厳しい管理下で開催された国際会議「第14回国連犯罪防止刑事司法会議(京都コングレス)」
5年に一度開催される犯罪防止・刑事司法分野における国連最大の国際会議である「第14回国連犯罪防止刑事司法会議(京都コングレス)」が、国立京都国際会館で6日間にわたり、開催された。去年4月の開幕が延期となったもので、新型コロナウイルスの感染拡大以降、国内初となる大規模国際会議となった。法務省(大臣官房国際課京都コングレス開催準備室)が運営し、開会式には菅義偉首相も出席した。
本コングレスでは、犯罪防止・刑事司法分野の専門家が、世界の犯罪防止・刑事司法分野の諸課題について議論しつつ、その知見を共有し、コミュニケーションを図ることで、さまざまな分野における国際協力を促進し、より安全な世界を目指して協働することを目的としている。
日本は、1970年、欧州以外の国で初、第4回同会議の主催国となり、今回は約50年ぶり、2回目の開催となる。毎回、100を超える世界の国々から刑事司法関係者(法務大臣、検事総長、実務家、NGO)が集まっており、2015年開催のドーハでは、約140カ国から約4,000人が参加した。
新型コロナウイルスの世界的感染拡大のため、今回はコングレス初のオンライン会議を併用して開催。約150カ国の参加国のうち、約130カ国はオンライン参加となった。
13カ国の閣僚級以上が率いる代表団や国連職員のおよそ130人には、日本政府が特別に入国を認め、入国後14日の待機を緩和した代わりに、一定の行動制限の下での会議参加となった。
国内からは、国連から会場参加が認められた者のみが参加でき、国内外とも会場参加者全員にPCR検査が義務付けられた。
「京都コングレス」の感染症対策措置をまとめるとともに、コロナ禍において、ハイブリッド会議で展開された本会議の開催意義を考察する。
第50回アジア開発銀行年次総会
5月4日(木・祝)から7日(日)にかけて、アジア開発銀行(ADB)の第50回年次総会が横浜で開催された。ADBとは、アジア・太平洋地域における経済成長および経済協力を助長し、開発途上加盟国・地域の経済発展に貢献することを目的とした国際開発金融機関のこと。日本とアメリカが最大の出資国となっている。日本での開催は、大阪、福岡、京都に引き続き、5回目。開催地の横浜市は、2013年に観光庁が選定した、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントであるMICE(国際会議)事業を強化しようとする取り組み「グローバルMICE戦略都市」の一つだ。総会には、各国財務大臣、中央銀行総裁、民間金融機関関係者、NGO、報道機関関係者など、登録者数約6,000人、参加者数約5,000人と過去最高の人数が参加。ADB主催のセミナーやビジネスセッションのほか、横浜市の提案・企画による公式セミナーも実施した。また、展示会では、横浜の技術力や観光の魅力を紹介する「YOKOHAMAブース」を出展。ADB総会開催前には、市内全区で、アジアの食・音楽・文化を楽しめる連携事業となるイベントを繰り広げた。
28年ぶりの日本開催『第8回世界盆栽大会 in さいたま』に海外から盆栽フリークが集結
世界盆栽大会は世界中の盆栽愛好家が一堂に集う大会で、1989 年、盆栽の街・さいたま市 (当時は旧大宮市)で第1 回大会が開催された。 その後4 年おきに海外各地で開催され、2017年、世界盆栽大会発祥の地・さいたま市で28年ぶりに開催となった。伝統を受け継ぎ、世代を超えて愛される盆栽の可能性を世界に向けて発信するという意味合いを込め、テーマは「盆栽、~次の100年へ~ Bonsai, ~ Towards the Next 100 Years~」とした。世界各国からの参加者、28年ぶりの日本開催ということで全国から訪れた盆栽好き、さらにメディアなどで情報を得て足を運んだ「盆栽をじっくり観るのは初めて」という人まで、多くの人が訪れて大変な賑わいとなった。
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スタジアム&アリーナ2016 (Stadia and Arena Asia Pacific 2016)
日本で初開催となる、スタジアム&アリーナに関わる関係者が一堂に会するイベント。2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、成長産業として髙い注目を集める国内スポーツ産業の振興と、スポーツ施設の収益力強化を高める仕掛けを多角的に提案する内容となっている。スポーツ施設の設計・建築・マネジメントをテーマにした本格的な国際展示会&コンファレンスだ。日本におけるスポーツ施設と施設サービスの健全な発展とスポーツビジネス市場の拡大、また開かれた議論の場を目指し、国内のほか、海外からの出展社、約70社による製品やサービスの展示と紹介、キーパーソン100名によるコンファレンス、さらにスポーツ施設見学会で構成。コンファレンスには、スポーツ庁、2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会関係者やスポーツビジネスの有識者が講演者・モデレーターとして登壇した。3日間の登録来場者数は1,955名。次回は、2017年秋に幕張メッセにて開催を予定している。
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「TICAD VI ジャパンフェア」~初のアフリカ開催に100社・機関が出展
日本政府が主導する国際会議であるTICAD(Tokyo International Conference on African Development アフリカ開発会議)は過去に5回国内で開催されていたが、「TICAD Ⅵ」は初のアフリカ開催となった。本会議に伴うサイドイベントのひとつである「TICAD VI ジャパンフェア」は、産官学より約100社・機関が出展し、アフリカで過去最大級のジャパンフェアとなった。出展はインフラ整備、フードバリューチェーン構築、環境、保健衛生など、日本の技術を活かせる幅広い業種にわたり、26社の中小企業の参加もあった。初日には安倍首相とケニアのケニヤッタ大統領が会場を視察されたほか、多くの政財界の要人が訪れた。1,500件以上の商談が行われ、うち130件で成約が見込まれており、同フェアを礎にアフリカにおけるビジネスとパートナーシップが具体的に進展していくことが大いに期待される。 (続きを読む…)