グリーンアクアリウム展
セブン&アイ・ホールディングスの大型ショッピングモール「グランツリー武蔵小杉」では、2014年の開業以来初となる、大型イベント企画展を開催中だ。日本初となるアクアリスト6名が共同監修した、“生物×アート“が創る大自然の水槽世界「グリーンアクアリウム展」は、9月13日(水)から10月9日(月)までの開催となっている。本展では、アクアリウムのなかでもグリーン(水草・木・苔および魚などの生物)に特化し、まるで大自然の森のような世界を水槽内に表現。子どもから大人まで、老若男女が都会の中で自然を感じることができる今までにないアクアリウムイベントだ。日本各地からインスパイヤされた8つの美しい風景を模した<日本八景の滝>、2メートル四方の大きな平型水槽の中に水と緑の楽園をイメージした<緑彩の池>など、普段の生活で何気なく目にしている草木・水・生き物を美しいアート作品として表現。水槽の中に作られた生態系アートを楽しむことができる。また、このイベントに合わせ、各専門店でのコラボイベントも展開。ワークショップ開催のほか、本展受け付け時に配布される「特典カード」の提示で各専門店でいろいろな特典も受けることができる。
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アート村作品展 ―日本百名山と羽田空港―
「アート村」は、働く意欲がありながら就労が困難な、障害のある方々の芸術分野における就労拡大を目的に、1992年に設立され、今年で24年目となる。株式会社パソナハートフルはパソナグループの特例子会社として2003年に設立、「アート村」を含む6事業部門で障害者と健常者の共生の場を創出している。パソナハートフルで絵を描くことを業務とする11名のアーティスト社員による作品展が、羽田空港第2旅客ターミナルの展望デッキで開催された。日頃は独自のテーマで作品を描いているアーティストたちが、今回は「日本百名山」をそれぞれのスタイルで仕上げたほか、「飛行機を見に来る」展望デッキという場所に合わせ、飛行機や空港を題材とした作品も発表。クオリティが高く、かつ見る人の心に訴えかけるパワーにあふれた作品群に、デッキを通る多くの人が立ち止まって作品を鑑賞していた。作品をモチーフにしたオリジナル商品の販売コーナーも売れ行きが好調だった。 (続きを読む…)
春画展
春画は、江戸時代に笑い絵とも呼ばれ、性描写と笑いが同居したユーモアで芸術性の高い浮世絵になります。特に海外から高い評価を得ており、2013年から2014年にかけて大英博物館で行われた 「春画 日本美術の性とたのしみ」は大きな話題を呼びました。今回、日本で初めて開催する『春画展』は、海外からは大英博物館およびデンマーク、また、日本の美術館や個人コレクションより、鈴木春信の清楚、月岡雪鼎の妖艶、鳥居清長の秀麗、喜多川歌麿の精緻、葛飾北斎の豊潤といった「春画の名品」133点(前後期)を5つの章に分けて展示します。「肉筆の名品」では、版画のように印刷された春画ではなく、人の手で線と色を描き出された「肉筆」を40点展示、「版画の傑作」では、名だたる浮世絵師が筆をふるった版画、版本の数々が展示されるほか、縦9センチ、横13センチ弱の小さな春画を集めた「豆判の世界」など、これまでに春画を観たことがない方にもわかりやすく紹介しています。浮世絵の大家たちによる作品や徳川将軍や大名家の絵画を担った狩野派の作品など、大名から庶民にまで広く愛された春画が一堂にそろった展示会になります (続きを読む…)
HandiPlus-Art 2015 UniquelyTalentedArtists Exhibition
10月4日より12日まで、障害者総合支援法に基づき三重県松阪市で生活介護事業所等を運営するNPO法人希望の園が年に1度、東京にて行う作品展。作品はすべて希望の園に所属するアーティストの制作によるものである。2007年から2012年は『異才きらめき!展』として開催され、2013年からは『ハンディプラスアート展』として、そして1年のブランクを得て、『HandiPlus-Art 2015 UniquelyTalentedArtists Exhibition』としての開催となる。近年、障害のある作家が制作した作品が日本のみならず、世界でも大きな注目を集めている。ハンディキャップがあり、また専門の美術教育を受けていないにもかかわらず「作りたい物を作りたいように創る」傑出した才能に恵まれた作家達の作品展。 (続きを読む…)
No Museum, No Life?―これからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会
通常の展覧会と趣向を変え、美術館そのものをテーマとした展覧会。美術館の構造や設備、作品の保管や運搬、展示、解説、そしてそれに関わる多くの人々など、美術館のさまざまなストーリーにスポットを当てて、まるで事典をひもとくように、A(Architecture/建築)からZ(Zero/ゼロ)までの36のキーワードに沿って紹介。会場にも工夫を凝らし、まるで美術館をテーマにした巨大な事典の中を歩くような感覚が味わえる展示空間を創り上げた。作品を楽しむことはもちろん、作品にとっての舞台となる美術館にも目を向けて楽しめる新しい視点を提案した展覧会となっている。作品は、ルノワールやロダンをはじめ、現代の作品まで、さまざまな時代や分野の国立美術館5館のコレクションから厳選した、約170 点を展示。そのほか、国立新美術館の新営工事の意匠図や釣り金具といった美術館にまつわる資料や備品も展示。なお、会期中には、夏の週末に美術館を楽しめる特別イベントの「MOMATサマーフェス」を実施。シンポジウムのほか、美術館前庭での映画上映会や飲食の提供など、いつもの美術館とは一味違ったイベントが展開された。(写真:阿野太一) (続きを読む…)
魔法の美術館~Art in Wonderland 光と遊ぶ超体感型ミュージアム~
全国を巡回し、これまでに100万人以上を動員してきた、見て、触って、楽しめる、超体感型のアートの展覧会。コンピューターなどを媒体として先端技術を駆使したメディアアート作品など多彩な作品を展示。出展作品は、おもにインタラクティブ・アートという、作品と観客がお互いに反応し合う双方向性を持っている点が特長的で、大人も子どもも作品と遊びながらアートの感覚を養うことができる。世代を超えて同じ価値観で楽しめ、すべての人がまるで魔法をかけられたように体感できるアート展になっている。
「和のあかり×百段階段」展 ~日本の祭り、12のあかり~
昭和初期を代表する126枚の日本画に囲まれた百段階段の7つの色彩空間を舞台に、「日本の祭りのあかり」「和紙のあかり」「草木のあかり」など日本人が愛してきた12のあかりを灯し、幻想的な景色を展開する。釘一本打てない有形文化財・百段階段に展示された青森ねぶたをはじめ、約500個の江戸風鈴のライトアップ、部屋いっぱいに飾られた可愛らしい金魚ちょうちんなど、息を呑む迫力と風情ある日本の美意識に間近で触れることができる。また、百段階段で実施される企画展では初となる、「全時間帯・写真撮影可能」とする試みも話題を集めている。
シンプルなかたち展:美はどこからくるのか
六本木ヒルズのシンボルとして森タワー最上層に開館して11年半。国内外から1,350万人もの来館者を迎え、日本を代表する現代美術館としてその名が挙がるまでに成長した森美術館のリニューアル・オープン記念として開催された展覧会。パリにあるポンピドゥー・センター初の分館として、フランス北東部ロレーヌ地方の首都、メスにオープンした近現代アートに特化した文化複合施設「ポンピドゥー・センター・メス」×「エルメス財団」の共同企画の日本初の巡回展として実施された。先史時代の石器から現代アーティストによるダイナミックで先鋭的なインスタレーションまで、古今東西の「シンプルなかたち」約130点を、「形而上学的風景」「孤高の庵」「宇宙と月」「生成のかたち」「動物と人間」「かたちの謎」など、9つのセクションによって構成。地理的なひろがりと歴史的なつながりを示しながら展望し、時空を超えた普遍的な美を描き出した。展示は、森美術館のために再構成され、展示作品の内、4割は、今回の日本初巡回のためのオリジナル展示品。仙厓の円相図、円空仏、長次郎の黒樂茶碗に二月堂の根来のお盆など、日本美術史を彩る名品も展示された。
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「神の手●ニッポン展」
「神の手●ニッポン展」~人間技とは思えない<神の手を持つ日本人作家、6 人の合同展>が、目黒雅叙園内の東京都指定有形文化財「百段階段」にて、2015 年5 月29 日(金)から6 月28 日(日)まで1ヶ月間に渡って開催した。匠を感じる。繊細さが見える日本のものづくりスピリッツを受け継ぎながら、現代のセンス&フィールドで意欲的に創作活動を行ってきたアーティストたちの作品を一同に集めた本合同展は、とても人間技とは思えない、神の手によって創られたような高度な技術に裏打ちされた作品群を通し、日本人ならではの手先の器用さや感性の豊かさ、探究心や真摯さにあらためて気づいていただくことで、日本人としての誇り、元気や勇気、感動を与えることを狙いとしています。今後、「日本発・新たなアートムーブメント」として世界に発信することを目的に開催された。 (続きを読む…)
さくら ~王子で楽しむ花見~
紙の博物館がある北区王子の飛鳥山は、江戸時代から人気の花見の名所。この地に1875年に抄紙会社が開業し、これを契機に多くの製紙関連工場が周辺に建設された。王子は文明開化を象徴する名所となり、飛鳥山の桜と、山から見下ろす西洋建築の製紙工場の姿が王子のシンボルとなった。抄紙会社が開業して今年でちょうど140年、洋紙発祥の地・王子で、桜と紙の共演による紙の博物館ならではの花見を楽しむ。
企画展示「大ニセモノ博覧会-贋造と模倣の文化史―」
私たちの日常生活では、お金をもうけるためだけの「食品偽装」や「ニセブランド」など、他人を騙す「ニセモノ」の話題に事欠かない。しかし本来、「ニセモノ」と「ホンモノ」は非常に微妙な関係にあり、「明と暗」「黒と白」といった単純なわけ方ができない場合もたくさんある。
「ニセモノ」は、暮らしの中で重要な役割を持ち、さまざまな歴史を持っている。また、「ニセモノ」が「ホンモノ」を乗り越え、文化的な創造性を発揮することもある。さらに、博物館でつくられる研究目的の「ニセモノ」は、「ホンモノ」よりもむしろ研究価値が高い場合さえある。
この企画展示では、「ホンモノ」に対する「ニセモノ」を単に展示するのではなく、「ニセモノ」と「ホンモノ」の複雑な関係が、時代や社会背景によってどのような原理で振幅してきたのかを明らかにする。
夢二からちひろへ-子どもの本の先駆者たち- プレス・教員限定内覧会
いわさきちひろと共に、日本の子どもの本に先駆的な役割を果たした画家、竹久夢二、岡本帰一、清水良雄、武井武雄、初山滋、深沢省三、村山知義、茂田井武―の作品が、一堂に会した『夢二からちひろへ-子どもの本の先駆者たち-』が2014年11月6日(木)~2015年1月31日(土)に開催される。激動の大正から昭和の時代に、子どもたちに夢を与えようと自らの芸術を子どもの本に賭けた画家たちの清新な世界を見ることができる。この日は休館日だったが、プレスと教員に対し解放され、学芸員によるギャラリートークが開催された。 (続きを読む…)
夏休み特別イベント「まるごといちにち こどもびじゅつかん!」
2007年のリニューアル・オープンを機に、積極的に教育普及活動に取り組んできた「サントリー美術館」が子どもたちとその保護者を対象に開催した夏休み特別イベント。平成26年度港区文化芸術活動サポート事業助成を受けている。より多くの子どもたちに美術館に親しみをもってほしいという思いから、休館日の1日を“こども専用美術館”として開放。夏休みの1日、子どもたちが主役となり、美術館をまるごと楽しみ尽くすことができた。当日は、小中学生とその保護者の入館料が無料。開催中の展覧会である「ボヘミアン・グラス」展を自由に鑑賞できた他、多彩な体験型プログラムに参加することができた。進行役スタッフと「対話型鑑賞」で展覧会を鑑賞する「おしゃべり鑑賞ツアー」や展覧会にちなんだワークショップ「ガラスにデザインしよう!」、お茶室見学や点茶席体験などを展開。来館者にはメモやスケッチも書き込めるワークシート「わくわくたんけんシート」を配布し、参加者はシートを見ながら、館内を探検したり、展覧会の鑑賞のヒントを得て展示作品への理解を深めることができた。子どもたちはもちろん、子連れで美術鑑賞することに抵抗を感じている保護者も気軽に美術館に来館できる好機となった。 (続きを読む…)
六本木アートナイト2014
六本木の街を舞台にした一夜限りのアートの饗宴。様々な商業施設や文化施設が集積する六本木の街に、アート作品をはじめ、デザイン、音楽、映像、パフォーマンスなどを含む様々な作品を点在させ、非日常な体験を通して生活の中でアートを楽しむという独自のフェスティバルのスタイルを構築している。2014年は「動け、カラダ!」をテーマに「アートの持つ身体性」という側面に目を向け、コアタイムの時間帯に夜を徹してフェスティバルに参加することで、多様なアートとの積極的な触れ合いの場を創り出す。アーティスティックディレクターは昨年に引き続き、アーティストの日比野克彦氏が担当。 (続きを読む…)
YOKOHAMA ART DEPARTMENT #04
2009年より各地で活動してきたアートイベントオーガナイズ集団artmaniaが、横浜のアートシーンの活性化を目的に開催しているアートフェスタ。現代美術、イラスト、写真、立体など多彩なジャンルの作品を展示、発表、販売し若手アーティストに発信の場を提供し、アーティスト同士の交流の場としても注目を集めている。 (続きを読む…)
「鉄拳」パラパラ漫画の世界展
2013年、国民的人気を誇ったNHKの連続テレビ小説「あまちゃん」に登場したことをはじめ、イギリスの人気バンドMuseのプロモーション・ビデオにも採用され、国内外から注目を集めているお笑い芸人にしてイラストレーターの、鉄拳氏のパラパラ漫画の世界を紹介。手作り感あふれる動き、シンプルな物語を体感できる展示が幅広い世代の興味をひく。
ICCキッズ・プログラム 2013 もの みる うごく AR美術館 赤松正行+ARARTプロジェクト
毎年、夏に開催される「ICCキッズ・プログラム」は今年、「もの みる うごく AR美術館」を開催。これは情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授の赤松正行氏が中心になって開発し、表現研究を行っているモバイルARシステム「ARART」をもとにAR技術を体験できる作品によって構成される展覧会である。貸し出された携帯端末を展示してある絵画やイラスト、写真にかざすと、画面に映っているものが動き出したり、音楽が流れるなどさまざまな変化を体感することができる。携帯端末を持つだけで、コンピューターや映像の先端的技術が使われている作品を、気軽に楽しめる展示となっている。 (続きを読む…)
手から手へ展 絵本作家から子どもたちへ 3.11後のメッセージ
子どもの本に関わる日本の絵本作家たちが、「3.11後の世界から私たちの未来を考える」というテーマで世界の仲間たちに呼びかけて作品を募った展覧会。会場には、震災や原発事故を受けて制作された作品と、作家からのメッセージが展示されている。発起人である絵本作家の降矢奈々さんがスロヴァキアに在住していたことから、ヨーロッパでの開催からスタートするという経緯を持つ。当初は日本、スロヴァキア、そしてヨーロッパ諸国からの有志56名の作家が参加して、ボローニャ・ブックフェア(世界的に有名な児童書専門国際見本市)の1イベントとして開催。その後スロヴァキア、ポーランド、オランダ、デンマークへの巡回が次々と決定し、参加作家を110人にまで増やして今回の日本巡回展に至る。 (続きを読む…)
東京アートミーティング(第3回) 「アートと音楽-新たな共感覚をもとめて」
異なる表現ジャンルの出会いから新しいアートの可能性を模索する「東京アートミーティング」の第3回。総合アドバイザーに世界的音楽家の坂本龍一氏を迎え、現代における音楽とアートの新しい関係を探求する。絵画、映像、写真、サウンドインスタレーションなど、9カ国20組の音楽家・アーティストによる多彩な作品を展示。「音に包まれる空間」を意図した3つの大きなスケールの展示空間で、見どころの4作品を公開している。
館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技
スタジオジブリの企画協力のもと、毎年日本テレビとともにアニメに関する企画展を実施している東京都現代美術館。今夏は、「特撮」をテーマにした展覧会を行なっている。CG全盛期の現代において、失われつつある特撮技術やミニチュアを一同に展示する“博物館”というコンセプトで、日本が世界に誇る特撮技術を余すところなく紹介している。博物館の“館長”には「エヴァンゲリオン」シリーズでおなじみの庵野秀明氏が就任。 (続きを読む…)