10月は「乳がん月間」。日本でも各地で「ピンクリボンキャンペーン」が実施されています。主婦によるマーケティング(マーケティングリサーチ)で、女性が共感する企業に生まれ変わるためのコミュニケーション・ブランディングを提案しているハー・ストーリィの「イマドキ主婦の消費行動レポート」では、「ピンクリボン月間・主婦の“乳がん検診”受診事情」に関して、平均年齢41.5歳の女性1000人を対象にアンケートを実施しています。その結果によると、「定期的にマンモグラフィー、あるいは超音波の検診を受けている」と答えた人は、全体の約4割、45歳前後の方の意識が高い、という結果でした。しかし、全体の1位は「自己検診も行っていない」という結果で、これは、回答者の1/3にあたります。そう答えた人の平均年齢は38歳。「まだ若いから」という理由が多く、まだいいかなと思ったり、自分のこととは考えられないのかも知れません。また、医療機関で、マンモグラフィや超音波などの検診を受けた経験のある471人の女性に「受診したきっかけ」を聞くと、1位は「会社や組合の健康診断のひとつとして」という回答で25.4%。続いて「地域から無料検診の案内が来た」が第2位。検診を受けることが必要なのは分かっていても、まだ受けたことがないという529人の女性には、「検診をまだ受けていない理由」を聞いてみると、1位は「きっかけがない、なんとなく」で44.8%。ある程度の強制力がないと、なかなか自分から動けないというのは分かります。これに比べて「痛いのではないかと不安」という回答は第3位でありながら、11%でした。
ハー・ストーリー 「ピンクリボン月間・主婦の“乳がん検診”受診事情」
日本では現在、女性の16人に1人が乳がんになるといわれています。この数年、乳がんへの関心は高まっており、2003年から「ピンクリボンフェスティバル」と称し、日本各地でイベントなどが開催されています。今年も東京・名古屋・神戸・仙台にてウオーキングイベント、シンポジウムの開催や、街のデコレーション、ライトアップなどを通して、ピンクリボンのメッセージを発信しています。
「ピンクリボンフェスティバル2012」
この「乳がん月間」に「ピンクリボンキャンペーン」を実施している企業の活動を紹介します。
■大丸・松坂屋「ピンクリボンキャンペーン2012」
まずは、百貨店の大丸、松坂屋です。多くの女性が乳がん検診を受診するように啓発活動を推進。各店ではマンモグラフィや超音波検診、セルフチェックの方法など、乳がん検診に関する情報や全国のマンモグラフィ検診施設1,524ヶ所を掲載した「乳がん検診ガイドブック」を配布。また、大丸札幌店ではピンクリボンの認知向上のため、10月1日(月)から31日(水)の期間中、外壁をピンクにライトアップ。さらに、乳がん検診の啓発活動を推進しているNPO法人「J.POSH(日本乳がんピンクリボン運動)」への支援を目的として、ピンクリボンピンバッジの販売や店頭募金なども実施しています。
■花王グループ「ピンクリボンキャンペーン2012」
そして、花王グループでは、2007年より、花王ソフィーナ・エスト、カネボウ化粧品コーナーで啓発活動を展開。ビューティアドバイザー(BA)と、カネボウ化粧品のビューティカウンセラー(BC)は、期間中「ピンクリボンバッジ」を着用して、化粧品コーナーに来店のお客に早期発見の大切さをお伝えする「リーフレット」を配布しています。さらに、この活動は、中国、香港、台湾のソフィーナコーナーでも同時に展開しています。
■ブックファースト新宿店×プリンセチア「ピンクリボンキャンペーン」
また、ブックファースト新宿店では、乳がんについて考える「ブックファースト新宿店×プリンセチア ピンクリボンキャンペーン」を開催!10月27日、28日の土日、ブックファースト新宿店で1,500円(税込)以上購入の女性の方、もしくは対象の書籍を購入の女性に各日先着150名様限定でプリンセチアをプレゼント。プリンセチアとは“思いやり”が花言葉のピンクのかわいいポインセチア。よりこの活動を知っていただくために、“思いやり”が花言葉のプリンセチアの店頭ディスプレイも同時に実施しています。
(2012/10/15)