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コラム・特集

ミラノ万博、今後の博覧会の予定

今年の5月より開催されているミラノ万博もまもなく10月末で閉幕となる。
ここでは、このミラノ万博のおさらいと、続く博覧会の予定をお伝えする。
 

現在イタリアで開催されている”ミラノ万博”は、ミラノ郊外の面積110ヘクタールにも及ぶ広大な敷地に、世界各国の魅力あるパビリオンが展開。
ミラノ万博の会場の大きな特徴の一つが、古代ローマからインスピレーションを得て造られた、東西南北を十字に交わる2本の大通り。北の「パラッツォ・イタリア」から南の「オープン・エアシアター」までをつなぐ南北の大通りは「カルド」と呼ばれ、開催国であるイタリアの展示スペースが並ぶ。「エキスポセンター」から「地中海の丘」に向かって東西に伸びる大通りは「デクマーノ」と呼ばれ、ここに日本館をはじめとする全ての参加国のパビリオンが配置されている。
また、会場の周囲が運河に囲まれているため、万博会場が大きな「島」となり、独特の景観をつくり出しているのも特徴。

この博覧会のテーマは、”地球に食料を、生命にエネルギーを”。
世界の異なる地域での食料不足の問題、食育の問題、遺伝子組換え物質といったテーマにいたるまで、食料に関する全てを含んだ広いテーマを扱っている。

※詳細は『The Expo Milano 2015』HP

1.日本の参加~日本館

そんなミラノ万博で、日本館も農林水産省、経済産業省が主体となり、「日本の食」を中心に展開している。

日本の農林水産業や食をとりまく多様な取組。日本食・日本食文化に詰め込まれた多様な知恵と技。日本が培ってきた「多様性」は、食料問題など地球規模の課題に貢献する大きな可能性を秘めている。2015年ミラノ国際博覧会に、日本は「Harmonious Diversity - 共存する多様性- 」をテーマに参加している。

主な展示内容は以下の通り。

■SceneⅠ HARMONY
「自然と寄り添い、多様な恵みを育む日本の食の産地」
─ハーフ・ミラーと映像装置を組み合わせた幻想的な空間により、日本の四季の田園風景に没入する五感体験を創出。

■SceneⅡ DIVERSITY
「日本の農と食、食文化の多様性、さらなる拡がり」
─産地から食卓まで多種多彩なコンテンツが流れ落ちる“ダイバーシティの滝”。滝壺に漂うコンテンツに手を触れると、関連する様々な情報が映し出される。インタラクティブ体験を提供。

■SceneⅡ LEGACY
「未来につながる伝統の知恵と技。日本食は「未来食」」
─日本食に込められた伝統の知恵と技が凝縮されるショーケース。「一汁三菜」など栄養バランスに優れた日本の食生活もグラフィカルに紹介。

■SceneⅢ INNOVATION
「地球的課題に対し独創的に取組む「日本のクリエイティブ・ソリューション」」
─現代の地球が抱える様々な問題を可視化し、課題解決に向けた日本の最先端の技術開発や国際貢献の取り組みを、未来ビジョンと共に紹介するフューチャー・ラボ空間。

■SceneⅣ COOL JAPAN DESIGN GALLERY & JAPAN SHOW CASE
「伝統と革新がもたらす、魅惑のクールジャパン」
─空間から食器に至るまで、トータルプロデュースされたギャラリー空間。その中で、新進気鋭のアーティストによる感性を伝統で培われた匠のワザにより表現した様々な和食器を、伝統の技を継承し発展させる「クールジャパンダイニング」として世界に発信していく。

■SceneⅤ LIVE PERFORMANCE THEATER
─「食卓から始まる人びとの想い、絆。日本食は世界をつなぐ「地球食」」─未来のレストランで展開されるライブ・パフォーマンスショー。観客が囲むメディアテーブルのインタラクションとキャストのパフォーマンス、大型映像空間演出により、一体感のあるショーを展開。世界の人々の思いがつながり、笑顔となって喜びを分かち合う、ダイナミックな参加型エンタテインメント・シアター。

※詳細は『2015年ミラノ国際博覧会 日本館』HP

この日本館にについては、実に多くの企業が協賛をしており、その盛り上げに寄与している。
各企業のホームページから、各企業の取り組み等を可能な限り整理した一覧表を添付するので、ご覧いただきたい。
(この取り組みについて、調べきれなかった企業もあるのでご了承願います。)
一覧としてこちらにまとめております。

2.今後の万博について 

今後の万博については以下のようになっている。
名称やテーマなどは各博覧会のホームページから抽出したものであり、まだ日本語として流通しているものではなく、開催期間も変更される場合があることを了承願いたい。
なお、博覧会には博覧会国際事務局(BIE)によって 5年おきに開催される総合的な内容の登録博覧会と、これらの登録博覧会の間に開催される絞られたテーマによる認定博覧会とに分類されている。

■2016年 「アンタイル博覧会2016」 ※認定博覧会
 ─テーマ「花とこどもたち」 
 開催地 トルコのアンタイル 
  開催期間 4/23~10/30
詳細は『アンタイル博覧会2016』HP

■2017年 「アスタナ博覧会2017」 ※認定博覧会
─ テーマ「未来のエネルギー – 人類の最大の課題に取り組むためのソリューション」、
 開催地 カザフスタンのアスタナ 
 開催期間 6/10~9/10
詳細は『アスタナ博覧会2017』HP

■2020年「ドバイ博覧会2020」 ※登録博覧会
─ テーマ「Connecting Minds, Creating the Future 」
 開催地 アラブ首長国連合のドバイ
 開催期間 2020年10/20~2021年4/10  
詳細は『ドバイ博覧会2020』HPへ 
 
 
2020年の東京オリパラ開催で何かと日本が注目されている。
この背景のもとにに、地域や企業がこれら海外の大型イベントに参加して、それぞれの情報発信をすることは(好印象なイメージを植え付け訪日に繋げる、ビジネスに繋げる)良い機会である。
世界中から観光客やマスメディアが多く来訪し注目を集めやすい為、技術力を見せることや新商品のPRの場所として、会社のブランドイメージの向上の場としてこれらの博覧会を活用することが期待できる。