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第10回「ワールドゲームズ」開催 ポーランドのヴロツワフ市で(170724)

 

7月20日~30日までの11日間、ポーランド共和国・ヴロツワフ市で第10回ワールドゲームズ大会が開催されている。
今大会は、公式27競技、公開4競技に111の国・地域から4,156名(公式競技3,517名、公開競技639名)の世界有数のトップアスリートが参加。日本からは18競技に98名の選手が参加している。

 

<ワールドゲームズとは>

ワールドゲームズとは「第2のオリンピック」とも言われる国際総合競技大会で、国際ワールドゲームズ協会(IWGA:International World Games Association)主催、国際オリンピック委員会(IOC)後援、4年に一度、夏季オリンピック・パラリンピック競技大会の翌年に開催される。日本では2001年に秋田で第6回大会が開催されている。
開催競技は、国際スポーツ団体連合(SportAccord)と国際ワールドゲームズ協会(IWGA)加盟競技の中で、オリンピックに採用されてない種目で、世界4大陸40カ国以上に協会があり、かつ、3回以上の世界選手権等が行われていることが条件となる。
開催都市決定のプロセスは、競技を行うための施設がいかに充実しているかが重要とされるが、原則として「既存の施設を利用して競技を行える」ことを条件としている。
そのため、ワールドゲームズのすべての正式競技を実施できなくても、開催都市に立候補することが可能である。
巨額の費用を要するオリンピックとは異なり、既存の施設で開催できる競技種目のみで実施するため、少ない費用で開催できる。
今年第10回ヴロツワフ大会の次の大会は、2021年にアメリカのバーミングハムでの開催が決定している。

*日本ワールドゲームズ協会HPはこちら

*ワールドゲームズ2017ヴロツワフ大会HPはこちら

 

<オリンピックとの関係>

ワールドゲームズはオリンピックと密接に関係している。
過去、ワールドゲームズ競技種目の中から8競技(バドミントン、野球、ソフトボール、テコンドー、ビーチバレーボール、女子ウェイトリフティング、トライアスロン、7人制ラグビー)がオリンピックに採用された。
2020年の東京オリンピッでは、追加種目に多くのワールドゲームズ競技が名乗りをあげ、ソフトボール、空手、スポーツクライミング、サーフィンが追加種目に決定している。
国際ワールドゲームズ協会(IWGA)はユニバーシアード、ワールドマスターズゲームズ、パラリンピックなどと同様に、国際スポーツ団体連合(SportAccord)の加盟団体の一つ。
4年に一度ワールドゲームズ大会を開催するほか、IWGA加盟団体競技の普及・発展のための活動を行っている。
加盟団体は、SportAccord会員で、オリンピック競技に含まれていない競技種目の国際総括団体(IF)であることを条件に、年次総会で加盟が承認される。
ワールドゲームズは、第3回大会から国際オリンピック委員会(IOC)の後援を受けており、2000年10月にはIOCが今後ワールドゲームズを支援していく覚書の調印がIOCとIWGAの間で行われた。この覚書により、IOCは「ドーピングテストの費用を負担する」「知識・技術面での支援・援助を提供する」「各国オリンピック委員会にワールドゲームズの参加者を支援するよう要請する」などの支援を恒久的に行うことになった。

*国際スポーツ団体連合(SportAccord)
世界4大陸40カ国以上に普及しているスポーツの国際スポーツ連盟(IF)が加盟している世界最大の国際スポーツ団体の連合組織。

 

 

<今後、日本国内での動き>

日本国内では2019年ラグビーワールドカップ、2020東京オリンピック・パラリンピック2021年ワールドマスターズゲームズ2021に向けて、スポーツイベントの開催が活発になることが予測されている。
2020年東京オリンピックで追加競技として決定した競技は、決定したことにより、にわかに露出度が増し、話題となっている。このようにスポーツイベントが活発化している中で今後ワールドゲームズの個別競技国際大会の誘致を中心とした地域活性化の動きも出てくるだろう。次回のワールドゲームズ2021年はアメリカのバーミングハムで行われるが、2024年のオリンピックでの追加競技が決まれば、その競技の注目度は増すのでイベント開催後押しの要因となると推測される。

 

<過去の開催都市・次回の開催都市>

第1 回  1981年  サンタクララ(アメリカ)

第2 回  1985年  ロンドン(イギリス)

第3 回  1989年  カールスルーエ(旧西ドイツ)

第4 回  1993年  ハーグ(オランダ)

第5 回  1997年  ラハティ(フィンランド)

第6 回  2001年  秋田(日本)

第7 回  2005年  デュイスブルク(ドイツ)

第8 回  2009年  高雄(チャイニーズタイペイ)

第9 回  2013年  カリ(コロンビア)

第10回  2017年  ヴロツワフ(ポーランド)

第11回  2021年  バーミングハム(アメリカ)

 

 

<ワールドゲームズ 2017ヴロツワフ大会 開催競技>

競技名 日本参加
エアスポーツ
アーチェリー
ビリヤード
プールスポーツ
ボウリング
カヌーポロ
ダンススポーツ
フィンスイミンブ
フィストボール
フロアボール
フライングディスク
体操
ハンドボール
柔術
空手道
コーフボール
ラクロス
ライフセービング
ムエタイ
オリエンテーリング
パワーリフティング
ローラースポーツ
スポーツクライミング
スカッシュ
相撲
綱引
水上スキー&ウェイクボード
<公開競技>
アメリカンフットボール
ローイング
キックボクシング
スピードウェイ

 

第10回「ワールドゲームズ」開催 ポーランドのヴロツワフ市で(170724)