人気アニメと私鉄のコラボキャンペーン ONE PIECE20th×KEIKYU120th 「真夏の京急宴線ONE PIECE列車」
アニメ『ONE PIECE(以下、ワンピース)』20周年×京急120周年を記念したキャンペーン「京急宴線 真夏のONE PIECE列車」が7月8日(月)から9月16日(月・祝)まで開催され、数々のコラボ企画が展開された。その一つが、京急〝宴〟線を巡る『ワンピース』の謎解きミッションラリー「半島ミ・ウーラの冒険」(発売金額3,500円)。京急線1日全線フリー乗車券(品川駅~泉岳寺駅間除く)を使用して、ゲームブックに書かれている指定された駅に向かい、対象のキャラクターから得られる情報を基に駅周辺で謎を解くゲームだ。参加特典として、キットの一部にもなっているオリジナルクリアファイルバッグのほか、ゲームクリアの有無に関わらず『ワンピース』キャラクターのオリジナルアクリルスタンド(非売品)をプレゼント。ゲームをクリアすると、『ワンピース』×京急〝宴〟線オリジナルグッズ(非売品)が抽選で当たる応募ハガキをもらえる。
期間中は、品川駅と羽田空港国際線ターミナル駅に、『ワンピース』キャラクターの装飾やフォトスポットが登場したほか、京急沿線の駅名看板が京急〝宴〟線仕様のオリジナル駅名看板となり、京急電鉄の3色の電車が『ワンピース』デザインの特別ラッピングで運行した。
また、京急油壺マリンパークでは、『ワンピース』に登場するさまざまな魚人・人魚のモデルとなった生物を展示するなど、水族館ならではのコラボ展を開催。京急百貨店には、【出張店 ONE PIECE麦わらストア横浜・上大岡店】が期間限定でオープンした。
三浦半島を満喫できる京急沿線のおトクなきっぷ3種(よこすか満喫きっぷ・葉山女子旅きっぷ・みさきまぐろきっぷ)のお土産には、このキャンペーンでしか手に入らない「オリジナル指人形」を期間限定・数量限定で追加。8月9日には、最新作:劇場版『 ONE PIECE STAMPEDE(スタンピード)』も公開されたこの夏、京急沿線では、京急に乗って『ワンピース』の世界へ旅立つ、沿線を〝宴〟線に変えるほどの熱い宴の数々が繰り広げられた。
c尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
商店街が一日だけのテーマパーク、「春夏冬二升五合市(あきないますますはんじょういち)小江戸川越江戸の日」
川越市は埼玉県南西部に位置する人口約35万人、埼玉県内では、さいたま市、川口市に次ぐ第3位の都市であり、かつては江戸時代の城下町として栄え、蔵造りと呼ばれる建築様式の古い土蔵や商家が立ち並ぶ町並みにより、以前より小江戸として知られている。
「小江戸川越江戸の日」は、一番街商店街の蔵造りという歴史的街並みを生かし、地元商人による江戸時代の町民扮装、街頭で演じる時代劇のお芝居、和楽器の演奏などを行う江戸時代の演出によって、“蔵の町ならではの商店街という空間をお客さんに楽しんでほしい”と開催されている。
当日は、商店街70店舗の地元商人、計100人が、ちょんまげ、日本髪の結髪に着物姿で本気の接客。通り各所は歩行者天国となり、協力する町人などの役も合わせると150人ほどが着物姿になる。一番街の川越商人たちは、江戸の川越を再現して見せようと、立ち居振る舞いから言葉遣いまで江戸人になりきり、この日限りの特別江戸商品を用意しておもてなし。商店街が一日限りのテーマバークになったようである。
同商店街では、“商いを楽しむ”“蔵の街としての商店街を楽しんでもらう”をテーマに、「春夏冬 二升五合市(あきないますますはんじょういち)」を展開しており、春の恒例行事となった二升五合市において、「スタンプラリー」と「小江戸川越江戸の日」を実施。「小江戸川越江戸の日」は、二升五合市のフィナーレとして開催されており、今年で4回目を迎えた。
寸劇を織り交ぜたわらべ唄の披露や、一番街周辺の町並みや歴史を盛り込んだ「蔵の街かるた」を行うなど、イベントは回を重ねて広がりを見せている。
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映画・音楽・キッズイベント満載の特別臨時列車「ちちてつArtistic Train」
秩父鉄道では、秋のイベント列車として、初の試みとなる「ちちてつArtistic Train」を運行した。同イベント列車は、イベント専用の特別臨時列車で、各車両内で、それぞれ趣向の違う芸術を楽しめるイベントを展開。1両目は短編映画の上映を行う「シネマブース」、2両目は絵本の読み聞かせの実施や、木のおもちゃで遊べる「キッズブース」、3両目はミュージシャンによる歌と演奏が聴ける「ミュージックブース」の3両編成となっており、紅葉の風景を窓越しに眺めながら、各車両内を行き来して楽しむことができた。
通常のイベント列車では、鉄道ファンの大人の参加が多いなか、今回は、小さな子ども連れのファミリーも多く参加。「ミュージックブース」では、ジャズの生演奏などが間近で堪能でき、「シネマブース」では、子ども向けのアニメーションのほか、「ちちぶ映画祭」受賞作品など、大人向けのショートフィルムも上映。同イベント列車へは、乗車券のみで自由に参加することができ、子どもも大人も一緒に楽しめるイベント内容となっていた。
また、京成電鉄は、初の取り組みとして、10月28日(日)に、千葉ロッテマリーンズ×京成電鉄×サッポロビール千葉支社のコラボ企画「京成ハロウィンビール列車」を運行。ビール飲み放題の車内では、ビールにぴったりの特性おつまみ弁当やサッポロビール製品のお土産も用意。満席となる人気ぶりで、今後も京成電鉄ではビール列車を運行していきたい模様だ。少子高齢化が進む中、鉄道会社では、地域と連携して趣向を凝らしたさまざまなイベント列車が実施されている。
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パブリックスペースの実験フェス「パブリックライフフェスさいたま新都心2018」
10月15日(月)から24日(水)の10日間にわたり、さいたま新都心周辺のワーカーや住民、来訪者などの利用者がくつろぎ、楽しみ、参加する未来の日常を描き、パブリックスペースを使い倒していく実験フェスが、さいたま新都心駅前のデッキスペース等で開催された。同フェスは、地権者、周辺企業、行政により構成される「さいたま新都心エリアマネジメント検討会」が取り組みの一つとして立ち上げた実行委員会が企画した。
「パブリックライフ」とは、まちなか(パブリックスペース)で行う人の生活やそれに伴う活動のこと。期間中、さいたま新都心エリアを東西に横断するデッキスペースなどに、椅子やテーブル、屋台を設置し、ワーカーや住民が集ってくつろげる空間を創出。ヨガ体験やアウトドアオフィスなどのアクティビティプログラムや、強いビル風による風力発電を活用したワーカーへの電源補充なども実施。未来のパブリックスペースのあり方を検証していきたいとしている。
実験フェスで使用した椅子やオリジナル屋台の製作は、クラウドファンディグで実現。仲間として一緒に実験フェスを盛り上げる「運営CREW(クルー)」や「広報CREW」もクラウドファンディングで募集した。街開きから18年たち、ビルやインフラ等のハード面が整い、埼玉の新しい顔になりつつある「さいたま新都心エリア」において、ソフト面で、街全体で連携して新しい街のあり方を創り上げ、実現への一歩を踏み出すプロジェクトだ。
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大分県のドローン産業の振興を全国にPR「OITAドローンフェスタ2018」
大分から、ドローンの楽しさを全ての人に伝えるというドローンイベント「OITAドローンフェスタ2018」が、大分銀行ドームで初開催された。イベント内容は、子どもから大人まで楽しめるミニドローンの操縦体験や、子ども向けのプログラミング教室を開催する「ドローン体験会」、国内外のさまざまなドローンを集めた「ドローン見本市」、公募で受け付けた大分県の空撮映像などを発表するコンテスト「OITAドローンムービーアワード2018」のほか、ドローンを忍者に見立て操作して、障害物をクリアし、巻物を奪還するエンターテイメント型障害物ドローンレース「NINJA DRONE 忍」の4つ。ドローン版SASUKE(ミッションクリア型競技)である「NINJA DRONE 忍」では、TBSアナウンサーがドローンレースの実況中継を実施。来場者は実況中継が映し出されたオーロラビジョンにくぎ付けとなった。また、ミニドローンの操縦体験は、1日中、行列が並ぶ人気ぶりで、フェスタ全体の入場者は2日間で5,600人を集客している。
今回、大分という地方都市で、国内外23のドローン企業が出展したドローンイベントは、初開催にして大きな注目を集めた。大分県では、平成29年に、ドローン産業における西日本最大の拠点化推進を目指す「大分県ドローン協議会」が設立。平成30年には西日本唯一のドローン開発拠点ともなる「先端技術イノベーションラボ」を設置している。大分県で推進する官民一体のドローン産業への取り組みを、今後も全国に発信していきたいとしている。
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福岡市が大規模災害時の家庭や企業での備蓄意識を啓蒙。「備蓄促進ウィーク(備蓄促進キャンペーン&防災キャンプ2018 )」
福岡市では、大規模災害に備え、公的備蓄を拡充するとともに、家庭や企業においても必要な物資を備蓄することが重要との認識から、9月1日の「防災の日」から9月7日までの1週間を「備蓄促進ウィーク」と定め、2017年より、家庭や企業内での備蓄をはじめ、市民に防災意識を高めてもらうための取り組みを行っている。期間中の取り組みは、2つ。趣旨に賛同した12企業の市内各店舗において、防災グッズ、備蓄食品などの展示・販売コーナーを設け、お店に出かけて備蓄等を考えてみる「備蓄促進キャンペーン」の展開と、遊びの中で防災を考え、学べるイベントである「防災キャンプ」の実施だ。9月1日の「防災の日」を含む1週間は、行政も含め、全国各地でさまざまなイベントが開催されるが、“備蓄”に焦点を当てた取り組みは、珍しい。福岡市の「備蓄促進ウィーク」の内容と反響についてまとめた。
東京2020オリンピック カウントダウンイベント~みんなのTokyo2020
「東京2020オリンピック競技大会(以下、「東京2020大会)の開催まで2年前の節目となる7月24日(火)、東京スカイツリータウン(R)にてカウントダウンイベントが開催された。
カウントダウンセレモニーのテーマは、「夏祭り」。会場では、登壇者、アスリートや子どもたちの「東京2020大会」へのメッセージが込められた731(大会開催までの日数)個の記念提灯を披露。デビューしたばかりの「東京2020大会」のマスコット、「ミライトワ」と「ソメイティ」も登場した。
また、大会開催の2年前を記念し、東京スカイツリー(R)および、全国14ヶ所の施設で、オリンピックシンボルの「青・黒・黄・緑・赤」の特別ライティングを点灯。セレモニーのラストには、アスリートと来場者で「東京五輪音頭‐2020‐」を踊り、開催まで2年の節目を盛り上げた。
4階のスカイアリーナでは、これまでのカウントダウンイベントで最多となる計23の会場関連自治体・パートナー企業による体験・参加型ブースが出展。競技体験ブースでは、縁日風の空間の中で競技体験ができた。夏休みに入った当日、会場には地元小学生や家族など、4万人が来場。子どもから大人までがイベントを楽しんだ。
8月25日(土)には、「東京2020パラリンピックカウントダウンイベント~みんなのTokyo 2020 2 Years to Go!~」がメガウェブ(東京都江東区)で開催される。東京都と東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、7月13日(金)から9月6日(木)までを“オリンピック・パラリンピック2年前期間”と位置付けており、同期間中、会場関連自治体となる道県・市町村では20以上の2年前記念イベント(会場関連団体主催イベント:https://tokyo2020.org/jp/special/2yearstogo/event2.html)が開催予定だ。 (続きを読む…)
EDC Japan 2018(Electric Daisy Carnival Japan 2018)
音楽に、アートや光、遊園地のアトラクションの要素も盛り込み、まるで夢の国に入り込んだようなカラフルでアーティスティックな世界観を演出した、究極の音と光のカーニバルのダンスイベント「EDC Japan」が、昨年に引き続き、開催された。派手なメイクと衣装を身にまとったパフォーマーとハイタッチをしたり、共にセルフィー撮影。光と音の世界の中で、滑車を使って滑るジップラインのアトラクション体験。各ステージでのDJのパフォーマンスを楽しむ以外にも、さまざまな「エキスペリエンス(体験)」を提供しているのが、EDCの最大の特徴だ。2回目の開催となった今年は、80,000人を動員。二日目の天候は雨となったが、夕方から雨が本降りになる悪天候の中でも、ファンは最後まで踊り続けたという。雨となったからこそ、逆に、今のEDC の盛り上がりが再確認できたともいえそうだ。EDCは、ラスベガス、ニューヨーク、オーランド、プエルトリコ、メキシコ、ブラジルと、北中米を中心に開催されてきたが、近年はアジアにも世界規模を拡大。今年の「EDC Japan」の開催の前週には、中国でも初開催された。EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)の中で、EDCは今、最も勢いのあるフェスであるといえそうだ。
(Photo by INSOMNIAC ALIVE COVERAGE)
品川アウトドアオフィス on the Green 2018
大型複合ビル「品川シーズンテラス」のイベント広場の芝生の上に大型テントやタープを設置し、キャンプ場さながらのアウトドア空間を演出して、都心の開放的なワークプレイスの創出を目指したイベントが開催された。フリーWi-Fi、電源、ホワイトボードを用意し、社内会議はもちろん、個人作業など、多様なワークスタイルにマッチした環境を提供。風や日差しを感じながら、リラックスして仕事ができると好評だ。開放的な空間で、上司=部下の壁を取り払ったコミュニケーションが期待できるため、風通しの良いチームビルドにも活用してもらいたいとしている。各セットは6名~8名の収容で、利用料は1時間当たり1,000円。昨年度は無料で利用できたが、当日キャンセルが相次いだため、今年は有料での開催となった。 利用者は、品川シーズンテラスのオフィスや品川エリアの大手メーカーやIT企業等に勤務するワーカーのほか、都内の品川エリア外から訪れた人も多い。イベント情報はSNSで発信し、ネットの拡散効果で集客に結びついた。昨年秋に初開催され反響が大きかったため、今年は春と秋の2回、イベントを開催する。秋は、昨年に引き続き、日中は「アウトドアオフィス」を実施し、平日夜間と土日・祝日は「ビアガーデン」に模様替えする予定。オフィスワーカーだけでなく、近隣の地域住民にも開放し、ワーカー同志やワーカーと地域住民の交流の場ともなる。
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東京鵜飼釣り in 東京スカイツリータウン®
4月27日(金)から29日(日)の3日間、日本のランドマークである東京スカイツリータウン®で、関市の伝統漁法「小瀬鵜飼(おぜうかい)」の体感型イベントが開催された。「鵜飼」とは、かがり火の灯りだけに照らされながら、縄でつながれた鵜が次々と水中に潜って魚を捕まえる伝統的な漁法のこと。「小瀬鵜飼」は1千有余年の歴史があり、醍醐天皇や織田信長も鑑賞したという。鵜飼のなかで、皇室御用達の鵜飼を行う鵜匠は、全国でも関市の「小瀬鵜飼」と岐阜市の「長良川鵜飼」の鵜匠のみ。本イベントは、全国で9人しかいない宮内庁式部職の鵜匠が東京で鵜飼を披露する初の試みとなる。関市では、5月11日(金)から10月15日(月)まで行われる関市有数の資産である「小瀬鵜飼」を全国に発信し、実際に足を運んでもらうきっかけにしたいとしている。通常の鵜飼は魚が休む夜間に行われるが、イベントは日中にパフォーマンスを行い、写真撮影もできる貴重な機会となった。鵜飼の実演は、鵜が来場者の注目を浴びながら、何度も水槽の中に潜り、鮎を捕らえる元気な姿を見せていた。
世界的な浮世絵師葛飾北斎と日本航空のコラボレーション「Journey to the World of HOKUSAI」
ニューヨーカーに日本航空を知ってもらい、日本航空を利用してもらうことを目的に開催されたPRイベント。今回このPRのために日本航空が選んだものは葛飾北斎であった。葛飾北斎は周知の通り海外でも人気の高い、江戸時代の浮世絵師。2017年にはロンドンの大英博物館で日本の美術展としては大規模な展覧会も開催されている。その北斎の「富嶽三十六景」と並ぶ代表作である絵手本「北斎漫画」の高精細のデジタルデータを活用し、北斎が持つ「伝統、革新=日本の心」というフィロソフィーを、様々なサービスに挑戦する日本航空の姿勢に重ね合わせることにより、ニューヨーカーに日本航空をアピールする内容とした。会場のイベントホールがあるグランドセントラル駅は郊外に住む富裕層の通勤客が利用する駅で、このあたりの層に対してマッチしたイベントとなっていた。
中小製造業が技術を競う喧嘩コマの大会「全日本製造業コマ大戦 第三回県別対抗戦 岐阜大会(特別場所)」
3月24日、岐阜県岐阜市の「じゅうろくプラザ」で、「全日本製造業コマ大戦 第三回県別対抗戦 岐阜大会(特別場所)」が開催された。「全日本製造業コマ大戦(以下、コマ大戦)」とは、2012年より開催されている、各企業や団体が自分たちでコマを作り対決させる喧嘩コマの大会のこと。運営・出場者とも中小町工場が中心となり、実施されている。県別対抗戦は、コマ大戦を多くの地域に広げ、一般の人々に関心をもってもらえるきっかけを作り、大会を通じて県内の企業の連携を深めることを目的として、開催。コマ大戦の公式大会(G1,G2,G3)とは異なり、イベントや展示会場などで開催される「特別場所」の大会で、第三回県別対抗戦 岐阜大会の来場者数は494名。「特別場所」では、他に子ども大会やレディース、高校生の大会なども実施されており、独自ルールの採用も可能となっている。公式大会では、2015年、横浜港大さん橋国際客船ターミナルで、初の世界大会「全日本製造業世界コマ大戦2015」を開催。2017年の「G1 Japana Cup~第3回全国大会」は、5万人を集客し、製造業に馴染みのない市民も巻き込む、ビッグイベントとなった。中小企業の連携により始まったコマ大戦が、なぜ、これほどの広がりを見せたのか。コマ大戦の概要とともにレポートする。
企業イベントの潮流「社内運動会」「地域交流イベント」
今、企業イベントとして、「社内運動会」を行う会社が増えている。雇用形態の多様化、ワークライフバランスの重視による働き方改革や部署の分断化によって、会社で働くメンバーが一度に顔を合わせる機会が減少してきた。さらに、業務上の連絡をはじめとする会社内のコミュニケーションに、社内ツイッターといった社内SNSを導入する会社も増えてきた。こうしたリアルコミュニケーション不足の現状を改善し、みんなが団結して仕事を進めるためのチームワークや、モチベーション向上につなげるべく、ひと昔前に行われていた「社内運動会」が改めて、見直されている。背景には、リーマンショック後の企業のコスト削減意識から、費用対効果として、社員旅行よりも社内運動会が選ばれるようになっているという経済事情もあるようだ。ポイントは、「みんなが楽しめること」だが、内容は、綱引きなど事前に競技の練習に励む本格派から、仮装やライブなどレクリエーションの要素を取り入れるものまで、さまざま。コンビニ大手のローソンでは、2017年秋に、社内運動会を社員の健康への意識を高めるための機会として、「健康大運動会」と銘打って開催した。また、なかには、対象を社員からその家族、地域住民にまで広げた地域交流イベントを実施する企業もある。日立パワーソリューションズでは、2013年の創業時より、地域住民や従業員とその家族を招いた交流イベント「ふれあいフェスタ」を毎年、開催。企業イベントは、たとえ、対象が社員であったとしても、社外への訴求力も持つ。社員だけでなく、社員の家族や地域の住民まで対象とした企業イベントは、社外からも注目を集めている。
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20の職業の話が聞ける!子どものためのおしごとコレクション「ゆめコレ」
株式会社ECCは子ども向け英会話教室「ECCジュニア」を運営し、2020年度より始まる新学習指導要領に向け、最近は「新学習法CLIL(クリル)」導入など、幅広く子どもたちの学びを支援する事業を行っている。今回、子どもたちが将来について考えるきっかけを提供する職業イベント「ゆめコレ」を初開催した。1部約2時間のプログラムではTV局アナウンサー、警察官、保育士、ファッションデザイナーなど20の職業に就く現役のプロフェッショナルに話が聞ける。合わせて人気お笑い芸人が夢をかなえるまでの道のりを語るトークショーも実施した。参加は無料だが事前予約制のところ、定員を大きく上回る応募があったという。会場は各職業のブースが設置され、合同就活会場さながら。参加者は小学校低学年が比較的多かったが、どの子も「おしごとの先生」の講義をとても真剣にきいていた。 (続きを読む…)
自転車王国と呼ばれる埼玉県が開催「埼玉サイクルエキスポ2018」
埼玉県は自転車保有台数が全国1位。世界最高峰のサイクル・ロードレース「ツールド・フランス」の名を冠した自転車競技のイベント「ツールド・フランスさいたまクリテリム」も開かれるなど、自転車王国と呼ばれ、自転車の楽しみ方や安全利用と埼玉県の魅力を広め、自転車市場の拡大による埼玉経済の活性化につなげるため同エキスポを毎年開催している。今年で5年目を迎える日本最大級の自転車のイベントである。全国から141の企業と団体が出展し、屋外のけやき広場では、オープニングには和太鼓の演奏と和太鼓体験ステージも行われた。呼び物は昨年も好評だった埼玉の魅力を探るミニサイクリングツアー。埼玉アリーナを出発して県内約10キロを走行するツアーで、自転車も無料で貸し出す。家族連れで1日楽しめるイベントでリピーターも多い。 (続きを読む…)
日本機械学会が主催・機械系女子のキャリア形成支援イベント「メカジョ未来フォーラム」
理系の女子学生やワーキングウーマンのことが「リケジョ」と呼ばれ注目が集まるようになったが、今度は「メカジョ」。メカジョとは理系の中でも機械系を専門とする女性のことだ。理学・化学・薬学などの分野では女性学生比率がかなり増えているのと比べて、機械系は4.5%(日本機械学会誌2017年3月号より)と低い割合にとどまっている。日本における女性の社会進出の重要性という観点からも、企業のグローバルな競争に不可欠なダイバーシティの面からも、「メカジョ」の活躍を支援することが不可欠ということで、昨年本イベントが初開催され、今回は2回目となる。会場には、2019年の就活に臨む多くの女子学生と、売り手市場を反映して学生以上に熱心にPRする企業担当者たちとが集結し、「交流セッション」ではじっくりと意見交換する姿が見られた。日本機械学会会長で本イベントの推進者である大島まり東京大学大学院情報学環・生産技術研究所教授がコメントしているように、「女性の活躍推進は福利厚生ではなく日本の生産性向上のための経営戦略」であることは疑いなく、こうした取り組みが各分野で加速化することを期待したい。 (続きを読む…)
城西大学@紀尾井町キャンパスにヒーローが集結!「ローカルヒーロー博覧会」
ローカルヒーローとは地域で個人や団体、企業が生み出し、ステージショーや関連グッズ販売などで活動するキャラクターのことで、ご当地ヒーローと呼ばれることもある。ローカルヒーローを研究テーマとする城西大学経営学部石井研究室が呼びかけ、大学キャンパスで初となる「ローカルヒーロー博覧会」が開催された。参加は16団体、首都圏のほか東北・関西からの参加もあった。運営を巡る課題を抱える団体も多いなか、ローカルヒーローをビジネスコンテンツとして位置づけ、連携・支援する意思がある企業を多く招き、積極的にマーケティングの機会を提供したことが、従来からあるローカルヒーローとファンとが集結するイベントとの違いだ。同時に、同大学の生涯学習プログラムの一環として公開講座「多様化するローカルヒーローの可能性」が実施され、多くの一般参加者が耳を傾けた。初の試みで狙った成果は十分に得られたようだった。 (続きを読む…)
PLAY!スペースインベーダー展
1978年に誕生し、日本中に一大ブームを巻き起こした『スペースインベーダー』が誕生40周年を迎えることを記念したイベントが、六本木ヒルズ展望台 東京シティビューで開催された。“スペースインベーダーと遊ぼう!”をテーマに、“夜景”と“ゲーム空間”と“テクノロジー”が融合する、新しい体験型の展覧会だ。本展では、かつて『スペースインベーダー』で遊んだ世代も、知らない世代でもさまざまな角度で楽しめる新しい体感型アトラクションを用意。東京シティビューの大型の窓ガラス面にスペースインベーダーをプロジェクション・マッピングで投影し、煌めく都心の夜景を眼下に六本木の夜空に襲来するインベーダーを最大10人で協力して倒す「SPACE INVADERS GIGAMAX(スペースインベーダーギガマックス)」、スポーツクライミングのボルダリングをしながら、インベーダーを叩いて倒す「NOBORINVADERS(ノボリンベーダー)」など、近未来的なインベーダーゲームの新たな魅力が楽しめた。「SPACE INVADERS GIGAMAX」の窓ガラス面への投影プレイは、日没後以降のスタート。スペースインベーダーが投影されると歓声が上がり、会場には、若い人から家族連れ、外国人観光客や中高年のサラリーマン層も訪れ、夜はさらに賑わいをみせた。
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ビギナーもコアな歴史ファンも楽しめる「お城EXPO 2017」が横浜で開催
歴史ブームが盛り上がり、日本の「城」や「城跡」にも注目が集まっているなか、「お城EXPO 2017」が2017年の暮れに開催された。城郭文化の振興と発展、城郭を擁する地域の観光振興、お城ファンの交流などを目的として昨年初開催され、今年は第2回目となる。メイン展示となる「城めぐり観光情報ゾーン」「城下町物販ブース」には62団体が出展した。その他、明治時代に陸軍省が作成した「陸軍省城絵図」、日本100名城と続日本100名城のパネル展、真田信繁が兄に宛てた直筆の書状、ワークショップ・セミナー、お城シアターなどの多彩なコンテンツを揃え、会場であるパシフィコ横浜会議センターの1階から5階までにわたり見どころが満載。ディープな歴史ファンも気軽にイベントを訪れた人もそれぞれに楽しめる内容で、3日間で延べ約19100人が「来城」した。昨年に引き続き2度目の来城という人も多く、第2回目で早くも定番イベントとしての盛り上がりを見せていた。 (続きを読む…)
2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展(超福祉展)
11月7日から13日までの1週間、渋谷を舞台に、障害を抱えた人や高齢者、LGBTなどのマイノリティ、福祉そのものに対する「意識のバリア」を超えるための新しいアイデアやデザイン、テクノロジーの福祉機器や開発者を紹介する「2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展(超福祉展)」が開催された。従来の福祉の枠に収まらない最新の テクノロジー展示や、超福祉社会の実現をみんなで考えるシンポジウム等を実施する本展は、渋谷ヒカリエをメイン会場に、昨年からハチ公前広場など、渋谷の街なかにもサテライト会場を展開。「ちがいを探しに、街へ出よう!」がテーマとなった今年は、さらにサテライト会場を広げ、渋谷キャスト、ケアコミュニティ・原宿の丘や渋谷駅13出口地下広場など、9会場でさまざまなコンテンツを実施。最新モビリティに 乗って渋谷の街なかを巡るツアーもあった。ハチ公前広場には、渋谷区区長の長谷部 健氏もトークセッションに登場。みずほ銀行渋谷支店や人気ファッションビル「SHIPS」、アウトドアショップの「モンベル」でも「超福祉展」とのコラボを実現し、銀行の支店内でVR技術を活用した超福祉体験ができたり(事前予約制)、ショップのディスプレイに福祉機器の最新モビリティが展示されたり、日常的な場で福祉を見せる場を拡大している。「超福祉展」は、2020年まで継続開催の予定。東京オリンピック・パラリンピック開催年に、“超福祉”が日常となっていることを目指している。