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イベントレポート


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扇子と同じ紙材を用いた空間を瞬時に間仕切るツールの提案。使用しない時は扇子のように畳んでおける((プロダクトデザイン専攻4年生/鈴木 歩)

玉川髙島屋と多摩美術大学がコラボした未来志向のアート系企画展【TAMAGAWAアートウィークス】多摩美術大学×玉川髙島屋『ミライ』と『ハピネス』展

今年、開店50周年を迎えた二子玉川にある玉川髙島屋で、世田谷区の上野毛にキャンパスのある多摩美術大学とコラボレートした未来志向のアート系企画展「『ミライ』と『ハピネス』展」(10月1日(火)~9日(水))が開催された。これは、「わが街、たまがわで楽しむ芸術の秋。」をテーマに、10月1日(火)から15日(火)まで、館内のさまざまな場所で「アート」を切り口としたフェアなどが展開された玉川髙島屋50周年記念「TAMAGAWA 50thアニバーサリー アートウィークス」の中の目玉企画の一つとして実施されたもの。玉川髙島屋と多摩美術大学は、これまでも、さまざまな地域・産学連携プロジェクトを共に行ってきたが、ここまでコンセプトをしっかりと作り込んだ企画の実施は初めてだという。
地域密着の店舗である玉川髙島屋が、地域貢献の場として学生の発表の場を提供したいと、大学側に声をかけて実現した。学生は未来があるのでミライ、百貨店なのでハピネスと、玉川髙島屋の次の50年に向けて、『ミライ』と『ハピネス』の二つの題をテーマに、多摩美術大学生産デザイン学科プロダクトデザイン研究室の全面協力を得てつくりあげた企画展となっていた。
見所の一つは、ミライという木を育ててハピネスという実をつけるという来場者参加型の展示「ハピネスツリー」。玉川髙島屋開店50周年をモチーフにデザインしたカラフルな実のかたちをしたシールカードに、来場者が思い描く『ミライ』を書いてもらい、会場内に設置された大きな木がデザインされたシートへ貼っていき、最終日にはたくさんの実をつけた『ハピネスツリー』が完成するというもので、本企画展の総合プロデュースも務めた4年生の髙田ふみさんが制作した。
プロダクトデザインとは、社会に役立つありとあらゆる製品のデザインのこと。
本館1階T-ステージ1には、メカニカルアシストの新しい技術を応用した近未来の自転車の方向を予感させるスポーツバイクの提案「MECHANICAL ASSIST ROAD BIKE」(辻 馨太郎)、扇子と同じ紙材を用いた空間を瞬時に間仕切るツールの提案「Peacock Partition」(鈴木 歩)など、プロダクトデザイン専攻の学生や卒業生が在学時に生み出した『ミライ』の作品11点を展示。また、隣接するグランパティオでは、学生によるワークショップも開催。オリジナル缶バッジ作り(対象:小学生以上)やアクリル板でのロボット作り(対象:小学生)体験も行った。

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2019年10月01日 ~ 2019年10月09日
玉川髙島屋本館1F T-ステージ1 、グランパティオ


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2020年に向けて東京都が進める文化プログラム「Tokyo Tokyo FESTIVAL」について

東京都とアーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)は、東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、芸術文化を社会の基盤とする大きなうねりを創り、将来に引き継いでいくために、2016年秋からオリンピック開催までの4年間の事業を「東京文化プログラム」として展開。東京の多彩で奥深い芸術文化の魅力を国内外に発信していきたいとしている。その集大成となる目玉プログラムの創出として、2019年秋ごろから2020年秋まで約1年にわたり実施予定となる、「Tokyo Tokyo FESTIVAL」企画公募受付がスタートした。同事業では、独創的な企画や、より多くの人々が参加できる企画を一般から幅広く公募。音楽・演劇・舞踏・美術・写真・文学・メディア芸術(映像、マンガ、アニメ、ゲームなど)・伝統芸能・芸能・生活文化(茶道、華道、書道、食文化など)・ファッション・建築・特定のジャンルにとらわれない芸術活動(複合)等を、個人・グループ、団体・法人を問わず広く募り、事業規模が数百万円から2億円まで、多岐にわたる企画を20~30件程度、実施予定。「東京2020大会」に向け、東京および日本の文化を国内外に向けて広く発信していくことで、大会への気運を醸成し、日本中で盛り上がっていく取り組みだ。同事業の概要についてまとめた。

2019年09月 予定 ~ 2020年09月 予定


橋本和幸「ITO EN ティーテイスターフォレスト」。茶筅をイメージした構築物が出現

TOKYO数寄フェス

博物館、美術館、芸術大学、動物園、音楽ホールなど、文化芸術拠点が密集するエリアとして発展してきた上野を、パリ、ロンドン、ニューヨークに並ぶ都市「芸術文化発信拠点UENO」として世界に発信しようと大型イベントが開催された。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、その後も含め、文化・芸術の力で盛り上げていくことを目的に、上野恩賜公園に関わりのある各機関・団体が協力して作り上げた上野「文化の杜」のプロジェクトの一環だ。近代日本美術の発展に大きな功績を残した岡倉天心が著した『茶の本』の思想を背景に、“数寄”をキーワードにしたアート作品やワークショップ、コンサート等を、公園敷地内に広がるさまざまな文化施設を舞台に展開。上野の杜にARTが集い、日本や東京を「数寄(=好き)」になるコンテンツを繰り広げた。期間中には、公園内の一部の施設で夜間開館も実施した。

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2016年10月21日 ~ 2016年10月23日
上野恩賜公園 ( 東京都 > 台東区 )(不忍池、噴水広場、国立西洋美術館、国立科学博物館、東京都美術館、恩賜上野動物園、東京藝術大学、東京国立博物館ほか)


主催者・来賓者らが登壇したテープカット。写真中央に小池百合子東京都知事、森喜朗(公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長

幕開き 日本橋~東京2020文化オリンピアードキックオフ

2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に向け、日本文化の魅力を国内外に発信する「東京2020文化オリンピアード」のキックオフプログラムが、10月7日(金)、日本橋で実施された。会場となったのは、三井不動産が日本橋エリアの新たなコミュニティの拠点として誕生させた「福徳の森」の特設ステージ。江戸文化の発信地であり、五街道の起点にもなった日本橋からキックオフを宣言し、全国の参画を呼びかけた。セレモニーには、東京都の小池百合子都知事、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森喜朗会長らが出席。セレモニー後のパフォーマンスには、日本舞踊家・藤間勘十郎さんによる舞踊「三番叟(さんばそう)」と、能楽観世流シテ方能楽師 重要無形文化財保持者である梅若玄祥さんによる装束付舞囃子「吉野天人」を披露。この秋からスタートする「東京2020文化オリンピアード」の幕開きを盛大に祝った。

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2016年10月07日
福徳の森 ( 東京都 > 中央区 )日本橋 福徳の森 特設ステージ


国道246号の橋脚を利用したパブリックインスタレーション「Beautiful Bridge♯2」

TOKYO ART FLOW 00

二子玉川駅周辺のエリアを舞台にした初のアートフェスティバル。二子玉川地域に関わる東京急行電鉄株式会社、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社、玉川髙島屋S・C、楽天株式会社の4社が発起人企業となり、企業、地域、大学、行政などが参画する実行委員会を発足。アートプロデュースをスパイラル/株式会社ワコールアートセンターが行った。メイン会場の多摩川河川敷には、スイスのラング&バウマンによる国道246号の橋脚を利用したパブリックインスタレーション「Beatiful Bridge♯2」が登場。本フェスでは、二子玉川にある最大の自然資源である多摩川の河川敷からの世界水準の文化発信を目指していく。iTSCOMスタジオ&ホール では、 “経営とアート”をテーマにしたアートフェア「10MILLIONS」を開催。1,000万円あったら何を買うかをテーマに経営者の欲しいアート作品を集めて展示した。また、商業施設等を巻き込み、夜の風景をマゼンタカラーで染めていくプロジェクトも実施。3日間、昼も夜も街全体で楽しめるさまざまなプログラムが展開された。
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2016年07月29日 ~ 2016年07月31日
兵庫島公園 ( 東京都 > 世田谷区 )二子玉川駅 ( 東京都 > 世田谷区 )二子玉川ライズ ( 東京都 > 世田谷区 )二子玉川駅周辺(多摩川河川敷、玉川髙島屋S・C、など)


西武池袋本店で開催された「ロメロ・ブリット展」

Oi ! Brasil 2016(ブラジルフェア)

そごう・西武では、西武池袋本店、渋谷店、そごう横浜店、千葉店、神戸店、広島店、大宮店の基幹7店舗で、「Oi!Brasil 2016」を開催した。2013年から始まったこのフェアは、今年で4回目となる。全館でブラジル発のアートやファッション、雑貨、食品などを約1ヶ月間に渡り展開。今夏はオリンピック開催で特に盛り上がりを見せるリオデジャネイロに注目し、人生を楽しむカリオカ(リオっ子)たちの、陽気で活動的な「アスレジャー」(休日にジムでエクササイズするようなファッションスタイル)、スポーツMIXスタイルを取り上げた。昨年に引き続き、ブラジル出身の人気イラストレーター、フィリッペ・ジャルジン氏による、鳥や人をモチーフにしたオリジナルイラストを元に、衣料品から雑貨まで幅広い独自開発商品のラインアップを用意したほか、リオで絶大な人気を誇る日本初上陸となるブランドを独占販売。ファッションや雑貨、フードのほか、音楽、アートに至るまで、そのライフスタイル&カルチャーを紹介した。渋谷店と池袋本店では、ブラジルを代表するポップアーティスト、ロメロ・ブリットの展覧会も開催された。

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20160531  ~ 2016年06月30日
基幹7店舗=西武池袋本店、渋谷店/そごう横浜店、千葉店、神戸店、広島店、大宮店(対象売場:婦人雑貨、婦人服、紳士服、水着、食品等)


「かわいい~」「ショーンだ!」女生徒たちが写真撮影

Shaun IN SHIBUYA(ショーン・イン・シブヤ)

日本の子どもたちのためのアート&チャリティプロジェクト。世界で人気のクレイアニメ作品「ひつじのショーン」の版権を持ち、映画の宣伝配給を行った東北新社が中心となって開催。利益は、「日本赤十字社医療センター」、「社会福祉法人 渋谷区社会福祉協議会」に寄付される。漫画家の安野モヨコさんやハローキティ デザイナーの山口裕子さんなど、各界で活躍する豪華アーティストやブランドとコラボレーションして制作されたユニークなショーン30体が、渋谷区の街中に登場。世界に1匹だけのショーンの大型オブジェまでの距離が表示されるMAPを辿ってショーンを見つけるミッションをクリアするとメダルがGETできるアプリや、チャリティ限定グッズを展開。アプリやグッズ販売のほか、展示後はオークションにかけられた収益の一部が寄付される。
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2016年05月05日 ~ 2016年05月22日
渋谷、表参道、原宿、恵比寿、代官山の街中


石がガラス管にぶつかって可憐な音を奏でる「サウンドオブジェ」。試験管の大きさや長さによって音階が異なり、コンピューター制御により鳴らす試験管を選んでいる

光であそぼう!わくわく研究所

光や映像の不思議を体感できるエンターテインメントイベント「光であそぼう! わくわく研究所」が開催された。手や道具を動かして虹を創ったり、自分が参加して映像と遊んだり、壮大な光による幻想的な世界を体感、さらにはミラートリックの世界に迷い込む非日常体験もでき、光のさまざまな原理を利用した遊びや作品を通して不思議な世界に没入できる。 (続きを読む…)

2015年12月23日 ~ 2016年01月11日
サンシャインシティ  ( 東京都 > 豊島区 )文化会館4階 展示ホールB


チラシ 喜多川歌麿「ねがひの糸口」(部分)

春画展

春画は、江戸時代に笑い絵とも呼ばれ、性描写と笑いが同居したユーモアで芸術性の高い浮世絵になります。特に海外から高い評価を得ており、2013年から2014年にかけて大英博物館で行われた 「春画 日本美術の性とたのしみ」は大きな話題を呼びました。今回、日本で初めて開催する『春画展』は、海外からは大英博物館およびデンマーク、また、日本の美術館や個人コレクションより、鈴木春信の清楚、月岡雪鼎の妖艶、鳥居清長の秀麗、喜多川歌麿の精緻、葛飾北斎の豊潤といった「春画の名品」133点(前後期)を5つの章に分けて展示します。「肉筆の名品」では、版画のように印刷された春画ではなく、人の手で線と色を描き出された「肉筆」を40点展示、「版画の傑作」では、名だたる浮世絵師が筆をふるった版画、版本の数々が展示されるほか、縦9センチ、横13センチ弱の小さな春画を集めた「豆判の世界」など、これまでに春画を観たことがない方にもわかりやすく紹介しています。浮世絵の大家たちによる作品や徳川将軍や大名家の絵画を担った狩野派の作品など、大名から庶民にまで広く愛された春画が一堂にそろった展示会になります (続きを読む…)

2015年09月19日 ~ 2015年12月23日


繊細な作品や抽象的な作品の展示

HandiPlus-Art 2015 UniquelyTalentedArtists Exhibition

10月4日より12日まで、障害者総合支援法に基づき三重県松阪市で生活介護事業所等を運営するNPO法人希望の園が年に1度、東京にて行う作品展。作品はすべて希望の園に所属するアーティストの制作によるものである。2007年から2012年は『異才きらめき!展』として開催され、2013年からは『ハンディプラスアート展』として、そして1年のブランクを得て、『HandiPlus-Art 2015 UniquelyTalentedArtists Exhibition』としての開催となる。近年、障害のある作家が制作した作品が日本のみならず、世界でも大きな注目を集めている。ハンディキャップがあり、また専門の美術教育を受けていないにもかかわらず「作りたい物を作りたいように創る」傑出した才能に恵まれた作家達の作品展。 (続きを読む…)

2015年10月04日 ~ 2015年10月12日
浄土宗 大本山 増上寺 ( 東京都 > 港区 )増上寺宝物展示室前ラウンジ


ミッドタウンの緑豊かな、公園側に位置するアトリウムで行なわれた、イベントは窓が大きく明るい

なつやすみ キッズが楽しむミッドタウン

7月17日から8月30日まで、豊かな緑に囲まれて夏を満喫する恒例の夏イベント『MIDTOWN ♥ SUMMER 2015』が開催され、今年も期間中に子供向けの体験型イベント「なつやすみ キッズが楽しむミッドタウン」が開催された。「ぺたぺたミュージアム~びじゅチューン!世界ツアー~」「みんなでつくろう日本の夏」「親子で学ぼう」「美術館やお店で楽しくワークショップ」の4テーマで展開され、各ワークショップとも大勢の子どもが参加し、大盛況となった。 (続きを読む…)

2015年07月17日 ~ 2015年08月30日


おしゃべりをしながら愛らしい動作を見せるペコちゃんロボットも新鮮

ペコちゃん展

誕生から65年、日本企業の代表的キャラクターであり、子どもたちのアイドルでもあったペコちゃん。その容貌やファッションは、時代や季節を通じて多彩に変化し、昭和から平成へ続く世相や日本の生活を表してきた。本展はこうした「ペコちゃん」を、昭和という時代や世相のなかで捉えた「過去」(「ペコちゃんと昭和」、「生活の中のペコちゃん」)と、気鋭の現代アーティスト17名がペコちゃんにインスパイアされて制作した27点による「現在」によって紐解いていく。また、ミルキー関連パッケージなどのコーナー展示、不二家とゆかりの深いデザイナーのレイモンド・ローウィ、建築家のアントニン・レーモンドの紹介、東京モード学園の協力による、ペコちゃんのオリジナル衣装デザインの募集と展示なども行う。併せて1959年のCM映像や多彩なワークショップなどによって昭和という世相を追い、アートなペコちゃんの新たな側面を追いながら、幅広い世代が楽しめる展覧会となっている。
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2015年07月11日 ~ 2015年09月13日


第1章:視覚を刺激する -絵画的表現-

「動く、光る、目がまわる!キネティック・アート」

機械じかけで動いたり、光ったり、目がまわるような錯覚をもたらしたり・・・私たちの感覚に直に訴えかけてくる実験的な世界「動く芸術」キネティック・アート。終戦後、進歩する科学技術を芸術に取り入れようとする気運のなか、1950年代後半から60年代にかけて、ヨーロッパを中心に盛んに制作され、その多くは幾何学的な形や線をもとにしている。作品の角度や視点の移動によって思いがけない見え方があらわれるので誰もが楽しめ、見る人と作品の相互の関わりを鮮やかに浮かび上がらせます。この展覧会は、ジョセフ・アルバース、ブルーノ・ムナーリなど先駆的な作家も紹介しながら、主にイタリアで活躍した作家たちの作品を通して、キネティック・アートをふりかえります。ほぼ半世紀前に未来を夢見たこれらの作品からはレトロな雰囲気が感じられる一方、現在のメディア・アートに通じる先鋭的な感覚を見出すこともできるでしょう。 (続きを読む…)

2015年07月04日 ~ 2015年09月06日


建物側面のガラス部分、目の高さに展示会の案内があり、分かりやすかった

「シネマブックの秘かな愉しみ」

120年になろうとする映画の歴史―その誕生の瞬間から、書物は映画とともにあった。映画はそれまでの諸芸術やテクノロジーを貪欲に吸収し、あらゆる人々に開かれた大衆性を持ったことで、20世紀以降の文化をリードするとともに数えきれないほどの言葉と書物を生み出した。《映画》と《映画の本》は、離れられない運命的な仲といえるだろう。国内最大の映画専門図書室を擁するフィルムセンターでは、こうした映画の書物をめぐる展覧会を開催。映画史を知るための基本文献、明治・大正期の貴重書や無声映画時代の“映画文庫”、豪華な大型本・愛らしい豆本、こども向けの本や優れたデザインの書籍、映画という職業をめぐる本まで、映画史と寄り添って脈々と生み出され、さまざまな魅力を放つ日本の映画書を一堂に集めて展示。ゲストを迎えた連続講座も交えて、書物という切り口から、映画という豊穣な知の体系に触れられる絶好の機会となるだろう。 (続きを読む…)

2015年04月14日 ~ 2015年08月02日


展示風景(撮影:古川裕也、画像提供:森美術館、東京)

シンプルなかたち展:美はどこからくるのか

六本木ヒルズのシンボルとして森タワー最上層に開館して11年半。国内外から1,350万人もの来館者を迎え、日本を代表する現代美術館としてその名が挙がるまでに成長した森美術館のリニューアル・オープン記念として開催された展覧会。パリにあるポンピドゥー・センター初の分館として、フランス北東部ロレーヌ地方の首都、メスにオープンした近現代アートに特化した文化複合施設「ポンピドゥー・センター・メス」×「エルメス財団」の共同企画の日本初の巡回展として実施された。先史時代の石器から現代アーティストによるダイナミックで先鋭的なインスタレーションまで、古今東西の「シンプルなかたち」約130点を、「形而上学的風景」「孤高の庵」「宇宙と月」「生成のかたち」「動物と人間」「かたちの謎」など、9つのセクションによって構成。地理的なひろがりと歴史的なつながりを示しながら展望し、時空を超えた普遍的な美を描き出した。展示は、森美術館のために再構成され、展示作品の内、4割は、今回の日本初巡回のためのオリジナル展示品。仙厓の円相図、円空仏、長次郎の黒樂茶碗に二月堂の根来のお盆など、日本美術史を彩る名品も展示された。
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2015年04月25日 ~ 2015年07月05日
森美術館 ( 東京都 > 港区 )(六本木ヒルズ森タワー53階)


目黒雅叙園のロビーには神の手の作品が展示されていた

「神の手●ニッポン展」

「神の手●ニッポン展」~人間技とは思えない<神の手を持つ日本人作家、6 人の合同展>が、目黒雅叙園内の東京都指定有形文化財「百段階段」にて、2015 年5 月29 日(金)から6 月28 日(日)まで1ヶ月間に渡って開催した。匠を感じる。繊細さが見える日本のものづくりスピリッツを受け継ぎながら、現代のセンス&フィールドで意欲的に創作活動を行ってきたアーティストたちの作品を一同に集めた本合同展は、とても人間技とは思えない、神の手によって創られたような高度な技術に裏打ちされた作品群を通し、日本人ならではの手先の器用さや感性の豊かさ、探究心や真摯さにあらためて気づいていただくことで、日本人としての誇り、元気や勇気、感動を与えることを狙いとしています。今後、「日本発・新たなアートムーブメント」として世界に発信することを目的に開催された。 (続きを読む…)

2015年05月29日 ~ 2015年06月28日


バナナアート実演。バナナ彫刻家 山田恵輔氏のパフォーマンス

「バナナがアート!バナナでアート?」

果物といえば、「バナナ!」と1、2番目に出てくるくらいバナナは身近な果物ですが、実は99.9%以上が輸入をされているもので、輸入果物の約6割を占めている。そんな身近な食べ物であるバナナをテーマに「バナナがアート!バナナでアート?」を開催し、バナナに彫刻をほどこしアート作品にしてしまう山田恵輔氏の作品から、バナナの生産風景や日本にバナナが輸入されるまでの過程を、さまざまな角度からご紹介します。会期中には、実際に山田氏をお招きしバナナ彫刻のパフォーマンスを行ったり、食の大切さや楽しさを通して、生きていく力を育む食育プログラムのイベントを開催しました。 (続きを読む…)

2015年04月29日 ~ 2015年05月03日


会場展示ブースの様子

デザインフェスタvol.41

プロ・アマチュア問わず、「自由に表現出来る場」を提供するアートイベントとして1994年から始まった、オリジナルであれば審査なしで誰でも参加ができる、今年で21年、通算41回目を迎える一大アートの祭典。毎年、春と秋の2回開催されている。会場では、年齢や国籍・ジャンル・スタイルを問わず、12,000人のアーティストのありとあらゆる表現に出会うことができる。作品審査がないため、偶然見つかる“掘り出し物”や人との出会いを求めて、今年は2日間で59,000人が来場した。アート作品や雑貨、アーティスト、ライブパフォーマンスやグルメなどとの交流を通じて、新しい出会いの輪を広げていくためのアートイベントとなっている。また、開催20周年を機に、昨年から、“夏のデザインフェスタ”と称し、小学生アーティストから社会人学生、留学生まで、年齢・国籍・ジャンルを問わず、学生を対象とした新たなアートイベント「學展」を立ち上げた(※今年は8月8日・9日開催)。「デザインフェスタ」の原点となるイベントとして、学生だからこそできる表現や、純粋な作品の数々を見ることができる。 (続きを読む…)

2015年05月16日 ~ 2015年05月17日
東京ビッグサイト ( 東京都 > 江東区 )東京ビッグサイト西ホール全館、屋外展示場


ポスター

写真展「曖昧☆美少女アート展」

TODAYS GALLERY STUDIOが、アーティストに無料で開放するフリーギャラリーイベント第二弾として『曖昧☆美少女アート展』を開催した。本展には、【水中ニーソ】、【フロントジッパー競泳水着】、【ふともも】、【絶対領域光るスカート】などそれぞれ、少女、アイドル、そしてフェティシズムに溢れた作品を発表している5組のアーティストが参加し全150点以上の作品を展示。世の中はさまざまなフェティシズムであふれていて、フェティシズムとは見る人によっては何かを感じたり、何も感じなかったりとすごく曖昧です。あえて顔を映さない作品や、普段見ることの出来ない水中での神秘的な身体の曲線など、見る側の想像力に委ねられた“曖昧”さこそ、究極のアートと言えます。本展ではタイトルにあえて“曖昧”とつけることで、そのアートの可能性に注目した。

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2015年04月29日 ~ 2015年05月10日
TODAYS GALLERY STUDIO ( 東京都 > 台東区 )TODAYS GALLERY STUDIO


展示室の入口にはタイトルのバナーがかかっている

夢二からちひろへ-子どもの本の先駆者たち- プレス・教員限定内覧会

いわさきちひろと共に、日本の子どもの本に先駆的な役割を果たした画家、竹久夢二、岡本帰一、清水良雄、武井武雄、初山滋、深沢省三、村山知義、茂田井武―の作品が、一堂に会した『夢二からちひろへ-子どもの本の先駆者たち-』が2014年11月6日(木)~2015年1月31日(土)に開催される。激動の大正から昭和の時代に、子どもたちに夢を与えようと自らの芸術を子どもの本に賭けた画家たちの清新な世界を見ることができる。この日は休館日だったが、プレスと教員に対し解放され、学芸員によるギャラリートークが開催された。 (続きを読む…)

2014年11月10日
ちひろ美術館・東京 ( 東京都 > 練馬区 )ちひろ美術館・東京


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