企画展示「大ニセモノ博覧会-贋造と模倣の文化史―」
私たちの日常生活では、お金をもうけるためだけの「食品偽装」や「ニセブランド」など、他人を騙す「ニセモノ」の話題に事欠かない。しかし本来、「ニセモノ」と「ホンモノ」は非常に微妙な関係にあり、「明と暗」「黒と白」といった単純なわけ方ができない場合もたくさんある。
「ニセモノ」は、暮らしの中で重要な役割を持ち、さまざまな歴史を持っている。また、「ニセモノ」が「ホンモノ」を乗り越え、文化的な創造性を発揮することもある。さらに、博物館でつくられる研究目的の「ニセモノ」は、「ホンモノ」よりもむしろ研究価値が高い場合さえある。
この企画展示では、「ホンモノ」に対する「ニセモノ」を単に展示するのではなく、「ニセモノ」と「ホンモノ」の複雑な関係が、時代や社会背景によってどのような原理で振幅してきたのかを明らかにする。
国立歴史民俗博物館 企画展示室A・B
アニメ化40周年 ルパン三世展
アニメ化40周年を機に、原作コミックとアニメーションの両面から「ルパン三世」の魅力に迫る、初の本格的な展覧会。原作者モンキー・パンチ氏の原画・原稿、アニメの設定画・セル画・秘蔵資料など約400点を大公開。7番目の開催地となった佐倉会場では、最新TVスペシャルの資料を新たに加えるとともに、モンキー・パンチ氏と佐倉市のゆかりを示す展示も合わせて紹介し、リピーターも満足できる内容となっている。