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キューバの雪解け:日本でもキューバ関連のイベントは今後注目

アメリカのオバマ大統領は、3月21日午前(日本時間22日未明)に、ラウル・カストロ国家評議会議長と首脳会談を行った。米大統領によるキューバ訪問は88年ぶりで、キューバのカストロ政権と関係正常化を進めることで一致した。

現在、日本においても「Cuba-Japan Festival」など、キューバに関するイベントが少なからず開催されている。今はまだ盛り上がりとしては小さいかもしれないが、この先、キューバとアメリカの関係が正常化に向かえば、日本にもこれまで以上にキューバ文化の流入が見込め、今後更なるイベント企画も盛んになっていくことだろう。

それに先駆け、イベントを仕掛ける側としては今の段階からキューバ文化に対する理解を深め、来るXデーに備えておきたいところ。

例えば、現地で行われている年中行事に注目してみると、キューバは歌やダンス、ミュージカルといった音楽系の祭典が多いことに気付く。1月にはサンタクララでロンヒーナ・トローバ・フェスティバル、12月にはキューバ一番のビーチリゾート地・パラデロでパラデロ・カーニバルなど、毎月なにかしらの音楽に関する祭典が行われており、その数は年間を通して実に40近い。ちなみにキューバ音楽は、スペイン系とアフリカ系が融合して生まれたもので、ラテン音楽の中心に位置付けられており、20世紀の大衆音楽に影響を与えているといわれている。
※キューバの年中行事についての詳細は以下へ
DTACキューバ観光情報局

また、キューバ料理に目をやれば、スペイン、そしてアフリカ、さらに労働力としてやってきたアジア系民族の影響を色濃く受けている。一年を通して温暖な気候を利用して熱帯性の野菜や果物が栽培され、米や豆(いんげん豆、レンズ豆、ヒヨコ豆)、ユカ(キャッサバ)、バナナ、オクラ、豚肉、魚介類などを使った料理が中心となっている。米が主食であり、味付けも日本人の口には合いそうだ。

キューバという国の魅力を活かしたイベントは、まだまだ発展余地を残しているため今後の盛り上がりに期待したい。

■関連団体
キューバ共和国大使館
日本キューバ友好 協会