フランス国立ケ・ブランリ美術館所蔵 マスク展
2006年にパリ、セーヌ河岸にオープンしたフランス国立ケ・ブランリ美術館は、建築家ジャン・ヌーヴェルによる設計でも世界の注目を集め、パリの新たな名所として親しまれています。本展覧会は、アフリカ、アジア、オセアニア、アメリカから集められたマスク(仮面)をテーマに開催された、日本国内における同館初の大規模なコレクション展で、マスクを身に着けることによって、人々は自然と向き合い、神や精霊といった目には見えない存在と通じ、物語を演じる表現者となりました。マスクは、肉体と意思をもつ人間と、それを取り巻く世界の境界に位置します。人は動物や精霊や神々、そして物語の登場人物を模(かたど)ったマスクを纏い、時に音楽やリズムとともに踊り、舞い、それと一体化することによって、我とマスク(=他者)という両者の力を併せ持つ存在(‘ハイブリッド’)となって、未知なる時空の扉を開こうとしたのです。それぞれの土地の特質や文化を背景に、人々の様々な願いが反映されたマスクたちは、溢れる想像力に満ちたユニークなかたちや素材、スケール感によって生み出されています。本展は、<今>に伝えられるマスクの生き生きとした魅力を展覧し、その表現の本質に迫ろうとしたものです。 (出品点数:約100点) (続きを読む…)
「シネマブックの秘かな愉しみ」
120年になろうとする映画の歴史―その誕生の瞬間から、書物は映画とともにあった。映画はそれまでの諸芸術やテクノロジーを貪欲に吸収し、あらゆる人々に開かれた大衆性を持ったことで、20世紀以降の文化をリードするとともに数えきれないほどの言葉と書物を生み出した。《映画》と《映画の本》は、離れられない運命的な仲といえるだろう。国内最大の映画専門図書室を擁するフィルムセンターでは、こうした映画の書物をめぐる展覧会を開催。映画史を知るための基本文献、明治・大正期の貴重書や無声映画時代の“映画文庫”、豪華な大型本・愛らしい豆本、こども向けの本や優れたデザインの書籍、映画という職業をめぐる本まで、映画史と寄り添って脈々と生み出され、さまざまな魅力を放つ日本の映画書を一堂に集めて展示。ゲストを迎えた連続講座も交えて、書物という切り口から、映画という豊穣な知の体系に触れられる絶好の機会となるだろう。 (続きを読む…)
シンプルなかたち展:美はどこからくるのか
六本木ヒルズのシンボルとして森タワー最上層に開館して11年半。国内外から1,350万人もの来館者を迎え、日本を代表する現代美術館としてその名が挙がるまでに成長した森美術館のリニューアル・オープン記念として開催された展覧会。パリにあるポンピドゥー・センター初の分館として、フランス北東部ロレーヌ地方の首都、メスにオープンした近現代アートに特化した文化複合施設「ポンピドゥー・センター・メス」×「エルメス財団」の共同企画の日本初の巡回展として実施された。先史時代の石器から現代アーティストによるダイナミックで先鋭的なインスタレーションまで、古今東西の「シンプルなかたち」約130点を、「形而上学的風景」「孤高の庵」「宇宙と月」「生成のかたち」「動物と人間」「かたちの謎」など、9つのセクションによって構成。地理的なひろがりと歴史的なつながりを示しながら展望し、時空を超えた普遍的な美を描き出した。展示は、森美術館のために再構成され、展示作品の内、4割は、今回の日本初巡回のためのオリジナル展示品。仙厓の円相図、円空仏、長次郎の黒樂茶碗に二月堂の根来のお盆など、日本美術史を彩る名品も展示された。
(続きを読む…)
一枚マンガのクールジャパン展―日本の良さ再発見!?
国内外で活躍する漫画家・イラストレーターが「クールジャパン」をテーマに描き下ろした60作品を展示し、ユーモアと批判精神あふれる「一枚マンガ」の魅力を発信。クール(COOL)は、「かっこいい」「洗練された」というポジティブな意味と、「冷たい」「冷淡な」というネガティブな意味を併せ持つ。海外ではアニメやマンガ、アイドルなど、若者を魅了する日本独自の文化が称賛される一方、国内では若者が将来に希望を持ちにくいさまざまな現実を抱えている。そのような両面性を持つ「今の日本=クールジャパン」を、30人の漫画家・イラストレーターが独自の視点で描き下ろした。奥深い「一枚マンガ」の 世界を楽しむことができる。併せて、日本新聞博物館が所蔵する明治・大正期の新聞漫画も展示。会期中の4月26日には、漫画家による似顔絵プレゼントイベントを実施した。
(続きを読む…)
「バナナがアート!バナナでアート?」
果物といえば、「バナナ!」と1、2番目に出てくるくらいバナナは身近な果物ですが、実は99.9%以上が輸入をされているもので、輸入果物の約6割を占めている。そんな身近な食べ物であるバナナをテーマに「バナナがアート!バナナでアート?」を開催し、バナナに彫刻をほどこしアート作品にしてしまう山田恵輔氏の作品から、バナナの生産風景や日本にバナナが輸入されるまでの過程を、さまざまな角度からご紹介します。会期中には、実際に山田氏をお招きしバナナ彫刻のパフォーマンスを行ったり、食の大切さや楽しさを通して、生きていく力を育む食育プログラムのイベントを開催しました。 (続きを読む…)
写真展「曖昧☆美少女アート展」
TODAYS GALLERY STUDIOが、アーティストに無料で開放するフリーギャラリーイベント第二弾として『曖昧☆美少女アート展』を開催した。本展には、【水中ニーソ】、【フロントジッパー競泳水着】、【ふともも】、【絶対領域光るスカート】などそれぞれ、少女、アイドル、そしてフェティシズムに溢れた作品を発表している5組のアーティストが参加し全150点以上の作品を展示。世の中はさまざまなフェティシズムであふれていて、フェティシズムとは見る人によっては何かを感じたり、何も感じなかったりとすごく曖昧です。あえて顔を映さない作品や、普段見ることの出来ない水中での神秘的な身体の曲線など、見る側の想像力に委ねられた“曖昧”さこそ、究極のアートと言えます。本展ではタイトルにあえて“曖昧”とつけることで、そのアートの可能性に注目した。
戦意喪失!スーパーヨロイ展
徳川家康の没後400年を記念し、駿府城跡に隣接する静岡市クリエーター支援センターで行われた、家康と鎧をテーマにした展覧会。2010年に同会場で行われた「東海道工作展」に参加した9人のクリエーターが、闘う者の戦意を失くす「カワイイ」「フシギ」「?」な鎧を各自創作、展示する。また、会場の中央に展示された、ボランティアの一般参加者と共につくった高さ2.5mの巨大な「家康用スーパーデコYOROIスペシャル!」も圧巻。本展は、ユニークな中に平和へのメッセージを感じさせる、クリエーターそれぞれの発想力、表現力を体感できて実に刺激的。本展に参加したアーティストが出演するライブイベントも開催され、盛況を博した。
Familiar × Qusamura – 植物のあたらしい可能性 ワークショップ「~あたらしいサボテンをつくろう~」
“いい顔してる植物”がコンセプトの植物屋「叢 – Qusamura」による「接ぎ木」の展示。接ぎ木とは、2つの異なる植物をつなぎあわせたもの。今回はそのなかでも、想像を超えた大きさや形になったものなど、規格外のおもしろさを感じさせるものばかり100点を集めた。展示スペースの奥では、4月4日、5月4日・5日に子ども向けのワークショップを開催。サボテンのオブジェなどを創作している陶芸家藤川稔氏の指導のもと、接ぎ木をモチーフにした土台に陶土を貼りつけたり模様をつけたりして、空想上のサボテン(接ぎ木)づくりを行った。 (続きを読む…)
ファッションワールド東京2015 【春】
「国際アパレルEXPO」「国際バッグEXPO」「国際シューズEXPO」「MEN’S TOKYO」の4展で構成される日本最大級のファッション総合展の見本市。関連する4つの専門展を同時開催することで、アパレルショップ・セレクトショップをはじめ、百貨店、雑貨店、量販店など多岐にわたる有力バイヤーが多数来場。ファッションに関するあらゆる商談を同時に行うことができる。年に春と秋の2回開催され、開催2回目となる今春は前回より規模が2倍の410社が出展。さらに来春には700社が出展し、今秋は850社が出展と出展社数が拡大しており、今や国内最大のファッション業界の見本市に成長した。今後はアジア最大のファッション展を目指していく意向だ。通常のブース展示に加え、特設コーナーとして、今後の活躍が期待される新たな才能を発掘する「デザイナーズ ゲート」や、最新のテキスタイルが一堂に会した「テキスタイル コレクション」等を設置。今秋からは、日本の良さや日本の強みを活かした商品が揃う「メイド イン ジャパン」ゾーンも登場する。 (続きを読む…)
横浜発掘物語2015―君も今日から考古学者!
横浜市内では、これまで2,316の遺跡が見つかっており、古くは約30,000年前から人が生活していたことが分かっている。旧石器時代から近代まで市内の発掘調査によって見つかったいろいろなモノ(=横浜市の考古学の成果である考古資料)を通して、横浜30,000年の歴史を感じ、また全時代を通じて横浜市の遺跡発掘の成果を見ることができる内容となっている。春は小学校6年生の児童が多数来館することから、小学校高学年に見てもらえる展示を目的として企画し、今後この時期に恒例化したいと考えている。小学生に考古学や発掘調査に興味を持ってもらえるように、通常ではまずさわることができない、実物の縄文土器や石器(※石器は休日のみ)を自分の手に取って間近で観察するコーナーを設置するとともに、「火起こし」、「親子向け展示解説」と「土器の重さ当てクイズ」など、休日に親子で見学することができる関連企画も充実している。
国際観光 食文化博 世界のグルメ名酒博2015
世界中の料理とお酒を一度に楽しめるグルメイベント。昨年の日比谷公園、東京スカイツリータウンに続き、2回目の開催となる今年は駒沢オリンピック公園が新たな会場に加わった。日本のさらなる国際化に向けて、“食文化”という多くの人々に親しみのあるテーマを通じて他文化への関心・相互理解をより深めていくことを目的とし、会場では、“見る・知る・味わう・聴く”をキーワードに、ドイツ・イギリス・ベルギー・アメリカ料理など世界中のグルメを提供する飲食ブースの他、各国の民族音楽や舞踊を堪能できるメインステージなどを用意。世界中から集めた料理とお酒は14ヶ国150品以上をラインアップ。ドイツ直輸入のソーセージ、イギリスのフィッシュ&チップスなど本場の味を再現したソウルフード70点以上に、ドイツの祭典「オクトーバーフェスト」の公式ビールや日本初上陸のアメリカ産ビール、やはり初上陸となるニュージーランドのワインに、チェコで製造された希少なワインなど、バラエティに富む名酒等が80品以上楽しめる。続く東京スカイツリータウン会場は4月24日(金)~5月10日(日)まで、11時~21時までの開催。(※出店数、メニューの内容は異なる)。
エクステリア・エキシビション(EXE)2015
エクステリア業界関係者および一般ユーザーに向けて、家まわりと庭まわりの最新情報を提供する国内最大級のエクステリア総合展示会。第10回を迎える今回のテーマは、「最高の贅沢は、我が家の庭です。」。住宅・公共・店舗エクステリアを扱うメーカーが多数出展し、エクステリア&ガーデンの価値と認知度を高め、業界の発展に貢献できる展示会をめざしている。
ねりま光が丘POPカルチャーフェスタ2015
1,020本の桜が見頃の練馬区にある光が丘公園にコスプレイヤーが集い、思い切り季節撮りが楽しめるイベント。広大な芝生広場に点在する満開の桜の下で撮影ができ、初日の夜は21時まで桜のライトアップがあるため夜桜を利用した夜の撮影も可能。光が丘地区の活性化イベント「ねりま光が丘 Cherry Blossom Festa 2015」と共催のため、全国各地の人気店を集めた絶品屋台の出店もあり、さらにさまざまなステージでライブやダンス、お笑いなどのパフォーマンスも開催される。