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「アスタナ国際博覧会」開幕(カザフスタン共和国)~日本政府の取り組みと日本館について~(170626)

本年6月10日から9月10日の間でカザフスタン共和国のアスタナ市において、「アスタナ国際博覧会」が開催されている。
「アスタナ国際博覧会」は国際博覧会条約に基づいてパリに本部のある博覧会国際事務局(BIE)に認定された国際博覧会で、テーマは“Future Energy”(未来のエネルギー)。
経済産業省は2015年2月に「アスタナ国際博覧会」に公式参加することを決定し、現在現地では日本館が展開されている。

日本館の出展テーマは「Smart Mix with Technology~オールジャパンの経験と挑戦」とし、日本が今まで省エネルギーの推進、新エネルギーの導入、CO2排出量の削減等に取り組み、今も3E+Sの同時達成に尽力しているといった努力と経験を「オールジャパンの挑戦」として世界にアピールしてゆく。
日本館の参加体制は、幹事省に経済産業省、副幹事省に文部科学省、国土交通省、環境省、公式参加機関は独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)という体制。
期間中にはジャパンデーとして様々なイベント開催も予定されている。

*経済産業省のアスタナ国際博覧会に関するリリースはこちら

3E+S:安全性(Safety)を前提とし、エネルギーの安定供給(Energy Security)を第一に、経済効率性の向上(Economic Efficiency)による低コストでのエネルギー供給を実現し、同時に、環境への適合(Environment)を図るため、最大限の取組を行うこと。

 

<日本館の概要>

日本館は3つのゾーンで構成されている。

「ZONE1」 ~日本の経験~
資源に貧しい日本が直面してきたさまざまなエネルギー課題と、その課題解決に向けてオールジャパンで取り組んできた日本ならではの知恵と技術の経験を紹介。

「ZONE2」 ~ジャパンプレゼンテーション~
日本人の知恵や心を持ち続け、さまざまなエネルギーを組み合わせて活用する「Smart Mix with Technology」をテーマに、迫力の映像とスマートフォンアプリを融合した臨場感あふれるプレゼンテーション。

「ZONE3」 ~テクノロジーショーケース~
限られた資源を大切に使う暮らしや環境への配慮を実現する技術を展示。
また、2025年の国際博覧会開催地として立候補している大阪府のプロモーションコーナーも設置。

 

<ジャパンデーの内容>

会期中には、アスタナ国際博覧会に参加する各国が1日をナショナルデーとして参加国独自のイベントやレセプションを開催できることになっており、日本は2017年7月22日(土)を「ジャパンデー」とし、日本の「伝統」と「文化」を表現するさまざまなイベントを行う。
日本の「伝統」を表現するのは、津軽三味線奏者の上妻宏光を中心として、雅楽師の東儀秀樹や日本伝統音楽の和楽器アーティストの辻本好美(尺八奏者)、DAZZLE(ダンスカンパニー)、日吉章吾(琴奏者)、花柳寿楽(日本舞踊家)、白藤ひかり、武田佳泉(津軽三味線奏者)が参加予定。
日本の「現代」を表現するのは、過去の国際博覧会でも例のない今回の日本館が初となる館内での特別コンテンツ、来館者参加型のインタラクティブ・オーディオビジュアルパフォーマンスで、距離や時間を超えて点在する地域性の高い祭りの音楽や踊りを最新のデジタル技術で融合し、日本館展示スペースに新時代の祝祭空間を紡ぎ出す。

*日本館の公式サイトはこちら

 

<アスタナ国際博覧会の概要>
会期 2017年6月10日~9月10日
開催地 カザフスタン共和国アスタナ市
テーマ “Future Energy”(未来のエネルギー)
想定参加国数 約100か国 7国際機関
想定入場者数 約500万人

*アスタナ国際博覧会の公式サイトはこちら

 

今後の国際博覧会の予定

2019年 北京
開催テーマ「Live Green、Live Better」
会期 2019年4月29日~10月7日
詳しくはこちら

2020年 ドバイ
開催テーマ 「Connecting Minds, Creating the Future」
会期 2020年10月20日~2021年4月10日
詳しくはこちら

2025年 大阪(招致活動中)
立候補については2017年4月に閣議了承。開催の可否については2018年のBIE(博覧会国際事務局)により決定される。
開催テーマは「人類の健康・長寿への挑戦」

2026年 横浜(国際園芸博覧会、基本構想策定中)
今年度内に策定される基本構想を国が承認すれば、国がBIEと国際園芸家協会に申請。
会場は横浜市瀬谷区。2015年にアメリカから返還された元通信基地。