まっくらのなかでのソーシャルエンターティメントが
お正月・バレンタインなど季節に合わせたプログラムで展開中!
1999年より日本で開催されてきた、まっくらな中での体験型プログラム「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、くらやみのなかで五感をフル活用してさまざまな体験をし、まっくらから出たあとにその感想を語り合うというワークショップ型のイベント。視覚を遮断されることで、今までにない体験ができること、視覚障害者や周りの人との交流が、くらやみのなかでは全く違う意味をもつこと、さらには視覚障害者の新たな雇用を生み出す点など、さまざまなメリットが伝えられている。基本の流れは以下の通り。
●まっくらな空間に何人かで入る。
●動けないので、案内役(視覚障害者)についてもらう。
●視覚以外の五感をフル活用し、対話しながら、進む。
●バーで飲み物を飲みながら、その体験を語り合う。
●まっくらから出た後、その感想を語り合う。
公式サイトよると、世界30か国・約110都市で開催され、2010年の時点で600万人以上が体験したこのイベントは、1989年にドイツで、哲学博士アンドレアス・ハイネッケの発案によって生まれたもの。1999年以降はボランティアの手によって日本でも毎年開催され、約7万人が体験しているという。
日本ではこの10年の間に様々な地域・会場、様々な主催者により、数日~数ヶ月という期間で開催されてきた。2009年からは季節に合わせたプログラムを前面に出し、会場を1ヶ所に固定しての長期的な展開をスタート。クリスマス、正月、バレンタイン…と、時期に応じて少しずつ趣向を変えた内容でプログラムを実施している。たとえば昨年末に行なわれた「スペシャル・クリスマス・イン・ザ・ダーク」では、グループのメンバーとともにハンドベルを奏でたり、知らない誰かのためにクリスマスカードを書いてプレゼント交換をしたりと、今まで来場したことのあるリピーターにも楽しんでもらえるような内容だったという。今後行なわれるバレンタインの企画では、カップルのためだけでなく、恋の“出会い”を生み出すかもしれない内容も盛り込まれているようだ。
単発のイベントとして始まったワークショップ型のプログラムが、期間を延ばし、内容を豊かにして新たな展開を図っている点はもちろん、イベントが提供する社会的価値に今まで以上の注目が集まる昨今においても、興味深いプログラムといえそう。ちなみに公式サイトでは、団体・企業研修等への利用や、アテンド役の視覚障害者の募集などもアナウンスされている。
なお、イベントレポートでは2月から行なわれる「バレンタイン・イン・ザ・ダーク」を取材する予定です。
スケジュール
■新春イン・ザ・ダーク(※終了)
開催日:2011年1月7日(金)~1月31日(月)
内容:あなたが願う2011年の抱負を一文字にしてください。精神を統一し、墨を擦り、願をこめて、暗闇での書き初めにチャレンジです。
■バレンタイン・イン・ザ・ダーク
開催日:2010年2月1日(火)~2月14日(月)
内容:2011年のバレンタインは、恋する人も、恋い慕い人も応援したい。暗闇はあなたの恋のキューピッドです。
■ダイアログ・イン・ザ・ダーク2011冬バージョン
開催日:2011年2月16日(水)~3月16日(水)
内容:しんみりと冬に浸ってみる。日本の冬に耳を澄まし触り味わう。
心温かな懐かしい冬が真っ暗な中にあります。
開催概要
会場 | ダイアログ・イン・ザ・ダーク会場(神宮前会場)東京都渋谷区神宮前2-8-2 |
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主催 | 特定非営利活動法人 ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン |
後援 | J-WAVE、TBSラジオ |
コラボレーション・パートナー | ロート製薬 |
協賛 | みずほ証券 |
特別協力 | アミューズ |
プロジェクト協力 | オリックス、FIT for charity、SUNNY SIDE UP、TOA |
製作協力 | good design company / paperback / SEKI DESIGN STUDIO / SURETY / TAKACHIHO PRODUCTS / WELLNET / XEBEC / 北鎌倉はるけん工房 |
監修 | ©DIALOGUE SOCIAL ENTERPRISE; Dr.Andreas Heinecke |
ユニット | 定員各8名 (所要時間約90分) |
料金 | 一般5,000円/中・高・大学生3,500円/小学生2,500円 ほか |
参加方法 | 完全予約制。日時によって参加費割引あり。コースによってドリンク代別(少額) |
問い合わせ
「ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン」事務局
Tel. 03-3479-9683(東京都渋谷区)
URL. http://www.dialoginthedark.com/
「株式会社アミューズ」
Tel. 03-5457-3358 (東京都渋谷区)
URL. http://www.amuse.co.jp/