160万人を擁する世界最大の日系社会が築かれています。
■「2015年 日・中米交流年」とは・・・
1935年2月、当時の堀駐メキシコ特命全権公使が、中米五カ国(グアテマラ・エルサルバドル・ホンジュラス・ニカラグア・コスタリカ)についても合わせて管轄することになり、日本と中米五カ国の外交関係が正式に樹立しました。
2015年は、この外交関係樹立から80周年になるため、日本と中米統合機構(SICA)が「日・中米交流年」と定め、政治・経済・文化等様々な分野で交流事業を実施することで合意しました。
■「日・サウジアラビア外交関係樹立60周年記念」とは・・・
戦前には正式な外交関係・条約関係の無かった日本とサウジアラビア王国ですが、戦後の1955年6月に外交関係樹立の合意が成立しました。
昨年2014年2月に、サウジアラビアのサルマン皇太子が来日した際に、両国は協力して60周年を祝賀することで一致、すでに2014年11月から記念事業が開催されています。
■2016年には以下のような外交関係があります。
・イタリア 日伊外交関係樹立150周年
・シンガポール 日・シンガポール外交関係樹立50周年
・シンガポール 日・シンガポール外交関係樹立50周年
・ベルギー 日・ベルギー修好150周年
・ネパール 日・ネパール国交樹立60周年
・フィリピン 日・フィリピン国交正常化60周年
・国連日本の国連加盟60周年
(参考:外務省HP)