我が国で2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック競技大会、その余韻が冷めやらぬ同年の10月、はるか中東の地ドバイで国際博覧会が開催される(中東・アフリカ地域では初めて開催される大型の登録博覧会)。こちらの準備も着々と進んでいるようだ。なお次の国際博覧会が開催される大阪とは友好関係にある。
1.博覧会の会場内でのイベント企画募集中
ドバイ国際博覧会へは日本政府は日本館を出展することになっている。これに伴い、日本の魅力や地域の取組み等の発信を目的としたイベントの実施を希望する自治体・団体を募集している。
別掲するようにドバイの次の登録国際博覧会は2025年大阪・関西万国博であること、また大阪府とドバイ市は友好関係が深いことを考慮し、大阪・関西地域の自治体あるいは関連団体がドバイの博覧会会場で情報発信することは大変意義深いことと思われる。
募集概要は、以下のとおり。
●時期
2020年12月12日に予定されるジャパンデー前後を想定。
※ドバイ万博会期(2020年10月20日(火)~2021年4月10日(土))
●会場
ドバイ万博主催者が提供するイベントステージより選択(17カ所あり)
※日本館敷地内にイベント広場の設置は予定していない。実施にあたっては、ドバイ万博主催者が提供する万博会場内に点在するイベントステージ等をご利用頂くことを想定している。
●募集対象
①自治体、②団体(原則、法人格を有していること)
●募集カテゴリー
①日本における地域の活性化もしくは国際化につなげるもの
②日UAE両国の交流・相互理解につなげるもの
③日本の文化(芸術・食・音楽等)発信につなげるもの
④2025年大阪・関西万博の効果的なPRにつなげるもの
●募集〆切
2019年10月31日(木)
●主催
日本貿易振興機構 (市場開拓・展示事業部 国際博覧会課)
募集の詳細はこちら
■ドバイ国際博覧会の概要
ドバイ国際博覧会は2020年10月20日から2021年4月10日までアラブ首長国連邦のドバイ市で行われる予定の国際博覧会で「登録博」に区分されており、総合的なテーマを扱う、大規模博覧会として実施される予定である。
中東・アフリカでの開催は初となる。
名称 2020年ドバイ国際博覧会(Expo 2020 Dubai)
会期 2020年10月20日~2021年4月10日
開催地 U.A.E.(アラブ首長国連邦)ドバイ市
テーマ Connecting Minds, Creating the Future
(心をつなぎ、未来を創る)
想定入場者数 約2,500万人
公式サイト
2.ドバイ市と大阪府
●ドバイ市の概要
ドバイ市は人口約298万人(2017年)、アラビア半島の東南端、アラビア湾の出口に面し、アラブ首長国連邦を構成する7つの首長国のひとつ。充実したインフラ(通信、港湾、航空輸送)、タックスフリー(所得税、法人税なし)などを背景に貿易、金融、観光が急成長している。「中東のシンガポール」と呼ばれるなど、目覚しい経済成長を遂げ中東随一のビジネス・観光都市に発展している。大規模プロジェクトとして、2008年3月に世界最大のショッピングモール「ドバイ・モール」がオープン、2010年には世界一高い高層ビル「ブルジュ・ハリーファ」が完成している。
●大阪府との交流の歩み
2000年(平成12年)8月に駐日アラブ首長国連邦大使が大阪府を訪問、ドバイとの友好提携の申入れがあった。ドバイは、目を見張る経済成長を遂げ、中東一のビジネス都市に発展しており、交流の促進は大阪経済の再生に資することが期待できること、ドバイを本拠とするエミレーツ航空の関西国際空港への直行便の就航により、人の往来が活発になると期待できることなどから、2002年(平成14年)10月29日に「大阪とドバイとの友好交流に関する協定」に調印。3年間の交流を経て、2005年10月に友好提携を延長した。2015年1月に、3年毎の見直し規定を削除し恒久化した。
(大阪府ホームページ等よりまとめ)
3.ドバイ国際博覧会の日本館について
日本政府は、幹事省を経済産業省、副幹事省を総務省、文部科学省、農林水産省および国土交通省、参加機関を独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)とし、「2020年ドバイ国際博覧会」(以下、「ドバイ万博」という)への日本館の出展に向けた準備を進めている。
●日本館コンセプト
日本館のテーマ(仮)
地球交差点
出会う・共感する・そして動き出す
日本館のビジョン
日本は未来に向け、地球的な視野で、新技術や人やアイデアの出会いを生み、それらを融合させることで、より良い世界へ向けたアクションを生み出していく。
日本は課題先進国であり、すでに数多くの解決策も生み出している。
その知見を踏まえ、世界に向けて問を立て、そこに共感を生み、日本がイニシアティブをとって解決へ導いていく。
これからの世界にとって重要となるのは、出会い、共感し、そして動き出すこと。
地球交差点として日本が創り出す幸せな融和と革新。
この日本館ではその体験そのものを生み出したい。
日本館の出展により目指すもの
(1) 中東をはじめとする国際社会における日本のプレゼンス向上
(2) 産業の振興
(3) インバウンドの増加
(4) レガシーの継承と創出
(5) 次世代を担う人材の活躍
●協賛企業
既にドバイ国際博覧会日本館へ次の10社の協賛が決定している。
・AGC株式会社
・日本電信電話株式会社
・三菱電機株式会社
・国際石油開発帝石株式会社
・東レ株式会社
・ブラザー工業株式会社
・KNT-CTホールディングス株式会社
・株式会社JTB
・住友電気工業株式会社
・パナソニック株式会社
※日本館では引き続き協賛企業の募集をしている。