日本の伝統的ゲームとして「かるた」があります。「かるた」とは、歌留多、加留多、あるいは骨牌とも書き、〝絵札〟を使う競技の一種。また、一般的に「かるた」と言えば、歌がるたともいわれる「百人一首」を指します。「百人一首」は、鎌倉時代、京都の小倉山に住んでいた歌人の藤原定家が、百人の人の最も代表的な和歌を一首ずつ選んだものです。百首のうち、恋の歌が四十三首もあり、季節では秋の歌が十六首でいちばん多く選ばれています。このように一見優雅な印象を与える「百人一首かるた」ですが、競技かるたはカーリングやダーツなどと同じくスポーツとして取り組まれており、上級者の試合などは非常に激しい動きを伴います。また、集中力・記憶力・瞬発力・体力などを求められる事から『畳の上の格闘技』とも言われています。競技かるたにおける最高峰の大会は、毎年1月滋賀県大津市近江神宮で行われる名人位戦と女性部門のクイーン位戦で、勝者はそれぞれ〝名人・クイーン〟と呼ばれ、決勝の模様はNHKで放送されています。今年も、小倉百人一首かるた競技の日本一を決める第58期名人位・第56期クイーン位決定戦(全日本かるた協会主催)が1月7日に大津市の近江神宮で開かれました。 名人位は、永世名人位の会社員西郷直樹氏が14連覇を達成。クイーン位は、永世クイーン位の立命館大産業社会学部4年の楠木早紀さんが8連覇しました。
そんな〝競技かるた〟を題材にした少女コミック(アニメ)が女性たちの間で人気です。作者は末次由紀さん、講談社の「BE・LOVE」で2007年から連載されている、競技かるたに魅了されてクイーンを目指す少女を描いた「ちはやふる」です。たいとるの「ちはやふる」という言葉は六歌仙1人、在原業平朝臣の歌「ちはやふる神代も聞かず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは」から来ており、「神」などを導く枕詞で勢いの激しいさまを言うそうです。この作品は、2009年第2回マンガ大賞2009に選ばれ、宝島社「このマンガがすごい」2009年オンナ編3位、2010年オンナ編1位。2011年には第35回講談社漫画賞少女部門を受賞しています。また、2011年10月より日本テレビ系にてテレビアニメが放送中です。
さて、筆記用具メーカーのプラチナ万年筆では、この競技かるたのクイーンを目指す人気コミック「ちはやふる」とのコラボレーションキャンペーンを展開しています。キャンペーンは、オープンとクローズドの2タイプ。オープン懸賞は「手紙を出そうコンテスト」。
「ちはやふる」のヒロイン綾瀬千早は、百人一首かるたの女性日本一(クイーン) を夢見て毎日頑張っている。一方で、仲間や友達を気づかい、友情を大切にする少女です。入学・進学・卒業・就職・転勤、そして大震災から1年近くになるこの時期に、感謝や思いやりの気持ちや応援をこめた暖かいメッセージを募集。最優秀賞1名には賞金10万円、優秀賞10名には賞金3万円、中学生や小学生の部も設けています。クローズドでは、対象商品「プレジール」「プレピー」を購入し、シール、バーコードを応募口数集めて応募すると、1,000円コースは抽選で20 名に「東京ベイ舞浜クラブリゾートのスタンダードツインルーム宿泊(一泊朝食付)」。200円コースは、抽選で100名に 「プラチナ万年筆高級ボールペン&ペンケースセット(4,200円相当)」をプレゼントします。
■ロッテリア「映画〝ベルセルク〟タイアップキャンペーン」
ファストフードのロッテリアは、「ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ覇王の卵」とのタイアップキャンペーンを1月19日(木)より展開。「ベルセルク」は、1989年に連載をスタートして以来、20年以上にわたって国内外で絶大な支持を集め、全世界累計発行部数3,000万部を突破した三浦建太郎の大人気漫画です。巨大な剣を自在に操る剣士ガッツが、壮絶な運命を切り開いていくさまを描くダーク・ファンタジー。連載から20年以上に渡って描かれた原作すべてを映像化する「ベルセルク・サーガプロジェクト」の第1弾として、ファンの間で高い人気を誇るエピソード「黄金時代」を三部作構成で映画化。2012 年2月4日から「ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵」の全国ロードショーが予定されています。
ロッテリアは、この映画公開を記念し「ベルセルク」のキャラクターであるガッツとグリフィスがロッテリア商品を手にした姿がデザインされた「クリアファイル」と「てりやきバーガー+ドリンクR+ポテトS各商品の引換券」がセットになった「ベルセルク ロッテリアオリジナルクリアファイルセット」(1,000円)を限定発売。さらに、ロッテリアモバイル会員限定のモバイルキャンペーンとして、1月16日から「ベルセルク」オリジナル携帯待受を無料でダウンロードすることができます。
(2012/01/29)