好調な訪日外客の取り込み施策としての自治体提携都市（20160912）

８月にＪＮＴＯ（日本政府観光局）が発表した2016 年7 月の訪日外客数は、前年同月比19.7%増の229 万7 千人で、7 月として過去最高となるとともに、単月としても過去最高となった。（これまでの過去最高 – 7 月過去最高：2015 年7月191 万8 千人、単月過去最高：2016 年4 月208 万2 千人）日本におけるインバウンドの推移は今後も好調に推移し、2020年に向けて好調な状態が続くものと推測される。　（*この件の報道資料はこちらから）

このように増加する訪日外客を取り込むために国内の各地域では様々な取り組みが見られるが、一つのフックとして考えられるのが、各自治体が海外の都市や地域と結んでいる姉妹都市や友好都市などの「提携都市」である。各自治体は海外の都市や地域との提携関係を切り口として自地域に訪日外客を呼び込むためのイベント等を実施し、地域への訪問を促進することは肝要である。そのためのきっかけ作りとして「記念の年」というのはイベントの企画において貴重なネタとなることが考えられる。

外務相では我が国との外交関係開設等両国間関係における歴史的出来事を記念して、その５０周年、１００周年といった筋目となる年に周年事業を行い、相手国との関係強化や日本の理解促進を図ることを目指している。国と国との周年事業にのっとり、その国の友好都市同士が関係強化や交流親和を目的に周年イベントを行うことは有意義である。

外務相は２０１７年に行われる外交政策における主な周年事業を以下のように公表している。また、その国の都市と国内の自治体との提携関係は以下の表の通りである。

■2017年に周年事業の年となる国と内容

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■2017年に周年事業の年となる国と国内自治体との提携関係

＊出展：全国市町村要覧