第12回 東京JAZZ (英語表記:12th TOKYO JAZZ FESTIVAL)
国内外のアーティストを迎え、「国境を越えて、世代を超えて」をテーマに東京から新しい音楽文化を発信しようと企画されたジャズフェスティバル。東京国際 フォーラム ホールA「the HALL」、地上広場「the PLAZA」、隣接するCOTTON CLUB「the CLUB」の3会場で開催され、ジャズ通から初心者まで気軽に本格的なジャズを楽しめるのが魅力だ。12回目となる今回は、海外の大型ジャズフェスティバ ルとの連携が実現。連日チケット完売となり、若手からベテランまで実力派アーティストを揃えた豪華プログラムへの注目度がうかがえる。 (続きを読む…)
the PLAZA:東京国際フォーラム 地上広場
the CLUB:COTTON CLUB
アンサンブルズ・パレード/すみだ川音楽解放区
「隅田川」を取り巻く環境が、アートを通じて一層向上することを目指し、2009年から80年間長期的かつ継続的に取り組む「すみだ川アートプロジェクト」のメインイベント。約300名の参加者がプロやアマチュアの垣根を越えて、子どもから大人まで一緒に演奏し、隅田川に浮かぶ船や隅田川テラス、墨田と浅草のまちなかをパレードしながら、思い思いの音楽と表現を奏でた。今年は、パレードの仕掛け人である大友良英さんが、NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の音楽を手掛けていることもあり、劇版を担当した「あまちゃんスペシャルビッグバンド」がオープニングパレードに登場。すっかりお馴染みとなった朝のオープニングテーマなどを賑やかに演奏した。
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭 2013開催記念 ネオ屋台村スーパークラシック
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンとは、クラシックを中心とした音楽イベントの日本版。フランスの港町・ナントが発祥。従来のクラシックコンサートと違い、約45分のコンサートが朝から晩まで会場内の複数箇所で同時並行で行われるのが特徴。老若男女問わず参加でき、国内外の一流の演奏を低料金で楽しめるため人気がある。イベント中はネオ屋台村も出展。屋外コンサートと共に、東京国際フォーラムでのお祭り色を高め、賑わいに華を添えている。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの開催は今年で9回目だが、毎回、屋台村も同時に出展している。
「暮らしと美術と髙島屋」展
「世田美が、百貨店のフタを開けてみた」というキャッチコピーのもと、「暮らし」にこだわる世田谷美術館が、「暮らし」をいろどる百貨店と文化の関係をひもといてみせる展覧会。日本橋・玉川・横浜の3つの髙島屋で連動した関連展覧会も開催され、美術館と百貨店による横断的なコラボレーション企画となっている。展示品は大阪にある髙島屋史料館が所蔵する美術作品が中心だが、その内容は着物・緞帳(どんちょう)・建築・洋画・日本画・民芸品・広告ポスター・ディスプレイデザインの映像など、「百貨店」と聞いて一般の人が想像する内容を超え、多岐にわたる。世田谷美術館が「企業と美術」をテーマに贈る企業とのコラボ企画は、2007年に行われた「福原信三と美術と資生堂」から数えて第二弾。人々の生活と密接に関わる企業をテーマとすることで、以前から力を入れている「暮らし」という切り口に迫ろうという考えだ。今後もこのシリーズでの企画を計画中とのこと。 (続きを読む…)
LOVE HAWAII Collection 2013
今年で4回目を迎え、約30,000人の動員数を記録している入場無料の参加型ハワイアンイベント。過去最多となる95組のハラウ(スクール)によるフラステージやワークショップ、ハワイアンフードなど盛りだくさんの内容でハワイ・ラバーズたちの期待に応え、日本におけるハワイ文化の継承にも力を入れている。 (続きを読む…)
みんなのスーパーマーケット-47都道府県のご当地スーパー展-
渋谷ヒカリエから、47都道府県の魅力を発信しているデザインミュージアム、d47 MUSEUMの企画展。立体造形家・雑貨コレクターの森井ユカさんが、日本全国47都道府県のスーパーマーケット140軒を巡ってコレクションした、「その土地らしさ」があふれる商品約1,000点を紹介。スーパーという身近なテーマを通して、各県の個性が見えてくる。会場内に特設されたミニスーパーマーケットも人気を集めている。
きゃりーぱみゅぱみゅーじあむ
「HARAJUKU」のアイコン、きゃりーぱみゅぱみゅの歴代衣装を集めた初の大型展覧会。メガヒット曲「つけまつける」「ファッションモンスター」の衣装や紅白歌合戦で話題になった巨大衣装、その世界を彩るステージセットなどを大公開し、幅広いファン層の注目を集めている。衣装が際立つように展示会場にコントラストを演出し、会場構成に合わせたストーリーを創作。来場者がきゃりーになれる「着る」展示や、巨大リボン付きの本人音声ガイド、会場に隠された4つの記号集めなど、衣装への注目を高める様々な仕掛けを施している。
TPAM in Yokohama 2013
ディレクターやプロデューサーをはじめ、キュレーター、プログラマー、ファシリテーターなど、あらゆる職業形態で活動する舞台芸術のプロフェッショナルの相互コミュニケーション、ネットワーク作りを促進するための国際的プラットフォーム。1995年に「芸術見本市(Tokyo Performing Arts Market)」としてスタート。「見本市=Market」の名の通り、舞台芸術作品の流通促進を目的としていたが、2005 年から同時代的舞台芸術に取り組むプロフェッショナルのネットワーキングに、より重点を置くような形になっている。2011年からは会場を横浜に移転。「TPAM」の「M」を「Market」から「Meeting」と改めて再出発。横浜の多様な文化施設を舞台に、「ショーイング・プログラム」「ネットワーキング・プログラム」を通し、情報交換、相互学習、議論、交流を行うための場を提供している。
第5回恵比寿映像祭 パブリック⇄ダイアリー
年に一度、15日間にわたり、展示、上映、ライブ、パフォーマンス、トークイベントなどを複合的に行うアートの国際映像フェスティバル。毎回一つのテーマのもと作品やプログラムを展開するのが特長的。今年は「パブリック⇄ダイアリー」をテーマに、メディア技術や情報システムの変転によって「公」と「私」の 境界がせめぎ合う現代における、表現や映像メディアの可能性と課題について考える。 (続きを読む…)
川俣 正 展「Expand BankART」
1980年代から“美術と社会”との関わりについて、新しい話題を提供し続けてきた芸術家・造形作家、川俣正氏の展覧会。インスタレーションという言葉を確立させ、現場で作品を制作して完成に至るプロセスも作品として見せる“ワーク・イン・プログレス”スタイルが国際的に高い評価を得ている川俣氏。本展では、会場近くで立て替えが進むUR都市機構の海岸通団地から譲り受けた大量の木製建具と、輸送用パレットを再利用してプロジェクトを展開。オールタナティブスペースであるBankART Studio NYKの可能性を「Expand(拡張)」していく。 (続きを読む…)
光と音のシンフォニー ライティング・オブジェ2012
各界のアーティストたちが、平和と震災復興支援のメッセージを「光のアート作品」に込めて発信するチャリティイベントで、丸の内のクリスマスシーンにアーティスティックな彩りを添えている。オークションなどの収益金は全額寄付され、アーティスト自ら運営に携わっていることが大きな特徴。7回目を迎えた今年は、舞台美術家の朝倉摂、ミュージシャンの石井竜也など、アーティストによる約150点の作品を展示。点灯式やワークショップ、コンサートでは、「ゆるキャラグランプリ®2011」優勝者、くまモンも参加して会場を盛り上げた。
及川正通イラストレーションの世界
雑誌『ぴあ』の表紙を長年担当してきたことで知られるアーティスト、及川正通氏を紹介する特別展示。時代の顔を独自の視点で切り取った人物イラストは、2011年の休刊まで続き、その数は1,300点以上にのぼる。本展では、なつかしの映画キャラクターや話題となった芸能人など、それぞれの時代の世相や流行を反映した約200点を厳選。また、そのキャリアの集大成として、現在取り組んでいる「街」をテーマにした新作、『ヨコスカ』を初公開。及川氏の60年近くに及ぶ歩みに光を当てるとともに、開館5周年を迎える横須賀美術館の、本展開催に至った経緯などもレポートする。 (続きを読む…)
東京アートミーティング(第3回) 「アートと音楽-新たな共感覚をもとめて」
異なる表現ジャンルの出会いから新しいアートの可能性を模索する「東京アートミーティング」の第3回。総合アドバイザーに世界的音楽家の坂本龍一氏を迎え、現代における音楽とアートの新しい関係を探求する。絵画、映像、写真、サウンドインスタレーションなど、9カ国20組の音楽家・アーティストによる多彩な作品を展示。「音に包まれる空間」を意図した3つの大きなスケールの展示空間で、見どころの4作品を公開している。
神田コミュニティアートセンタープロジェクト「TRANS ARTS TOKYO」
神田の街に「神田コミュニティアートセンター」をつくるためのプロローグ・イベント。地上17階、地下2階の旧東京電機大学11号館全フロアを使い、現代美術、デザインなど16ジャンル、約300人のクリエイターが集結し、街の人たちと共にアートプロジェクトを展開する。会期後、校舎は解体が決定しているが、本プロジェクトはその後も継続的に展開される。 (続きを読む…)
PIECE OF PEACE -「レゴ®ブロック」で作った世界遺産展PART-3-
2003年にスタート、全国のパルコを主会場に27会場をキャラバンし、約150万人を動員しているチャリティアート展の第三弾。レゴ®ブロックで作った 「世界遺産」やアート作品を展示し、若者を中心に幅広い世代へ世界遺産や地球の大切さをアピール。来場するだけで寄付につながる新しいチャリティの仕組み を作り、気軽に社会貢献できるチャンスを提供した点も注目される。今回は新作12点を含む39点の「世界遺産」を展示するなど、よりスケールアップした。
シブカル祭。2012 ~女子のミックスカルチャー祭~
2011年秋、渋谷の街を舞台に、ファッション&カルチャー界の新しい未来を切り開いていく女子クリエイターの才能を一堂に集結させた文化祭、「シブカル祭。」が開催された。2012年は、カルチャーとカルチャーの出会いをテーマに、女子クリエイター同士のコラボレーションやアパレルブランドとの共同制作、さらには同時期に開催するファッションイベント「SHIBUYA FASHION FESTIVAL」と連動した大ミックスカルチャー祭に昇華。多種多様な個性が交差する渋谷の街にマッチした、ジャンルレスなイベントになっている。 (続きを読む…)
むさしの吉祥寺映画フェスティバル
「観る映画から創る映画に」をテーマに、クリエイター育成と地域活性を目的とした映画祭の第1回。武蔵野市を舞台に24時間ノンストップで短編映画を制作する「ムービンピック24 in むさしの吉祥寺」をメインコンテンツに、プロから映画作りの基礎を学べる「映画・アニメ制作学校」、国内外の映画祭受賞作品の上映会などを実施。「ムービンピック24」の1日を追った。
マイケル・ジャクソン展 The Collection of Tompkins and Bush: MICHAEL JACKSON
“King of POP”、マイケル・ジャクソンの衣装を一堂に集め、世界5都市で開催された遺品展のクロージング。ワールドツアーのステージ・コスチュームやミュージックビデオの最高傑作「スリラー」の衣装など、総額推定30億円のアイテム約100点以上が集結した。アイテムとじっくり対峙できる展示に注力し、ファンそれぞれが記憶の中のマイケルを偲べる展示会となっている。
Dance Dance Dance @ YOKOHAMA 2012
横浜市では、新たなシンボリック事業として、「美術」「音楽」「ダンス」をテーマにした3つのアートフェスティバルを毎年夏から秋にかけて開催し、「文化芸術による賑わいの定着」と、「横浜経済の活性化」を目指している。第一弾となる今年は、ダンスの祭典「Dance Dance Dance @ YOKOHAMA 2012」を開催。トップアーティストによるプログラムから広く市民が参加できるものまで、さまざまなジャンルのダンスプログラムを用意。市民、アーティスト、NPO、企業、行政など「オール横浜」で取り組む大掛かりなフェスティバルの全容をレポートする。 (続きを読む…)
ダイナースクラブ アートアクアリウム展2012&ナイトアクアリウム~江戸・金魚の涼~
日本の伝統美である金魚を新感覚の水中アートに仕立てた展覧会が、アンコールに応え、バージョンアップして再登場。新作を加えた12作品が展示され、前回を超える約5,000匹の金魚の大群が艶やかに会場を彩った。最新の演出技術で完璧に作り込んだ会場は、それ自体が巨大なアート作品。“アートアクアリウム”の提唱者でアートアクアリウムプロデューサーの木村英智氏のこだわりが、五感で感じられる展覧会を創り出した。