街のどこもが美術館 第9回 新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館
「街のどこもが美術館」をコンセプトに、池袋西口の活性化、池袋モンパルナスの歴史継承と若手作家の育成を目的に、池袋西口周辺の45会場で開催されたアートイベント。街歩きをしながら、“池袋モンパルナス”と呼ばれ西口周辺がアトリエ村として輝きを放った時代の作家や現代若手作家、区内小学校児童による作品・ワークショップを体験できる。大型店、商店、ギャラリー、金融機関、芸術施設、大学など、街が一体となって取り組むアートによる街起こしの成功例として注目したい。 (続きを読む…)
東京スカイツリータウン2周年記念 スカイツリー歌舞伎
2011年5月に開業した東京スカイツリータウンが、開業2周年を記念し、初めて歌舞伎の上演を開催。世界一高い東京スカイツリーの足元で、世界に誇る日本の伝統芸能「歌舞伎」を見ることができた。歌舞伎俳優の中村七之助さんと尾上松也さんが、団子を売り歩く夫婦の演目「団子売」を披露。その後の芸談では、公私ともに仲の良い二人が舞台の裏話など楽しいトークを展開した。会場には、ビールやお弁当が購入できる飲食コーナーも用意。スカイツリー歌舞伎の鑑賞に合わせ、東京スカイツリー天望デッキとその内側を見学できるツアーの販売もあった。東京スカイツリータウンでは、5月12日(月)~6月1日(日)の期間、「Enjoy!Tokyo Skytreetown Thank You! 2nd Anniversary」をテーマに、さまざまな2周年記念イベントを開催。開業日となる5月22日には、「感謝」の言葉を持つ「バラの苗木」を来場者にプレゼントしている。 (続きを読む…)
下北ゾンビジャック~週末ちょっと腐ってみませんか~
「誰でも腐れる」。ゾンビの仮装をして街中を練り歩くゾンビパレードが下北沢南口商店街周辺で5月31日に開催された。自主製作映画団体「ProjectYamaken」の最新作短編映画『サムライゾンビ・フラジャイル』の公開に併せて実施されたもので、映画上映初日となる当日は、ゾンビパレードと映画上映会、山岸謙太郎監督や主演俳優のトークショーが行われた。「誰でもゾンビになれる」ゾンビメイク&ゾンビパレードの反響は大きく、すぐに約50名の定員が埋まる人気ぶり。当日は、ツイッター情報などでイベントを知ったゾンビ好きの若い男女やファミリーが集結し、体を揺らして踊るゾンビツイストなどをして、ゾンビになりきりパレードを楽しんだ。映画上映会は下北沢の短編映画館「トリウッド」で6月13日まで開催。『サムライゾンビ・フラジャイル』を、『東京無国籍少女』や他のインディーズゾンビ映画とともに楽しむことができ、監督や出演者の舞台挨拶もある。 (続きを読む…)
Xperia™ Presents DANCE @ LIVE JAPAN FINAL 2014
ストリートダンスバトルの日本No.1を決定する日本最大規模のダンスイベント。全国7地区で開催される予選(2万人以上が参加)を勝ち抜いてきた各ジャンルの上位8名が両国国技館に集結し、1万人の大観衆が見守る中で1対1のダンスバトルを繰り広げる。ストリートダンス人気の近年の隆盛は、この「DANCE@LIVE」が先頭に立って牽引してきたといっても過言ではない。その勢いは日本から世界へと広がり、2013年からは世界No.1を決定する「DANCE@LIVE WORLD CUP」を開催するに至っている。ストリートダンスのパフォーマンスそれ自体がエンターテイメントになり得るということを実証した注目すべきイベントだ。 (続きを読む…)
六本木アートナイト2014
六本木の街を舞台にした一夜限りのアートの饗宴。様々な商業施設や文化施設が集積する六本木の街に、アート作品をはじめ、デザイン、音楽、映像、パフォーマンスなどを含む様々な作品を点在させ、非日常な体験を通して生活の中でアートを楽しむという独自のフェスティバルのスタイルを構築している。2014年は「動け、カラダ!」をテーマに「アートの持つ身体性」という側面に目を向け、コアタイムの時間帯に夜を徹してフェスティバルに参加することで、多様なアートとの積極的な触れ合いの場を創り出す。アーティスティックディレクターは昨年に引き続き、アーティストの日比野克彦氏が担当。 (続きを読む…)
ヨコハマ大道芸2014
横浜の春の風物詩となった市内各所で2日間にわたって行われる「ヨコハマ大道芸2014」。今年はみなとみらい21地区、イセザキ・モール1・2St.、吉田町通りの他、石川商店街アイキャナルストリートが加わりパワーアップ。イベントスペースや路上を舞台に国内外で活躍するパフォーマーが、ジャグリングや中国雑技、パントマイム、和太鼓などさまざまな芸を披露し賑わいを創出し、横浜から大道芸文化を発信する。 (続きを読む…)
フラワーアートアワード2014特別企画 フラワーアートショーケース アワード in Tokyo Midtown
今年で15周年を迎える「フラワーアートアワード2014」の特別企画として開催。才能ある花作家の発見と応援を目指し、東京ミッドタウンのメインショッピングエリア“ガレリア”にある、普段はアート作品が展示されている柱ショーケースを特別に解放し、ショーケースを彩る優れたフラワーアートディスプレイを発表。プリザーブドフラワーやアーティフィシャルフラワーなど、生花以外の花を取り入れて制作した独創的な作品がパブリックスペースを華やかに彩る。才能溢れるフラワーアーティストたちには作品発表の場を、訪れる人には花を身近に感じてもらう機会を提供していく。また、「フラワーアートアワード2014」関連企画として、「ローズアレンジメントコンペティション “BARACON.”」や「フラワーアートアワード15周年記念Live「エモーションズ20×5」も開催される。 (続きを読む…)
市民アートイベント「フリージア・インフィオラータ2014in八丈島」
SPECIAL REPORT
頑張れ、ニッポン!イベントが「地域おこし」をサポートする~その①
花が育てる、「街人文化」。
地元の高校生が島特産のフリージアで描く「花絵」、観光再生の起爆剤に。
いま、日本は超高齢化社会・人口減少・右肩下がりの経済というこれまでに経験したことがない新たな時代を迎えようとしている。地域を取り巻く環境も課題の多様化、高度化、複雑化など大きな変化に遭遇している、といっても過言ではない。しかし、これを時代の“画期”と捉え、新たな時代に即した地域コミュニティ、活性化策を打ち出し、衰えた経済力や賑わいを取り戻している元気な地域も誕生している。そして、イベントをひとつの活性化の起爆剤にして「地域おこし」に成功している事例もみられるようになった。このシリーズは、イベントが「地域おこし」をサポートする、というテーマでイベント責任者の声を紹介していく。第1回は花をテーマにした市民アートイベントを観光事業活性化策と考えた「東京・八丈島」の事例を報告する。
八丈島特産のフリージアの花を並べて絵を描く「インフィオラータ」が4月5、6日に八丈島空港や町役場に登場。毎年開催される「フリージアまつり」の最後を飾る企画で都立八丈高校の生徒が絵柄をデザイン、運営までプロデュースした。 (続きを読む…)
YOKOHAMA ART DEPARTMENT #04
2009年より各地で活動してきたアートイベントオーガナイズ集団artmaniaが、横浜のアートシーンの活性化を目的に開催しているアートフェスタ。現代美術、イラスト、写真、立体など多彩なジャンルの作品を展示、発表、販売し若手アーティストに発信の場を提供し、アーティスト同士の交流の場としても注目を集めている。 (続きを読む…)
AnimeJapan 2014
日本のアニメ産業、および、関連産業の発展と振興を目的とし、国内外アニメファン、国内外ライセンシー・バイヤー、すべての人を対象に、エンターテインメントもビジネスもひっくるめて開催された世界最大級のアニメの祭典。「国際アニメフェア」と「アニメコンテンツ エキスポ」の二つのアニメイベントが4年ぶりに統合して開催され、2日間で予想を上回る11万人以上の来場を記録した。各メーカー・関連企業・自治体等の出展社ブースでは、ユーザー向け・ビジネス向けのさまざまな施策を展開。新作映像発表やアニメグッズ販売を実施したほか、アニメ作品とコラボした商品や企画を紹介し、ビジネスの提案も行った。また、アニメビジネスの現状や業界の成功事例などを紹介するビジネスセミナーや、各社の新作発表などのステージプログラムを多数展開。コスプレファンのためのコスプレイヤーズワールドも設け、日本のアニメ名作や周年作品も上映した。子どもから大人まで、一般からビジネス来場者まで幅広く楽しむことができた一大アニメイベント。 (続きを読む…)
第1回 松竹芸能×キッザニア 笑育®ワークショップ
プロのお笑い芸人にネタの指導をしている構成作家、こうのきよしさんが講師役を務め、笑いを教育に取り入れてコミュニケーション能力の向上を図るワークショップがキッザニア東京で実施された。第1回となる今回は、日常生活の困った問題や人間関係に「笑い」を取り入れ、伝え方を工夫することで問題を円満に解決する術を親子で学んでいく。松竹芸能所属の若手芸人のコントを参考に親子で解決策を考え、最後は舞台上で子どもと若手芸人がコント形式で発表する。 (続きを読む…)
東アジア文化都市2014横浜
日中韓文化大臣会合での合意に基づき、日本・中国・韓国の3カ国において、文化芸術による発展を目指す都市を選定し、その都市において、現代の芸術文化や伝統文化、また多彩な生活文化に関連するさまざまな文化芸術イベントなどを実施。これにより、東アジア域内の相互理解・連帯感の形成を促進する共に、東アジアの多彩な文化の国際発信力の強化を図ることを目指す。また、東アジア文化都市に選定された都市がその文化的特徴を生かして、文化芸術・クリエイティブ産業・観光の振興を推進する事により、事業実施を契機として断続的に発展することも目的としている。 事業開始年の2014年は、中国は泉州市、韓国は光州広域市、日本は横浜市が東アジア文化都市に選定された。 (続きを読む…)
ラテ-1グランプリ お台場頂上決戦!
ツイッターの「深夜の酔いどれラテアートバトル」で注目のラテアート界の革命児・じょーじさんとまっつんさんの二人が、実際にリアルなラテアートの対決を行った初の本格的ライブイベント。3D作品を含む話題のラテアート作品を目の当たりにすることができた。現場の来場者から出されたお題に二人が即興でラテアートを作り、来場者のほか、ツイッター票なども加算した総合点で勝敗を決定。イベントの様子はUstreamでもライブ中継された。ニフティが運営する“ネットとリアルをつなぐソーシャル飲食店”東京カルチャーカルチャーで開催された、“初めてネットとリアルがシンクロ”したイベントでもある。ラテアートバトルのほか、参加者体験型となる「ラテアート体験コーナー」も登場。本イベントは、和光大学経済経営学科の学生たちがイベントを企画・進行する産学連携の実地授業として実施された。
青参道アートフェア2013
ブティックやカフェ、美容室などが並ぶ、青山通りと表参道の裏通り“青参道” を拠点に開催されるアートフェア。アートで通りに賑わいをもたらし、若手現代アーティストの作品を購入する楽しみを知ってもらうことを目的としている。2007年にスタートして以来、気軽にアートに触れることで、「購入して家に持ち帰る」という新たなアートとの関わり方を提案し続けている。 (続きを読む…)
自由が丘女神まつり
今年で41回目を迎え、毎年50万人前後の来街者数を記録する大規模な街フェス。自由が丘の各商店会が協力して運営している手づくりイベントだが内容はかなり充実していて、自由が丘駅を中心に半径300mのエリアで、ステージ、フード、ショッピングなどさまざまな企画を実施。また、メインステージでは、イベントのクライマックを彩る有名アーティストの野外ライブも見逃せない。普段から乗降者数の多い人気の街ではあるが期間中はさらなる賑わいが期待でき、街の活性化に一役買っているイベントといえる。 (続きを読む…)
スマートイルミネーション横浜2013
横浜都心臨海部を舞台に“横浜にもうひとつの夜景”を創り出そうと、アーティストの創造性を生かした夜景演出の試みだけでなく、東日本大震災を踏まえて「省エネ技術とアートの融合」をテーマに開催。3回目を迎えた今年は、全国のアーティストや大学生等が参加できる作品公募「スマートイルミネーション・アワード」を新設。また、企業・大学・商店街・市民などによる「プログラム」の企画・実施や、企業が自社技術のプレゼンテーションを行う「まちなか展示会」への出展など、多種多様な参加型機会を充実させた。環境未来都市である横浜が産官学・市民一体となって取り組むまちづくりイベント。
3331千代田芸術祭2013
旧練成中学校校舎をリノベーションした「3331 Arts Chiyoda」で開催された参加型のアート・フェスティバル。エントリーした人なら誰でも参加できる「アンデパンダン方式」ながら、ゲスト審査員、来場者投票などによって選ばれた作品・個人・団体への支援を実施するスカラシップ・プログラムが提供されたことが特徴。4回目を迎えた今年は、「展示」「パフォーマンス」「マーケット」に加えて、「映像」と「音」部門も新設して大きく展開。「展示部門」「映像部門」では、公開講評会も実施され、作品を観るだけでない、ゲストや作者と対話する新しい形の展覧会となっている。その「展示部門」の様子を公開講評会も含めてリポート。
恵比寿文化祭2013
恵比寿を拠点に、音楽、アート、ダンス、ファッション、映像など、さまざまな分野で活躍する人たちがパフォーマンスを披露する文化祭。恵比寿ガーデンプレイスが街に融け込み、街の人と一緒になって創り上げている。アーティストによるワークショップ、クリエイターが作品を販売するマーケット、恵比寿ギャラリー巡り、ライブ、大型テントでの特設シアター上映のほか、フィナーレには、来街者と一緒に合唱をコンセプトに「1000人の大合唱」を実施。開催3年目を迎えた今年は、熊川哲也プロデュース「Kバレエスクール」恵比寿校による「華麗なバレエに見とれる午後」や、恵比寿にある専門学校生によるファッションショー「恵比寿コレクション2013」などがステージに登場した。
新宿芸術天国2013 新宿スタイル・コレクション
新宿のファッション関連企業・団体と行政が連携して行うファッションイベント。2回目となる今年は「新宿芸術天国2013」のメインイベントとして大幅に規模を拡大。新宿を代表する百貨店・大型商業施設・服飾関係の学校が参加し、新宿を巨大ランウェイに見立てて東・西・南の3エリアでファッションショーを実施し、新宿を象徴する多様なスタイルとファッションを発信した。
新宿クリエイターズ・フェスタ2013
新宿駅周辺各所で開催する巨大アートイベントが、今年3度目を迎えた。世界的前衛芸術家の草間彌生をはじめ、多くの著名アーティストによるアーティスト展、国内外の学生による作品が新宿の街で展示・放映される学生アート・コンペティション、こどもたちがライブやワークショップを楽しむこどもアートを開催。また今回初となる映画イベント「Cine Festa Shinjuku 2013(シネ・フェスタ新宿2013)」では、LiLiCoが選ぶ夏の恋愛映画や本フェスタでアーティスト展に出展する写真家・森山大道を追ったドキュメンタリー作品『≒森山大道』を含むCine Festa セレクションなどを上映。様々な文化を受け入れ成長し続ける懐の深い街、新宿がアートにつつまれた。