業界の枠を超え、キャラクターが大集合した「キャラクターズオールスターズ 全国キャラバン」

イオンが、さまざまなメーカーキャラクターの着ぐるみを大集合させ、子どもたちの笑顔を通じて日本を元気にする「キャラクターオールスターズ 全国キャラバン」を全国35拠点のイオンにて展開、この秋に無事フィナーレを迎えた。これは「みんなを笑顔に！日本を元気に！」を合言葉にしたイオンの取り組みのひとつとなる。

イオンレイクタウン mori（埼玉県越谷市）にて開催された団結式で全キャラクターが並ぶ様子は、圧巻

フィナーレでは宮城県（名取・石巻）会場に全キャラクターが再び集結

業界の枠を超え、参加したキャラクターは、「ライオンちゃん」（ライオン）、「ペコちゃん」（不二家）、「カールおじさん」（明治）、「キョロちゃん」（森永製菓）、「生茶パンダ先生」（キリンビバレッジ）「チャルメラおじさん」（明星食品）、など33体。東北地方からは、「キビタン」（福島県PRキャラクター／福島県）と、「モーリー」（青い森鉄道線の企業イメージキャラクター／青い森鉄道・青森県）が応援に駆け付けた。

このキャラバンは、東日本大震災の復興支援に賛同する30社からの賛同を得て実現したもので、これだけの企業キャラクターが一堂に会し、イベントが実施されるのは今回が日本で初めてという。7月20日（水）、イオンレイクタウン mori（埼玉県越谷市）にて開催された団結式の後、全キャラクターはAチームとBチームの2グループのキャラバン隊に分かれ、九州・四国・近畿・中部地区（全15会場）と、中部・北陸・関東・東北（全15会場）を巡回し、9月3日（土）・4日（日）のフィナーレでは宮城県（名取・石巻）会場に全キャラクターが再び集結。各地で集まった子どもたちの笑顔の写真をボードにして、現地で待つ石巻市イメージキャラクター「いしぴょん」と友だちの「いしぴぃ」に届けた。

全国キャラバンの実施店舗では、イオンのイメージキャラクターであるハッピーワオン君を先頭にキャラクターがショッピングモール内を練り歩く「オールスターキャラクターパレード」や、来場者との記念撮影、キャラクター名を当てるクイズ大会を展開。期間中にはイベントと連動したWEBサイトを開設し、全国キャラバンの概要やキャラクターの紹介、メーカーキャラクターたちがキャラバン実施を決めるに至る「会議風景」を実写したスペシャルムービーも公開した。また、協賛メーカーの入ったお菓子の詰め合わせ「ドリームパック」をイベント実施店のみで販売。14種類のお菓子にキーホルダーやレジャーシートなど8点のグッズ付きで1袋1,000円（税込）。期間中1万個の限定販売となった。

「震災後、プロジェクトチームで、今、イオンができることはなんだろうと考えました。イオンは全国にショッピングセンターがある。そして小売業としてメーカーさんとのつながりがある。そのことを活用した楽しいイベントができないかと思いました。イオンにハッピーワオンというキャラクターがあることから、会社の枠を超えてキャラクターが勢揃いするイベントの企画を考えました」（イオン株式会社　震災復興プロジェクト　本村淑子氏）。

プロジェクトは4月末ごろからスタート。イベント開催にあたっては、各メーカーのほか、イオングループ内でも組織の枠を超えた調整が必要な場面があり、連携が難しいところもあったが、「みんなを元気にする楽しいイベントを行ないたい」という目的のもと、理解を得ることができたという。

「当初、ドリームパックを販売するにあたり、売上げを震災復興のために寄付することも検討しました。しかし、メーカーさんにもメリットがあり、お客さまもお買い得な商品を手にして喜んでいただけるイベントとして楽しんでいただけ、商品面でも盛り上げる。小売業としてできることをしようと考えました」（イオン株式会社　震災復興プロジェクト　本村淑子氏）

出発団結式の会場となったレイクタウンmori では、総テナント数710店舗を有する広い館内10ヶ所にて子どもたちと触れ合うなど、キャラクターが大活躍。キャラクターの名前を当日に知ったという子どももおり、メーカーキャラクターの認知度向上にも一役買っていたようだ。団結式のスペシャルサポーターとして登場した俳優の石田純一さんは、「まず、子どもたちが笑顔になって、それを見て大人たちも笑顔になってくれたらいい。その子どもたちを触れ合いで笑顔にする。いろんなキャラクターが集まって日本を回ったら日本中が元気になる」と話していた。

なお、同社では、「広げよう笑顔　つなげよう心」をテーマに、カメラマン渡部陽一さんによる「笑顔と心の写真展」を6月29日（水）のイオン石巻ショッピングセンター（宮城県石巻市）を皮切りに、9月4日（日）まで全国8ヶ所で開催。この写真展では、渡部さんが被災地に入って撮影した、現地で暮らす人々や支援活動に携わる人々の笑顔45点を展示した。また、同写真展会場において、「届けよう1万人の笑顔」の旗印のもと、全国のお客さんの笑顔の写真を巨大日本地図パネルに貼り、被災地に届けるキャラバンイベントも展開。パネルは全国の会場で掲示された後、最終会場のイオンモール名取エアリに到着し、1万人の笑顔で出来た日本地図が完成・展示されることとなった。

（信藤理保子）