乾杯の音頭はJACEの太田正治専務理事兼事務局長
前身のイベント研究会発足以来、数々のイベントを手掛けてきた一般社団法人日本イベントプロデュース協会（JEPC）が今年25周年を迎え、これを祝う記念行事が11月17日（木）、東京都港区の明治記念館で盛大に開催された。
オープニングセレモニーに続き、第一部では獨協大学教授で経済アナリストの森永卓郎氏が「日本の未来を明るくするヒント」と題して講演した。
第２部の祝賀会は、同協会の会員でもある斎藤寿孝＆ミネストローネによるハーモニカの生演奏で開幕し、軽快な演奏が出席者の心を浮き立たせた。祝賀ムードが高まる中、清水卓治理事長が登壇して来場者へ謝意を表明。続いて、経済産業省商務情報政策局の大高豪太参事官が来賓を代表して挨拶。新たに協会に加盟した社団法人日本イベント産業振興協会（JACE）の太田正治専務理事兼事務局長による乾杯の発声の後、出席者は立食形式で交流の輪を広げていた。
清水卓治・一般社団法人日本イベントプロデュース協会理事長の挨拶（要旨）
創立25周年にあたっての挨拶をするJEPCの清水卓治理事長
25年前に、いろいろな職種の人たちが大勢集まってこの会を発足した時を思い出します。当時は日本が世界有数の繁栄を謳歌している時代であり、博覧会や展示会、企業のプロモーション、また、様々な海外技術展やオペラの招へいなど、沢山のイベントでいろいろな業種の方々が奔走していた時代です。しかし、残念ながらその後の日本経済は大きく暗転し、発足当時は600を数えていた会員も少なくなりました。しかし、20世紀末のラストディケードに対し、平野繁臣前理事長を筆頭に、私どもはイベントというものがいかに大事なものであるか、イベントの理論的な整理を行い、それを固めて参りました。現在二百数十名の、創立以来または新しく参加された会員の方々によって、この協会は無事に25年という時を迎えました。これからの日本は、我々のような“イベント野郎”が集まって活気づけていかなければならない。国の力に頼るだけでなく、民間の力を結集し、イベントを組織・計画していくことが大事です。平野前理事長がおっしゃったように、“共”の力が非常に大切であるとつくづく思います。今日のパーティを機会に、明日から26年の歩みが始まります。我々の仲間をさらに拡大し、協会がますます発展していくように誓いを新たにして、精一杯務めていきたいと思います。
来賓代表 経済産業省商務情報政策局 大高豪太参事官の挨拶（要旨）
来賓代表、経済産業省商務情報政策局の大高豪太参事官
これまで25年にわたり、貴協会が発展されてきたことを、またそれを平野前理事長、清水理事長以下みなさんがしっかり支え、万全のチームワークで協会を盛り上げてきたことに心から感謝申し上げたいと思います。政府は昨年6月に新成長戦略を立て、観光立国の推進、あるいは展示会、国際会議といったMICEの振興をしっかりと進めております。また、音楽、ファッション、伝統文化など、いわゆるクールジャパンを振興するとともに、海外進出のためのプロジェクトも勧めております。その中で、イベントに携わる皆様の力は大変大きいと感じておりまして、引き続き、皆様のご協力、ご活躍をお祈りしたいと思っております。先般、イベント振興協会で調べた統計に依ると、イベントの経済効果は約4兆2千億円。2次効果まで申し上げると、約9兆円を超える、我が国の中でも大変大きな経済効果をもつ産業です。そのような中で、イベントプロデュース協会の皆さんがイベントフォーラムの開催や管理業務者研修など、人材育成に大変大きな力を尽くしてこられ、これが我が国のイベントを支える重要な基盤を果たしてきました。これから、スポーツ・音楽イベント、展示会など、国内を問わず、ますます多くのイベントが出てくると思いますが、我が国の繊細で丁寧な仕事ぶりは国内市場、海外市場を問わず、高く評価されると思いますので、皆さんのご尽力をさらに期待したいと思います。
参考リンク
一般社団法人日本イベントプロデュース協会（JEPC）：http://www.jepc.com/
